試乗記・レポート
LEXUS RX500h “F SPORT Performance”(2025年2月一部改良前車両) 試乗レビュー!最速RXは最上級RXでもある / 動力性能+走り味・乗り味の良さ
2022年に発表、発売されたLEXUSの基軸車種「RX(第5世代)」。その中でも特に走りに振ったRX500h “F SPORT Performance”(2025年2月一部改良前車両)に、高速道やワインディング路などで試乗できましたので、走りや乗り味を中心にレポートします。
クルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、特徴を分解し印象・感想をレポートしてみたいと思います。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中!
※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:25年3月
≪YouTubeにて関連動画を公開中≫
今回の記事の内容は下記動画にて公開中です。合わせてご覧ください。
LEXUS RX500h “F SPORT Performance”(2025年2月一部改良前車両) 試乗概要
非常にパワフルで速いRX×ハイブリッドによる新しい高性能車らしさ
2.4Lターボエンジンと6速トランスミッション、前後モーターと4輪駆動力制御システム「DIRECT4」の組み合わせによる動力性能と運動性能が一番の売り物のRX500h。“F SPORT Performance”のみのグレード展開で、システム総合出力は371PSとされています。
高速道路やワインディング路など、色々な場面で強めにアクセルを踏んでみましたが、非常にパワフルで速く、圧倒されました。2.4Lターボの力と前後モーターによるスムーズかつトルクフルな走りが合体することで発揮される速さがとても印象的です。フィーリングとしては、エンジンとモーターが協調することによる力強さ、スムーズさ、静かさなど、ハイブリッドならではの高性能パワートレーンの魅力がよく表れている感じで、「新しい高性能車」としての個性がストレートに伝わってくると感じました。

走りを楽しみたくなる。動質や走り味全体が余裕あり洗練されている
クルマは、その「味付け」によって「どんな走り方をしたくなるか」が変わってくるユニークな商品(乗り物)だと思います。そして、このRX500h "F SPORT Performance"は、まさに「走りを楽しみたくなるクルマ」だと思いました。
パワフルなパワートレーンによる速さや新鮮さが第一の要因ですが、「動質」や「走り味」といった味付けの要素が大きな役割を果たしていると感じました。
加減速、直進時、コーナリングにおける動質の高さと洗練性や、適度にスポーティで、適度に重厚感ある走り味など、走りに関わる諸要素が見事に連動し、常に余裕をもちながらも楽しんで走行することができました。(おそらく、DIRECT4やDRS等の働きやハイブリッドならではの素性といった要素が効いているのでしょう。)
「対話できるクルマへの進化をめざして、素性を磨き上げた走り」というRXのWEBカタログ冒頭に書かれたメッセージ。今回、色々な路でRX500hに乗ってみて、確かにその「素性を磨き上げた走り」は実現され、同時に「対話できるクルマへの進化」が具現化していると実感しました。
RXのトップオブザラインに相応しい走り、走り味の一台と呼べるのではないでしょうか。

「スポーツ度」と「重厚な心地よさ」が両立した乗り心地
これまで色々なバリエーションに試乗してきた現行RXですが、その中でトップオブザラインたる500h “F SPORT Performance”は、スポーツ度合いと重厚な心地よさが見事に両立した乗り心地で、特に際立った存在だと感じました。
350 “F SPORT”では、乗り心地の良さを維持しつつ、走行の面白さやシャープさも持ち合わせている感じで、“F SPORT”としての乗り味が決まったように思われました。350h “version L”では柔軟性が高く快適で、ユッタリとしてゆとりを感じさせる乗り心地を感じました。
そうした中で、この500h “F SPORT Performance”の乗り心地は、“F SPORT“としてのしっかりとした動質を備えながら、街中や郊外路での凸凹や路面不整を重厚かつ心地よく乗り越えていきます。運動性能と快適さの両立を高次元で実現されているように感じました。
乗り心地単体では、普通の“F SPORT”や“version L”の方が柔軟で良好だと思いますが、500hは、走りや走り味とシンクロした乗り味という点で、よりRXらしさ、そしてRXのトップオブザラインらしさといった感じが出せているのではないかと思います。

