トヨタ車&レクサス車解説
新型ヤリスクロスの燃費性能を解説!モード別燃費やパワートレーンの性能も紹介
2020年8月にコンパクトSUVとして発売されたヤリス クロス。発売以来、高い走行性能や利便性などが人気のヤリス クロスが2024年1月17日に一部改良されました。今回は、新型ヤリス クロスの最大の特徴ともいえる燃費の解説や同じSUVのカローラ クロスとの燃費を比較します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
新型ヤリス クロスとは?
ヤリス クロスは、ヤリスシリーズの都市型コンパクトSUVとして新たな価値を提供することを目指し開発され、2020年8月に発売されました。ヤリスと同様、コンパクトカー向けのTNGAプラットフォーム(GA-B)を採用しています。
今回の改良では、主に内外装や安全装備などが変更。燃費については、依然としてハイブリッド車で世界トップレベルの低燃費を実現しています。また、サブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」の第2弾としてKINTO 専用のUグレードが新たに設定されました。
新型ヤリス クロスのパワーユニットと走行性能
新型ヤリス クロスは、ハイブリッド車とガソリン車のラインアップがあり、どちらもM15A 型の1.5L直列3気筒ガソリンエンジン(1.5ダイナミックフォースエンジン)を搭載しています。
TNGAの思想に基づいた1.5Lダイナミックフォースエンジンは、ロングストローク化やバルブ狭角の拡大などの高速燃焼技術を採用し低燃費・高出力を達成。また、コンパクト化と軽量化を徹底的に追求し、軽快な走りの楽しさと優れた燃費性能も実現しています。
このダイナミックフォースエンジンを搭載した新型ヤリス クロスは、電気系・機械系損失を大幅に低減し、ハイブリッド世界トップレベルの低燃費を実現。システム出力向上・アクセル操作のレスポンスを向上することで、車を意のままにコントロールでき、軽やかな走りを実感できます。
パワーユニットのスペック
新型ヤリス クロスのパワーユニットのスペックを紹介します。
新型ヤリス クロス | |||
---|---|---|---|
ハイブリッド | ガソリン | ||
駆動方式 | 2WD | E-Four | 2WD/4WD |
エンジン | 1.5L直列3気筒(M15A-FXE) | 1.5L直列3気筒(M15A-FKS) | |
排気量(cc) | 1,490 | ||
最高出力 | 91ps/5,500rpm | 120ps/6,600rpm | |
最大トルク | 12.2kgm/3,800~4,800rpm | 14.8kgm/4,800~5,200rpm | |
フロントモーター最高出力(ps) | 80 | ― | |
フロントモーター最大トルク(kgm) | 14.4 | ― | |
リヤモーター最高出力(ps) | ― | 5.3(※) | ― |
リヤモーター最大トルク(kgm) | ― | 5.3(※) | ― |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | ||
容量タンク容量(L) | 36 | 42 |
※GR SPORTは2WDのみラインアップ
新型ヤリス クロスのモード別燃費を紹介
新型ヤリス クロスの燃費は、次の一覧のとおりです。
スクロールできます
| 新型ヤリス クロス | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハイブリッド | ガソリン | ||||||||
グレード | GR SPORT | Z “Adventure”/Z | G | X | U | GR SPORT | Z “Adventure”/Z | G | X |
WLTCモード(km/L) | 2WD:25.0 | 2WD:27.8 E-Four:26.0 | 2WD:30.2 E-Four:28.1 | 2WD:30.8 E-Four:28.7 | 2WD:30.2 E-Four:28.1 | 2WD:17.6 | 2WD:18.3 4WD:17.1 | 2WD:19.4 4WD:18.1 | 2WD:19.8 4WD:18.4 |
市街地モード(km/L) | 2WD:25.5 | 2WD:29.3 E-Four:26.5 | 2WD:31.8 E-Four:29.0 | 2WD:32.3 E-Four:29.9 | 2WD:31.8 E-Four:29.0 | 2WD:13.9 | 2WD:14.0 4WD:13.4 | 2WD:14.6 4WD:13.9 | 2WD:14.8 4WD:14.1 |
郊外モード(km/L) | 2WD:25.3 | 2WD:29.2 E-Four:26.9 | 2WD:32.5 E-Four:29.5 | 2WD:33.4 E-Four:30.3 | 2WD:32.5 E-Four:29.5 | 2WD:18.5 | 2WD:19.1 4WD:17.6 | 2WD:20.4 4WD:18.7 | 2WD:20.8 4WD:19.1 |
高速道路モード(km/L) | 2WD:24.6 | 2WD:26.3 E-Four:25.2 | 2WD:28.4 E-Four:26.9 | 2WD:28.7 E-Four:27.2 | 2WD:28.4 E-Four:26.9 | 2WD:19.2 | 2WD:20.5 4WD:18.9 | 2WD:21.9 4WD:20.2 | 2WD:22.3 4WD:20.5 |
航続距離(km) | 2WD:900 | 2WD:1,000.8 | 2WD:1,087.2 | 2WD:1,108.8 | 2WD:1,087.2 | 2WD:739.2 | 2WD:768.6 | 2WD:814.8 | 2WD:831.6 |
※航続距離はWLTCモード燃費×燃料タンク容量にて算出
ガソリン車とハイブリッド車のモード別燃費の特徴
新型ヤリス クロスの燃費は、グレードや駆動方式によって違います。ハイブリッド車は、2WD/E-Fourともにすべてのグレードとモードで24km/L以上の低燃費を実現。一方、ガソリン車の燃費は2WDが13.9~22.3km/Lとなっています。
ハイブリッド車とガソリン車を比べると、市街地モードの差が特に目立ちます。2WDのGやXグレードのハイブリッド車は、ガソリン車より17km/L以上も低燃費です。
また、改良前のヤリス クロスと比較したところ、WLTCモードは同じ数値ですが、他のモードを見ると、燃費が向上しています。
満タンで何km走る?
