試乗記・レポート
レクサスLBX試乗レポート!運転しやすく普段使いに最高の1台だった【写真20枚】
レクサス最小のSUVとして2023年11月9日に発売されたレクサスLBX。専用開発を施したGA-Bプラットフォーム採用による走り、クラスの常識を超えた内外装のデザインや上質さなど、注目すべき点が目白押しのニューモデルです。
今回は、KINTOコラム編集部のマツナガが試乗をしたので、そのレポートをお届け。過去に数多くのコンパクトSUVに乗ってきたマツナガがどのような感想を抱いたのか?LBXを検討中の人はぜひ参考にしてください。
※取材した人※
KINTOコラム記事編集部:マツナガ
IT系書籍編集、大手自動車雑誌の編集を経たのち、KINTOに入社。家族と一緒に楽しめて走りのいい車が大好き
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
小さくても「レクサス」なのがLBX
LBXは、一般的な同クラスのSUVと比べると価格はプレミアムですが、レクサスのラインアップの中で見ると手に届きやすい価格設定となっており、初めての高級車、初めてのレクサス車として最適な1台なのではないかと、試乗して感じました。まずは内外装から見ていきましょう。
LBXの内外装をチェック!レクサスクオリティが味わえる!
LBXのグレードは、「Cool」と「Relax」のほか、豊富なアイテムからオリジナルコーディネートが楽しめる「Bespoke Build」の3つが用意されています。Bespoke Buildは限定車のため、ここからは「Cool」と「Relax」の内外装について、実車で確認した感想をお伝えします。
≪LBXのグレードと特徴≫
・Cool:外装色はバイトーン5色/モノトーン1色。内装色はブラック1色で、セミアニリン本革とウルトラスエードの組み合わせ
・Relax:外装色はモノトーン6色。内装色はブラックとサドルタンの2色で、セミアニリン本革を使用
LBXの外装レビュー
まず印象的なのは、レクサスの新しいフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」。UXなどに採用されている「スピンドルグリル」もスポーティでかっこいいのですが、このユニファイドスピンドルの大人な顔もまたかっこいいです。
リヤフェンダーの張り出し具合と、コンパクトなキャビンが踏ん張り感を演出しています。コンパクトながらも、高級車らしい迫力も持っていてとにかくかっこよく感じました。
一文字のテールランプが流行っているなか、アレンジが加えられた「Lシェイプ一文字シグネチャーランプ」もまたワイド感があります。
タイヤも大径で迫力があるのはもちろん、まるでツライチ※のようにタイヤが外側に出てきており、ボディのデザインとあわせてワイドさが強調されています。これらワイド感を強調するデザインの工夫と、SUVながらも1,545mmに抑えられた全高のおかげで、ワイド&ローなスタイルになっています。
※フェンダーとタイヤの外側が段差なくフラットになっていること。車のワイド感を強調できる
LBXの内装レビュー!
※LBX Coolの内装
体が触れる部分のほとんどに、上質な素材が配置されている(本革またはウルトラスエード。グレードによって異なる)ため、触って快適、座っても快適だったのが第一印象です。Coolは座面やシフトノブ、アームレスト、インパネの大部分にウルトラスエードが採用されており、サラサラとした手触りが印象的。Relaxはセミアニリン本革のしっとり感と肌触りのよさが好印象でした。
※LBX Coolの内装
コンパクトカークラスでは珍しいアームレストが付いているのも嬉しいポイント。しかも、ウルトラスエード(Cool)またはセミアニリン本革(Relax)が使われているので質感が高く、柔らかいのもいい。ロングドライブ時はアームレストをよく使うマツナガ的にも嬉しいポイントです。
※LBX Relaxの内装
運転席に座って感じたのは、「スッキリしている」ということ。ドライビングポジションに座った際に視界に入ってくるボタンなどの要素が少なく、運転に集中できます。
※LBX Relaxの内装
メーターパネルの位置、9.8インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)の位置も低く、ダッシュボードの高さが抑えられているので視界が良好です。身長を問わずどんな方でも運転しやすいのではないでしょうか。
LBXの後席はどう?成人男性平均身長のマツナガの感想
※LBX Relaxの後席
後席は、身長170cm中肉中背のマツナガが乗っても狭さや窮屈さは感じませんでした。頭上空間にも余裕があったほか、前席のシート下に足が入るなどの工夫も施されており、コンパクトカーとしては十分な広さを持っているのではないでしょうか。
