試乗記・レポート

トヨタbZ4X試乗記…従来車ユーザーに違和感を持たせないクルマづくり

トヨタbZ4X試乗記…従来車ユーザーに違和感を持たせないクルマづくり

トヨタからSUV型バッテリーEV(以下、BEV)の「bZ4X」が発売となりました。

近年、国内・海外ブランドを問わず、注目を集める存在となっているBEVですが、新型車の投入に合わせて色々な場所で“試乗機会”も提供されています。 そこで今回、最近投入されているBEVに“一気乗り試乗”してみることにしました。選定した試乗車両は下表の通りで、第一弾は我がbZ4Xです。

※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください

一気乗り試乗車種(試乗順)

  • トヨタ bZ4X
  • メルセデス EQA
  • ヒョンデ IONIQ5
  • レクサス UX300e
  • 日産 アリア
  • テスラ Model3
  • ボルボ C40
  • BMW iX
  • AUDI e-tron

トヨタbZ4X試乗インプレッション

トヨタ bZ4X Z 4WDグレード

bZ4X試乗車概要

試乗車

トヨタ bZ4X “Z” 4WDグレード

車両価格(税込) 650万円(4WD)

※申込金・月額利用料はこちら

全長/全幅/全高

4,690mm/1,860mm/1,650mm

ホイールベース

2,850mm

車両重量

2,010kg

モーター型式

1YM-1YM

最高出力

80kw+80kw

最大トルク

169Nm+169Nm

動力用主電池種類

リチウムイオン電池

総電圧

355.2V

総電力量

71.40kw

サスペンション前/後

ストラット/ダブルウィッシュボーン

タイヤ

235/50R20

トヨタ公式サイト「bZ4X」はこちら

bZ4X試乗概要

2022年5月17日(火) 湘南T-SITE試乗会場 周辺約5km試乗ルート

フェンダー周りのアクセントが効いたデザイン・少し低めのSUV

bZ4Xフェンダーデザイン実車を初めて見たbZ4Xですが、全体のプロポーションは“少し低めのSUV”、RAV4の“次期モデル”でも見ているような第一印象でした。近未来というよりも、今の時代の最新モデルといった面が強く「トヨタの新しいクロスオーバーSUVだなあ…」と感じました。

デザイン要素としては、とても目立つ“フェンダー周りのアクセント”がポイントのbZ4X。コントラストの好き嫌いによって選択する外装色も変わってくるのかもしれません。

トヨタ車が正常進化した印象の内装・操作性

bZ4X内装bZ4Xのインテリアを見た第一印象は、“正常進化したトヨタ車”というものでした。写真からはスポーティさを感じるコックピット的な雰囲気を予想していたのですが、いざ実車を見ると、クロスオーバーSUVとして最新のデザイン提案が具現化したような印象を受けました。

操作性に関しては、ダイヤル式のミッションセレクターを除けば(前後進を繰り返す際に面倒)、スイッチ類や運転操作系も良好で、違和感なく直ぐになじむことができました。また「ステアリングでメーターの一部が見えない」と指摘されているようですが、私自身は何も気にならずに運転できました。

EVらしさよりスッキリ感?…安定して速い動力性能

bZ4X外装今回のbZ4X試乗コースでは、最初は駐車場の中をゆっくり進む設定でしたが、その時点での感想は「ハイブリッド車のEVモードみたいだなあ…」というものでした。BEVとしてのbZ4Xの特別さや違いを感じ取りにくかったからです。

公道に出て交通の流れに乗っても、bZ4Xは(例えばテスラのような)EVっぽい走りというよりも普通な感じで「パワトレの違いから音は静かだが、加速感・減速感はこれまでの内燃機関車やハイブリッド車に近い」という印象を受けました。

逆に「bZ4Xは従来車と違うな」と感じたのは、強めの加速をしてみた時のこと。加速のリニアな伸び感や、控えめながら感じる四輪駆動感覚により、“従来車とは違う乗り味”を体感でき、全体として「EVらしさよりスッキリ感を求めた味付け」を感じました。

従来車から乗り換えて違和感のない乗り心地・乗り味

bZ4Xステアリング乗り心地の第一印象は「ハリアーみたいだなあ」というものでした。“スムーズでフラット”という最近のトヨタ車トレンドに沿った乗り心地だったからです。

EVの中には、(例えばテスラ3など)重厚で低重心ならでは…的な乗り心地を持ったクルマもありますが、このbZ4Xでは、どちらかというと、EVらしさよりも従来車からの違和感をなくす方向の乗り心地が意図されたのかもしれません。 また、試乗車には20インチタイヤが装着されていたのですが、タイヤの重さや路面衝撃を感じる事はなく、そういう意味では“20インチを履きこなしている脚”と言えると思います。

bZ4X試乗総括…従来車ユーザーに違和感を持たせないクルマづくり

bZ4X試乗今回、初めて“見て・乗って・走って”を経験したトヨタbZ4Xでしたが、最も強い印象は「従来車ユーザーに違和感を持たせないクルマづくり」という点でした。

bZ4Xの外観や内装は、新鮮さがありながらも、さほど飛んではいない範囲でまとめられている感じがしましたし、何よりも、加減速や乗り味が“ハイブリッド車やPHVの延長線上にあるような感じ”で、トヨタの電動車の正常進化型的なものになっていたからです。

実は、この後に乗ったメルセデスEQAも同様に「内燃機関パワトレの車両から乗り換えても違和感のないクルマづくり(操作性や加減速・乗り味等)」となっていました。bZ4XとメルセデスEQAは、似たような考え方で造られたBEVなのかもしれません。

ある意味「とてもトヨタらしいBEVに仕上がっているクルマ」と感じたbZ4X試乗でした。
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それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

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トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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