新型ヤリス クロスの燃料タンクの容量を満タンにすると、どのくらい走るのでしょうか。燃料タンクは、ハイブリッド車は36L、ガソリン車は42Lです。
では、WLTCモードの燃費を元に、燃料満タン時にどのくらい走行できるかを計算してみましょう。
【計算式】
燃料タンク容量×WLTCモード燃費=航続距離
ハイブリッド車の、G SPORT(2WD)とZ “Adventure”/Z(E-Four)は900km以上、それ以外のグレードは、1,000km以上走行可能です。ガソリン車の航続距離も710km以上となっているため、長距離のドライブも問題なく走行できます。
ただし、上記の計算はあくまでカタログ燃費を基準としています。実際は、路面状況やエアコンの使用などで変わるため、参考程度にお考えください。
新型ヤリス クロスの燃費性能を支えているものは?
SUVらしい力強い走りと燃費性能にも優れている新型ヤリス クロス。エンジンやハイブリッドシステム以外にも、燃費性能に貢献している技術を2つ紹介します。
ダイナミックトルクコントロール4WD
ガソリン車(4WD)に標準装備されているダイナミックトルクコントロール4WDは、前輪駆動に近い状態と4輪駆動に近い状態を自動的に電子制御。加速・発進時や滑りやすい路面などの路面状況や車両の状態に合わせて最適な駆動力を後輪に分配します。また、通常の走行時には燃費効率の良い走りも実現しています。
空力性能の追求
燃費にかかわる空力性能を追求し、トップクラスレベルのCD値(空気抵抗係数)=0.35を実現。空気の流れをデザインしたフロントフェイスや、アーチ状の空力向上に貢献するリヤスポイラー、操縦安定性にも寄与するスタビライジングフィンの採用により、空気抵抗を減らし燃費向上に貢献しています。
新型ヤリス クロス・カローラ クロスの燃費比較
同じSUVのカローラ クロスの燃費を比較し一覧にしました。カローラ クロスのガソリン車には4WDがないため、今回はすべて2WDで比較しています。
| 新型ヤリス クロス | カローラ クロス | ||
---|---|---|---|---|
パワートレーン | 1.5Lハイブリッド | 1.5Lガソリン | 1.8Lハイブリッド | 2.0Lガソリン |
WLTCモード(km/L) | 30.8~25.0 | 19.8~17.6 | 26.4 | 16.6 |
市街地モード(km/L) | 32.3~25.5 | 14.8~13.9 | 26.1 | 12.6 |
郊外モード(km/L) | 33.4~25.3 | 20.8~18.5 | 28.7 | 17.0 |
高速道路モード(km/L) | 28.7~24.6 | 22.3~19.2 | 25.2 | 18.9 |
燃料タンク容量(L) | 36 | 42 | 36 | 47 |
航続距離(km) | 900~1108.8 | 739.2~831.6 | 950.4 | 780.2 |
※航続距離はWLTCモード燃費×燃料タンク容量にて算出
新型ヤリス クロスは、カローラ クロスに比べ、車体が軽く排気量も少ないので全体的に低燃費となっています。ハイブリッド車で比べると、GR SPORT以外のグレードは、新型ヤリス クロスのほうが低燃費です。一方、ガソリン車はすべてのグレード・モードで、新型ヤリス クロスが低燃費です。ただし、ガソリン車は燃料タンクの容量がカローラ クロスよりも小さいことから、グレードによって航続距離が短くなっています。
燃費のいいSUVについては、関連記事もご覧ください。
新型ヤリス クロスの燃費まとめ
ヤリス クロスは、世界トップレベルの燃費の人気車種です。特に、ハイブリッド車の燃費は2WDで全グレード24.6km/L以上と低燃費。燃費だけでみると、ハイブリッド車がおすすめです。ただ、ガソリン車の燃費も2WDで13.9~22.3km/Lと低燃費となっているので、燃費だけでなく車両価格や維持費なども考慮して選んでみてください。
新型ヤリス クロスにサブスクで乗るなら、Uグレードがおすすめです。Uグレードは「KINTO Unlimited」で提供され、従来のKINTOの特徴である任意保険や自動車税、メンテナンスなどの費用が含まれるほか、ソフトウェアアップグレード(OTA(over the air)でのソフトウェアアップグレード)やハードウェアアップグレード(メーカーオプションの後付けや最新の機能追加が可能なアップグレードレディ設計)などが加わっています。これらにより車両の価値を維持した分を利用者に還元することで従来のKINTO ONEよりリーズナブルな月額を実現しています。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
≪KINTO ONE中古車≫
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