※LBX Coolの後席
ほかにもシートのクッションの硬さなど、一つひとつの小さな「いいね」の積み重ねが、全体として「高級感があって気持ち良いなぁ」という内装の演出につながっています。
LBXの試乗インプレッション!普段使い領域で死角なし
パワートレーン(1.5Lハイブリッド)についての率直な感想
LBXに搭載されるパワートレーンは1.5Lハイブリッド。排気量が小さいので、パワー不足を懸念される方もいらっしゃるかもしれません。マツナガが乗った個人的な感想としては、パワフルではありませんが、フラットトルク感のある加速してくれますし、公道を走る限りではパワー不足とは全く思いませんでした。
LBXに組み合わされているフロントモーター(1VM:94ps/18.9kgm)は、ヤリスクロスやシエンタの1.5Lハイブリッドに組み合わされているモーター(1NM:80ps/14.4kgm)ではなく、ノアなどの1.8Lハイブリッドに組み合わされているモーター(1VM :95ps/18.9kgm)と同じものです。これに、高出力のバイポーラ型ニッケル水素電池や、アクセルオフ時の減速アシストや、エンジンの待機回転数維持といった制御を組み合わせることで、このフラットトルク感のある「踏んだだけ伸びる加速」を味わえるというわけです。LBXは軽快感を楽しむ車なのだと思います。
ナチュラルで扱いやすいハンドリング
ステアリングは軽めで、ナチュラルな味付け。切ったら切った分だけ曲がってくれました。ハンドルを重くしたり、少ない舵角でグイグイ曲げるようなスポーティな演出はされていません。なので、例えば誤って急なハンドル操作をして車が大きく動いてしまって慌てる…といったことがなく、安心して運転できると思います。
ステアリングが軽めな車にありがちな「たくさん切らなきゃ車が曲がってくれない!」という感覚がなかったのも個人的にはグッドポイントです。派手ではないのですが、ふと気づくと「なんか気持ちよく操ることができているな…」という感覚、これがレクサスの言う「意のままの走り」でしょうか。このあたりはぜひみなさんにも試乗して確かめていただきたいところです。
2WDの軽快さか、AWDのしっとりか
LBXには2WDとAWDが用意されています。カーブを曲がる際、2WDの方がフロントから向きをしっかり変える切れ味のいい感覚を、AWDの方が曲がる際も後輪が接地しているスタビリティ(安定感)の高いしっとりとした感覚を覚えました。最初はしっとりしたAWDの方が好きだなと思ったのですが、軽快に曲がる2WDの方に徐々に気持ちが傾きました。どちらも良くて迷います。
AWDの方が2WDより80kg重いのですが、リヤにモーターが搭載されているほか、サスペンションの形式がダブルウィッシュボーン(2WDはトーションビーム)となっています。AWDの方がリヤが重いでしょうし、サスペンションの形式も違うのでこんな感想になったのかもしれません。
快適性・静粛性ともにコンパクトカーを超えた高級車クオリティ
快適性や静粛性の高さはまさに高級車のクオリティでした。シートや足元から感じる振動は非常に少なく、快適そのもの。路面の凹凸もサスペンションがしっかり吸収してくれます。
オプションの「“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム」も素晴らしい音質でした。音圧はもちろん、音の解像感が段違いです。弦楽器の弦まで見えるかのような解像感です。ロードノイズやエンジン音も非常に抑えられており、高音質で音楽を楽しむことができます。このサイズの車でこの音質を体感できるとは……マツナガ、感動しました。
オプションに悩んだら、ぜひ「“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム」も検討してみてください。
まとめ 非常に運転がしやすい1台 車が慣れていない人にもおすすめ
LBXは取り回しがよく扱いやすい、普段使いに最高な1台になっています。すでにレクサスの魅力を知っている人も、高級車に乗ってみたい人も、高級車は検討していなかったけどちょっと興味があるという人も、ぜひ検討していただきたい1台です。
最後に、KINTOについても紹介させてください。車のサブスクKINTOではLBXも取り扱っているので、購入やローンのほかに、KINTOも検討に加えていただけると幸いです。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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