試乗記・レポート
【車初心者・運転講座第1回】「右に避けるの、怖すぎ!」路駐や自転車をスムーズにかわす車線変更のコツ
こんにちは! KINTOで待望の「ヤリス クロス」を契約したものの、運転が不安すぎて「怖い!怖い!」とつぶやきながらしか運転ができない元ペーパードライバーの間坂です。夏になって週2-3回子どもの習い事の送迎を車ではじめましたが、一時停止の線が見えなかったり、脇を抜けるバイクに気づかずヒヤッとする場面があり、運転する喜びと、ヒヤリハットが正比例しながら高まっている毎日です。怖すぎる。
特に、都内の運転は左車線にはズラリと並んだ路上駐車のトラック、脇から突然フラッと現れる自転車、いろいろなところで遭遇する路線バス……。「ちょっと右によけて追い越したいだけなのに、怖すぎてハンドルが切れない!」結局車線変更できずに停止してしまうことが何度もありました。
そこで今回は、元自動車教習所指導員でライターの齊藤優太さんをお招きし、「ペーパードライバー脱出&公道パニック克服」のための実践講習を受けてきました!齊藤先生直伝の「明日からすぐに使えるガチ極意」をたっぷりお届けします。
講習が始まる前に「どれだけ運転が怖いか」という間坂の愚痴をひたすら齊藤先生に聞いてもらっている様子
あわせて読みたい(理論・解説編)
齊藤先生がプロの視点から解説する「なぜ運転が怖くなるのか?」のメカニズムや、進路変更時のより詳しい情報収集ステップは近日公開予定!
運転が怖い!ペーパードライバーや運転初心者が一般道路を走るときに気をつけるべきことや運転のコツ
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
【悩みの現場】路駐を避けるだけでパニック…なぜこんなに怖いのか?
ヤリス クロスに乗り込み、さっそく都内の一般道へ出発。走り出して数分で最初の試練が訪れました。前方の左車線に、お客様対応中のタクシーが停車していたのです。


齊藤先生、左側に車が止まっているので、避けるために右へ行きたいんですけど、右車線の車が多く怖くて車線変更できません!そもそも教習所では『キープレフト』って言われていたように記憶しているのですが、こんなの無理じゃないですか!?

都内は工事現場や路上駐車が本当に多いですからね。このあと右に曲がる予定があるなら、周りの流れに乗れている前提で、最初からずっと右側の車線を走り続けていて大丈夫ですよ。(※交通量が多く路上駐車や右折が頻繁にある都内一般道において、不要な車線変更リスクを減らすためのアドバイス)

えっ、右に曲がるなら、右車線でいいんですか!?
少し心が軽くなり右車線に移動した私ですが、ここで齊藤先生から「間坂さん、無意識に車線の右側に寄りすぎて白線を超えそうですよ」と鋭い指摘が!そう、ついつい左側が怖いという意識から、私(間坂)は道路の右側に寄り気味になっていたのです。

人間って不思議なもので、見てる方に寄るんですよ。ウインドウショッピングしてる時に『あ、あの服気になる』と思って見ながら歩いてると、だんだん寄っていきませんか?それと同じですよ。

私が今、右に寄っているのは、無意識に右の車線ばかりを見ていたからですね。

寄らないためには両方の線を見るべきですね。意識をちゃんと分散させられるかどうかが大事です。人間は見ている方に行っちゃうから。
文字に起こすと「当たり前だろう!」って思うかもしれないのですが、路上に出て皆さんの運転を見ていると、案外、どちらかを見てしまう癖がある人は多いような気がしました。

【先生の教え】「運転の怖さ」を分解して、対処のカードを持っておこう!
さて、私の運転をしばらく見ていた齊藤先生。間坂の運転に対してこんなアドバイスをくれました。

全然テクニックの話ではなく。何かあった、予測できないことが起きるとパニックになっていますね。目の前に来てからなんとかしようってことが多いですよ。あ、トラック来ちゃった、車入ってきちゃった、どうしようって考えて、それで結局なんかこう慌てて、あ、どうしよう、どうしようっていう、その連続。
そして、齊藤先生が今回の最大の悩み「運転の怖さを消す方法」をアドバイスしてくれました。

1.恐怖の正体は「手前(目の前)しか見ていない」から!

運転中の怖さは、『直前になって突然障害物が現れたように感じる』ことから生まれます。人間は不安になると視野がキュッと狭くなり、目の前の車や路面しか見えなくなります。しかし、一般道では『信号3つ先(ずっと遠く)』まで意識して目線を送ってみてください。遠くを見ておけば、『あそこで路駐があるな』『バスが止まりそうだな』と早めに予知できるので、直前で焦る対症療法から脱出できますよ。
2.「怖さ」を分解し、対処法の「カード」を複数用意しておこう

ホラー映画も『次、このドアからゾンビが出るよ』と知っていれば怖くないですよね。道路も全く一緒です。『あの路駐のドアが開くかも』『対向車線から右折車が出てくるかも』と予知して、あらかじめ【そのまま通過する】【少し右に寄っておく】【一呼吸置いて止まる】といった対処のカード(選択肢)を脳内に用意しておくのが、パニックを防ぐ一番のコツです。
3.周りに流されるな!「ルールを守る安全運転」に徹する

