試乗記・レポート
LEXUS LBX MORIZO RR試乗レビュー! (高速・郊外走行編) 本当に速く、安定感あり、余裕・特別感を持って走行できるクルマ
LEXUS LBX MORIZO RR。今回は動画撮影のために高速道路・ワインディング路も走行できましたので、全般的な走り味・乗り味などをレポートしてみたいと思います。
クルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて1,800台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、特徴を分解し印象・感想をレポートしてみたいと思います。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中!
※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:24年11月
≪YouTubeにて関連動画を公開中≫
今回の記事の内容は下記動画にて公開中です。合わせてご覧ください。
LEXUS LBX MORIZO RR試乗概要
LEXUSナイズされたGRヤリス譲りの走り・動力性能
今回が2度目の試乗となるLBX MORIZO RRですが、やはりその性能は抜きんでたもので、どんな状況でも“とても速く走れる”クルマでした。
名古屋市内から長久手・グリーンロード・東海環状道を走って豊田市の鞍ヶ池公園まで行き、豊田市内を走って豊田東インターから伊勢湾岸道・名二環・名古屋高速で戻ってくる約100kmの走行コースでしたが、様々な路・交通状況の中で、常に余裕を持って走行可能。加減速~定速走行~車線変更~減速・停止と、ドライビングに集中しながらも、気持ちと操作の余裕がある走行が経験できました。
GRヤリス譲りの304PS・400Nmパワートレーンを搭載しているクルマなので、速いのは当然なのでしょうが、その速さが、LEXUS文脈の中で、コンパクトプレミアム商品として上質な内外装・乗り味とともに実現している…そのことがこのMORIZO RRの存在価値で意義ではないか?と、乗っていて感じました。
どんな路でも余裕を持って走行できる動的性能ポテンシャル
今回の試乗ルートは、市街地・都市高速・ワインディング路・高速道と、様々な状況の路を組み合わせたものでしたが、どんな路でも余裕を持って走行できる動的性能ポテンシャルを発揮してくれました。
ここで言う“動的性能ポテンシャル”とは、単に加速力や巡行速度といったいわゆる動力性能だけではなく、走行時のクルマの姿勢や動き、運転操作に対するクルマのレスポンス(の的確さ)、路面状況に対するクルマの反応など、クルマのダイナミック性能全体を意味する言葉として使っていますが、このMORIZO RRは、そうした“動的性能ポテンシャル”が高く、結果的に、運転者にとっての安心感や余裕につながっていると感じました。
専用プラットフォームの採用やボディ補強(短ピッチ打点469箇所追加、構造用接着剤12.8M塗布範囲拡大等)、足回りのチューニング、ブレーキ強化、高性能タイヤ(Continental Sport Contact7)採用、空力性能の向上、専用スポーツシート、ステアリング・シフトノブ等、広範囲にわたるクルマづくり・チューニングの結果が、こうした“動的性能ポテンシャル”引き上げに貢献しているのではないか?と思いました。
低速域でも定速走行でも“ある種の特別感”
先回、街中試乗した時には、“走り味の低速域での相対的な普通さ”が気になる点とレポートしましたが、今回100km走行してみて、「やはりこのクルマは、どんな状況でも特別感を味わえるクルマだな」と思いなおしました。
特に特別感に効いているのは8速ATの存在で、7速・8速をオーバードライブ減速比としたDirect Shift-8ATは、Dレンジのままでもエンジンの美味しい回転域を上手く拾って変速、またはホールドしてくれ、そのために常に速度が変動する交通の中で、とてもレスポンスよく加減速できる事につながっていると感じます。
また、ボディ補強やサスペンション(REDS:レスポンス向上減衰構造、リアポロボールジョイント等)、フルタイム4WD、アクティブサウンドコントロール等によって、静かに街中を流している時でも、ワインディング路をそれっぽく走行している時も特別なクルマに乗っている感覚が味わえるのだと思います。
上述したように、LEXUSナイズされたGRヤリスの走り味が味わえるクルマ…それがMORIZO RRなのだと思いますが、GRヤリス自体が競技由来でずば抜けた走行性能を持っている事に加え、LBXならびにMORIZO RR化に際してもとてもハイレベルな鍛え上げ・クルマづくりゆえに実現できた“特別さ”なのではないでしょうか?
LEXUS LBX MORIZO RRまとめ
本当に速く、安定感あり、どんな路でも余裕を持って走行できるクルマ
- 304PS・400Nm・パワーウェイトレシオ4.8(ノーマルLBXの約半分)の走り
- スポーツマインド溢れる走り味かつ安定感あり余裕持った走行が可能
- 操る人の意思に忠実で高い“動的性能ポテンシャル”を持つクルマ
低速域でも定速走行でも“特別感”を感じて乗れるクルマ
- 良く出来た8ATのおかげで街中でもレスポンス良く走行可能
- ボディや脚の補強等により常に“特別感”味わえるクルマ
- GRヤリス譲りとLEXUSナイズのハイレベルな融合
総合評価
- 期待値を上回ったか? ⇒〇+
(どんな路でも余裕ある走り、低速・定常走行でも感じる特別さ等、期待値超え)
- また乗りたいか? ⇒◎
次に買う候補となりうるクルマ
※評価基準と評価マークの意味
項目/マーク | ◎ | 〇+ | 〇 | 〇- | △ |
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期待値を・・・ | 大きく上回る | 上回る | まあ上回る | 上回る部分もあるが・・・ | 下回る |
また乗りたいか | とても乗りたい | 乗りたい | まあ乗りたい | 乗りたい面もあるが・・・ | あまり乗りたくない |
今回試乗したクルマはこちら!
〔試乗車〕:LEXUS LBX MORIZO RR
〔車両価格〕:車両本体価格 6,500,000円 (メーカーオプション:ヒートブルーコントラストレイアリング&ブラック 165,000円、マークレビンソン 257,400円、デジタルキー 33,000円、ドラレコ 42,900円)
〔主要諸元〕:
全長×全幅×全高・WB・車重:4190mmx1840mmx1535mm・2580mm・1470kg、G16E-GTSエンジン・L3ターボ、1618cc、304PS/6500rpm、400Nm/3250~4600rpm、8速AT、4輪駆動、WLTC燃費10.7km/l、サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン、タイヤ:235/45R19
〔試乗概要〕:レクサス覚王山・試乗車両 名古屋⇔豊田約100km走行
※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください
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