都市型プレミアムSUVらしさと「低重心感」を両立した外観スタイル
今では見慣れた現行RXですが、「RXらしさを保ちながらも新しい」という、正常進化型ながら新しさも十分に具現化された外観スタイルで、発表から2年半ほど経過していますが、未だに新鮮さを感じさせる魅力があると思います。
今回の試乗で特に感じたのは、都市型プレミアムSUVらしさと「低重心感」の両立です。SUVとして必要な車高や視点の高さは確保されつつも、見た目としては特にサイドからリアビューにかけて「低さ」や「低重心感」あるスタイルに見えるクルマになっていると思いました。
こうした「視覚的な低重心感」は、全体スタイルの「塊」としても魅力的なデザイン要素になっていると思いましたし、このクルマのスポーティさを演出し、「走りを楽しみたくなる」要素にもなっていると感じました。
また、“F SPORT Performance”専用として各部に配置されたアクセント類やブラックアウトされたミラー、ウィンドウモール、ホイールなどによって、「より走りに振ったRX」というメッセージが表現されていると思いました。

室内の広さと扱いやすさ。操作性と視認性のよいコックピット
室内の広さと使いやすさについては、全長4.9m、全幅1.9mのサイズ感ならではのゆとりを感じさせるもので、前席と後席、さらにはラゲージルームに至るまで十分なスペースが確保されていました。また、900万円もする高価格車として当然かもしれませんが、デザインや質感の洗練度も非常に高く、十分以上のレベルになっていると感じられました。
TAZUNAコンセプトの考え方のもとで造られているコックピットは、自然で適度な囲まれ感があり、運転に関する基本的な操作性や必要な情報の視認性も極めて良好でした。(タッチトレーサーも慣れてくると使いやすさを実感できた)
今回、約100kmの色々な路で乗ってみて、そのサイズにもかかわらず、とても手の内感がある運転し易いクルマと実感できました。視界の良さと車体見切りの分かり易さ、そして曲がりの面では自然なDRS(四輪操舵)の効果が際立っており、そういった要素によって都市型プレミアムSUVとして扱い易いサイズ感の範囲に入っているクルマだと思いました。

LEXUS RX500h “F SPORT Performance”(2025年2月一部改良前車両) まとめ
最速のRXは最上級のRXでもある
- 走りの楽しさや面白さとプレミアムマインドを満足させるクルマ造り
- 見映え、質感、装備内容のレベルが高い内外装
- イメージリーダーにしてトップオブザラインの位置づけ
動力性能+走り味と乗り味の良さが一台の中にある
- システム最高出力371PSは伊達ではない。2トンの車体を軽々と走らせる
- 動力性能の高さに見合った走り味の面白さ、良さ
- スポーティさと重厚さを両立させた乗り心地
都市型プレミアムSUVのパイオニアらしさを感じる一台
- オンロード、都市型SUVニーズの要点を押さえたクルマ造り
- 都市型プレミアムSUV指向層を吸引し易い商品特性とパッケージ
- オンロードでのハイレベルな運動性能と運転の面白さ
総合評価
- 期待値を上回ったか?
◎(走行性能・走り味・乗り味等、期待値超え)
- また乗りたいか?
〇+(RXはサイズと価格が許せば欲しいクルマ)
※評価基準と評価マークの意味
項目/マーク | ◎ | 〇+ | 〇 | 〇- | △ |
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期待値を・・・ | 大きく上回る | 上回る | まあ上回る | 上回る部分もあるが・・・ | 下回る |
また乗りたいか | とても乗りたい | 乗りたい | まあ乗りたい | 乗りたい面もあるが・・・ | あまり乗りたくない |
今回試乗したクルマはこちら!
〔試乗車〕:LEXUS RX500h F SPORT Performance(2025年2月一部改良前車両)
〔車両価格〕:車両本体価格 ¥9,010,000 (当時の価格、税別、Opt.除く)
〔主要諸元〕
全長×全幅×全高・WB・車重:4,890mm×1,920mm×1,700mm・2,850mm・1,950kg、T24A-FTSエンジン:2,393CC、275PS/6000rpm、460Nm/2000~3000rpm+前/後モーター:(前)87PS・292Nm /(後)103PS・169Nm、6速AT・AWD、WLTC燃費:14.3km/L (システム最高出力371PS)、サスペンション前/後:ストラット/マルチリンク、タイヤ:235/50R21
〔試乗概要〕
レクサス昭和 試乗車両、名古屋⇔豊田約100km走行
※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください
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