周りの車が制限速度を超えてすごいスピードで走っていると、『私も合わせなきゃ』と焦ってしまうんです……

周りの暴走ペースに無理に合わせる必要はありません。万が一のときでも、『自分は法律や標識を守って正しく走っていた』と自信を持てるスピードと安全運転に徹しましょう。周りが速くても、自分が正しいルール内にいれば怖がる必要はないんです。
【実践】目線を「遠く」へ!プロの技を公道で試してみた
齊藤先生のアドバイスを頭の中でリフレインさせながら、意識を新たに、視野を広げて運転に臨みました。ここからは、私が実際に講習で試して劇的に効果があった「3つのプロ技」をご紹介します。

焦った時はブレーキではなく「アクセルオフ」!
これまでは遠くに障害物を見つけるたびに足元で無駄な「急ブレーキ」を踏み込み、車体がグラグラ揺れてしまっていました。

間坂さん、今のブレーキ必要でした?不安になったら、いきなりブレーキを踏むのではなく、まず『アクセルから足を離すだけ』にしてみましょう。エンジンブレーキで自然にスピードが落ちるので、落ち着いて周囲の状況を確認する『時間の猶予』が生まれますよ。
実際に試してみると、アクセルをオフにするだけで車がスムーズに減速し、気持ちに一気にゆとりが生まれました!後続車へ急ブレーキの恐怖を与える心配もありません。
車線の「真ん中」を走る秘訣はサイドミラー!
右に寄りすぎる癖を直すため、齊藤先生に教えてもらったのが「チラ見ミラー確認」です。

車線中央を走れているか不安になったら、走行中にチラッと左右のサイドミラーを見てみてください。『車体と白線の間の隙間』が左右均等になっているかを確認する癖をつけると、自分がどれくらい車線の真ん中にいるのか感覚が掴めるようになりますよ。
さっそく実践してみると、「あ、今ちょっと右に寄りすぎてるな」と自分で修正できるように!ただ、調子に乗ってカーブで試したら車体がふらついてしまいました。

あ、ミラーを見るのは直進のときだけで大丈夫ですよ!
アドバイス通り「直線でのチラ見」に絞ったところ、一気にスムーズに車線中央をキープできるようになりました!自分の感覚だけに頼らない(というかそもそも正しい感覚を持ち合わせていないのだから、確認するにこしたことはありません)安心感が手に入ります。
信号待ちからの発進は「5点チェック」で巻き込みゼロへ!
交差点の信号待ちで先頭になったとき、青信号になった瞬間にダッシュするのは超危険!脇からすり抜けてきたバイクや自転車を巻き込むリスクがあります。
齊藤先生に教わったのが、発進前の「5点チェック(前・左ミラー・左真横目視・右ミラー・右真横目視)」です。
- 前(信号と歩行者を確認)
- 左サイドミラー(すり抜けバイクを確認)
- 左真横を目視(ミラーの死角にいる自転車を確認)
- 右サイドミラー(右からの追い越しを確認)
- 右真横を目視(右側の死角を確認)
実際に齊藤先生のお手本を見せてもらったところ、必死に眼球だけを動かして「見たつもり」になっていた私とは違い、しっかりと頭を振って丁寧に確認している様子がよくわかりました。

真横を見る時は、首をしっかり回して『目視』するのがポイントですね!ミラーに映らない『死角』にいる自転車やバイクを、発進前にしっかり確認しておかなきゃと痛感しました!
右から左に、もしくは左から右に流れるようにチェックすると無駄な動きがなくいいなと個人的には思いました。
【プロ直伝コラム】ペーパードライバー講習の上手な頼み方
今回講習を受けてみて感じたのは「プロに教わることの圧倒的効果」です。しかし、世のペーパードライバーの中には「講習を受けてみたいけれど、どう申し込めばいいかわからない」という方も多いはず。
そこで齊藤先生に「講習を100%活用するオーダーのコツ」を聞いてみました!


よく『とにかく運転が漠然と怖いです』とご依頼いただくのですが、それだと教官側も探り探りの指導になってしまいます。おすすめなのは、自分が何に対して恐怖を感じているのかを具体的に言語化して伝えることです。『近所のスーパーの駐車場に入れるのが怖い』『道路脇の自転車や歩行者を追い越すのが怖い』『車線変更のタイミングがわからなくて怖い』といった、『苦手な場面』や『解決したい課題』を1つでも絞り込んで伝えていただけると、指導員もその課題に特化したピンポイントな特訓メニューを組むことができますよ!
【まとめ】「怖さ」を分解すれば、運転はもっと楽しくなる!
講習を終えて一番の収穫だったのは、「ただ漠然とおびえるのではなく、怖さを分解して準備しておく」という意識を持てたことです。
- 目線を遠く(信号3つ先)に伸ばして、早めに情報を集める
- 不安になったら「アクセルオフ」で時間の猶予を作る
- 死角に入って消える前に、周囲の障害物を脳内にインプットしておく
これらを意識するだけで、都内の一般道走行が少しだけ落ち着いてこなせるようになったような気がします。毎回エンジンをかけるたびに恐怖で震えていたのですが、少しだけ肩の力を抜かなきゃと思えるようになったので……ってことで、千里の道も一歩から。運転を楽しむにはまだまだ超えなきゃいけない壁がたくさんありそうですが、少しずつその楽しみをつかんでいきたいと思います!

【近日公開予定】あわせて読みたい(理論・解説編)
今回レッスンで習った「安全確認を複数回に分ける(チラ見)方法」や「車線変更時の情報の取捨選択」について、齊藤先生がプロの視点からさらに詳しく解説した記事は近日公開予定!
運転が怖い!ペーパードライバーや運転初心者が一般道路を走るときに気をつけるべきことや運転のコツ
次回・第2回は、方向音痴の宿命「『300m先を右……って今どこ!?』ナビに振り回されない運転の基本」をお届けします!お楽しみに。
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