トヨタ車&レクサス車解説
バンとワゴンの違いは?ミニバンやステーションワゴンについても解説!
多くの自動車メーカー公式サイトのラインアップで、カテゴリーとして登場する「バン」と「ワゴン」。登録されている車種から、なんとなく要素は伝わるけれど、はっきりと違いは分からない。そんな人も多いと思います。
そこで本記事ではバンとワゴンの違いと、それぞれの特徴を解説します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
バンとは?
日本でのバンは、おもに荷物の運搬を目的としたビジネスカー(商用車)のことを指します。
トヨタのラインアップを例にすると、「ハイエース バン」や「タウンエース バン」、「プロボックス」、軽自動車の「ピクシス バン」などが該当します。
ちょっと紛らわしいのですが、ミニバンのバンも“屋根付きの貨物車”を意味する「キャラバン(CARAVAN)」を略したもの。アメリカではキャンピングトレーラーのことをキャラバン(バン)と呼ぶようになり、現在では箱形の車全般をバンと呼んでいます。フルサイズバンやミニバンの語源は、こちらをルーツにしています。
ボディタイプの分け方に明確な定義はなく、とても曖昧です。本記事では、単に「バン」と記載した場合はビジネスカーのバンを指します。
なお、先にも記載しましたが、バンは“屋根付きの貨物車”を意味するキャラバンを略したもの。トラックもビジネスカーですが、荷台に屋根がないためバンとは呼称しません。
全長4.70m以上、全幅1,700mm以上、排気量2.0L以上のいずれか、あるいはすべてが該当するバンは1ナンバーが割り当てられ、全長4,700mm未満、全幅1,700mm未満、排気量2.0L未満のバンは4ナンバーが割り当てられます。
ワゴンとは?
「ワゴン」あるいは「ステーションワゴン」は、元々は「馬車」や「駅馬車」を意味する言葉ですが、一般的には人と荷物を運ぶための実用的な乗用車を指します。
ナンバーは乗用車である5ナンバー(全長4,700mm未満、全幅1,700mm未満、全高2,000mm未満、排気量2.0L未満)、あるいは3ナンバー(全長4,700mm以上、全幅1,700mm以上、全高2,000mm以上、排気量2.0L以上のいずれか、あるいはすべてが該当)が割り当てられます。
トヨタのラインナップページでは、ワゴンに該当する車種は「カローラ ツーリング」と「カローラ フィールダー」といったステーションワゴンだけですが、「アルファード」や「ヴェルファイア」などのミニバンもワゴンの仲間といえます。
例えば、トヨタの「ハイエース ワゴン」やホンダの「ステップ ワゴン」は、ミニバンに分類されながらも車名に「ワゴン」が含まれています。このことからも、ワゴンというボディタイプが必ずしも箱型のワゴンやセダンをベースとしたステーションワゴンだけを指すわけではなく、広い室内空間や多人数乗車が可能な車種全般を指す場合もあることがわかります。つまり、ワゴンという用語は車の形状や用途に応じて柔軟に使われており、ミニバンもワゴンの仲間として考えることができます。
バンとワゴンの違い
バンとワゴンについて、「プロボックス」と「カローラ ツーリング」、「ハイエース バン」と「ハイエース ワゴン」など、外見はよく似たシルエットの車種がありますが、バンとワゴンの違いはどこにあるのでしょうか。
ビジネスカー(商用車)は荷台スペースに1㎡以上(軽自動車は0.6㎡以上)を確保することや、後席定員重量より荷室に積載できる重量の方が大きいことなどの規定(※)があります。このように、バンはワゴンと比べ、乗員用のスペースよりも荷室スペースが広く取られています。
※出典:国土交通省「自動車の用途等の区分について」
またワゴンは乗用車として乗り心地の良さを重視していますが、バンは貨物車両としての性能を重視。重い荷物を載せても安定して走行できるよう、ボディやサスペンションを丈夫に造り、高い耐久性を確保しています。
車のボディ構成
車にはワゴンやミニバンといったボディタイプの他に、1BOXや2BOX、3BOXといった、ボディの構造をあらわした言葉もあります。
1BOX(ワンボックス)
1BOXは文字通り、「ひとつの箱」を意味しています。ボディというひとつの箱に、乗員用スペースとエンジン、荷室が収まっている造りをあらわしています。エンジンは運転席の下に搭載され、フロア(床)で運転席と隔てられています。
1BOXはボディの広さを最大限に生かせる構造で、より大きく、沢山の荷物を積載することができます。またボンネット(車のエンジンルームを覆うカバー部分)がないため前方の視界が広く、運転もしやすいといった特徴を持ちます。
トヨタのラインナップではハイエース バン、ハイエース ワゴンが1BOXに該当します。
2BOX
2BOXはエンジンルームと乗員用スペース&荷室の、2つの箱(スペース)で構成された車です。
エンジンルームが独立していることで、エンジンから出る騒音や振動が乗員用スペースに入りにくく、また乗員用スペースから続く車体の後部に広い荷室を設けることができる、1BOXと3BOX、それぞれの魅力を融合させた構造です。
(ハイエース ワゴンを除いた)トヨタのミニバンは、運転席の前に独立したエンジンルームを持つ2BOXです(1.5BOXと呼ばれることもあります)。また、多くのコンパクトカーやステーションワゴン、SUVも2BOXに該当します。
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3BOX
3BOXはエンジンルーム、乗員用スペース、荷室と、3つの箱で構成された車です。
エンジンルームはもちろん、車体後方からの騒音や振動も制限できるため、快適な車内空間を確保することができます。
セダンやスポーツカーといった、乗員用数の多さや荷物の積載量より、乗り心地やデザインを優先した車に多く採用されます。
ステーションワゴンとは?
3BOXのセダンをベースとし、トランク(車体後部の独立した収納スペース)を廃して車体後部を延長。乗員用スペースとひとつづきの荷室とリアゲートを設けた2BOXがステーションワゴンです。
一方、2BOXのコンパクトカーをベースに跳ね上げ式あるいは横開き式のバックドアを持ち、車両サイズに対して効率的に荷物を積める車は、ステーションワゴンではなく「ハッチバック」と呼ばれます。
セダン譲りの高い走行性能と快適な乗り心地を有し、広々とした荷室を持ったステーションワゴン。車高の低さもあって、荷物の積み卸しも楽に行える使い勝手の良さもあります。
トヨタのラインアップでは、カローラ ツーリングとカローラ フィールダーがワゴン(ステーションワゴン)に分類されています。
なお、同じセダンをベースとし、ステーションワゴンと同様の過程をへて2BOX化したバンにプロボックスがありますが、荷室の広さを求めてプロボックスをステーションワゴンとして利用する人もいます。
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まとめ
バンは荷物の運搬を目的としたビジネスカー(商用車)、ワゴンは人と荷物を運ぶための実用的な乗用車です。車種が分からなくても、ナンバーでバンかワゴンかを見分けることもできます。
ただし日本ではミニバンをバンと呼ぶこともあり、時に話が紛らわしくなることも。あらかじめ「バンとワゴンの違い」を知っておけば、会話のすれ違いを防ぐこともできるでしょう。
最後に、KINTOについて紹介します。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
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- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
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