試乗記・レポート

LEXUS NX350h F SPORT試乗レビュー「プレミアムSUV指向層のマジョリティに向けたバランス型商品」「幅広くマーケットをカバーする商品づくりの見本」

LEXUS NX350h F SPORT試乗レビュー「プレミアムSUV指向層のマジョリティに向けたバランス型商品」「幅広くマーケットをカバーする商品づくりの見本」

2021年に現行型が発表(日本)され、レクサスラインアップの中核的商品となっているミドルクラスのクロスオーバーSUV“LEXUS NX”。その人気グレード“LEXUS NX350h F SPORT”を高速道含む様々な路で試乗させてもらいました。
※2024年の年次改良前の車両

クルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて1,800台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、特徴を分解し印象・感想をレポートしてみたいと思います。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中!

※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:24年7月
ハマやん

この記事の執筆者

ハマやん

クルマ大好き元トヨタの企画マン/公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗/愛車はLEXUS UX250h “F SPORT”

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    LEXUS NX350h F SPORT試乗概要

    バランスよく、素直に“格好良い”と思わせる外観スタイル。絶妙なサイズ感

    現行の“LEXUS NX”は街中でもよく見かけるし、試乗も何度かさせてもらっているので、新鮮さはありませんが、いつどこで見ても“恰好良いなあ”と素直に感じさせる外観スタイルだと思います。

    全体にバランスがよく、前・横・後…どの角度からみても細部まで神経を使ったような造形になっている感じで、走っているときの姿がとても躍動感があり魅力的なものと感じます。

    また、サイズについても日本で使うのに絶妙な大きさで、これ以上だと使い難いかも…これより小さいとミドルクラスとして見映え・商品性で問題…という、ちょうどよいサイズになっていると感じましたし、実際に乗ってみても高速~一般道~街中まで、ジャストサイズ感あるものと実感できました。

    LEXUS NX350h F SPORT 試乗レビュー
    LEXUS NX350h F SPORT 運転席
    素直に“格好良い”と思える外観スタイルと質感・スポーティ感ある室内

    質感・スポーティ感あるインテリア。ちょうど良いサイズ感で絶妙のパッケージ

    インテリアはレッド&ブラック色で、質感とスポーティ感のある空間で操作系・視認系も良く出来ており、さほど事前勉強しなくても直ぐに運転・操作できるクルマに仕立てられていると感じました。主要操作系がステアリング周辺と大型センターディスプレイに集約されているためだと思います。

    実際に色々な路・状況で運転してみて、運転のし易さ・交通の流れの中での余裕・動きやすさなど、レクサスNXのちょうど良いサイズ感、絶妙のパッケージを痛感しました。

    充分以上の動力性能と燃費性能。ともにレベル高く期待値越え

    動力性能については、さほど期待していなかったのですが、どんな場面でも充分以上のレベルで走る事ができました。特に高速道路では、追越し加速や巡行性能等、“+α”の性能で余裕ある走行ができました。

    また燃費性能も期待以上で、今回試乗した134.9kmでの平均燃費は18.7km/Lと、このクラスのSUVとしてはとても良好な値を記録することが出来ました。動力性能・燃費性能ともに期待値越えのレベルと思います。

    LEXUS NX350h F SPORT エンジン

    硬めセッティングの乗心地。雑味は少ないが路面情報は豊富な感じ

    試乗したLEXUS NXはF SPORTグレード。内外装だけでなく足回りやパフォーマンスダンパー設定等、乗り味に関係する部分もスポーツ仕立てになっています。

    乗心地に関しては、“硬めセッティングだなあ”と思わせるもので、路面の凸凹や継ぎ目等の情報を豊富に伝えてくる感じがしました。

    但し、上手くフィルターで雑味が取り除かれている感じで、結果的に“雑味は少ないが路面情報は豊富”という乗心地だと思いました(硬め…は、ランフラットタイヤ、空気圧が280だったことも影響していそう)。

    LEXUS NX350h F SPORT タイヤホイール

    スッキリとして素直な感じの動的質感。F SPORTとして妥当なセッティングか?

    運動性能・ステアフィーリング・動的質感に関しては、全体として“スッキリと素直な感じ”だと感じました。

    直進性・安定感・コーナリング性能等、基本的な性能が問題ない事は当然ですが、走り味としても、一部の欧州車のような個性的なもの(濃いもの)ではないが、レクサスのF SPORTモデルとしては妥当なもので、プレミアムSUVユーザーのマジョリティに焦点を合わせたものという感じがしました。

    LEXUS NX350h F SPORT ステアリング
    LEXUS NX350h F SPORT 試乗レビュー
    大きすぎず小さすぎずちょうど良いサイズ感・室内空間のLEXUS NX350h F SPORT

    LEXUS NX350h F SPORT試乗レビューまとめ

    プレミアム指向層のマジョリティに向けたバランス型商品

    • サイズ面・パッケージ面でのちょうど良さ(色々な路で実感)
    • 魅力的な外観スタイルと質感・スポーティ感ある室内デザイン
    • 視点の高さ・視界の良さによる運転のし易さ
    • 充分以上(+α)の動力性能・運動性能と乗心地
    • クラス充分以上の仕様装備
    • 豊富な商品バリエーション(パワートレーン・駆動方式・グレード・色等)

    幅広くマーケットをカバーする商品づくりの見本

    • マジョリティに向けたバランス型商品
    • あくなき商品性向上(2021年発表~23年一部改良~24年一部改良)
    • お客様からのフィードバックも踏まえた改良(内外装・仕様装備・走り味)

    レクサスUXユーザーにとっては、“とても気になる商品”ではある

    • LEXUS UX250hユーザーとして、近くにある商品“NX”はとても気になる商品
    • 全体として、欠点なく平均的に良い点を取っているクルマ造りはとても魅力的
    • 一部改良で、クルマの走り味に関する事など目に見えない改良も実施⇒“LEXUS NX欲しいなあ!”
    LEXUS NX350h F SPORT 試乗レビュー

    総合評価

    • 乗る前の期待値越えか?

    〇+(全般的な商品性、高速域の走り・走り味等は期待値を上回っていた)

    • また乗りたいか?

    〇+(高速道路・ワインディング路等、色々な路で走ってみたい。欲しいクルマ)

     ※評価基準と評価マークの意味

    項目/マーク

    〇+

    〇-

    期待値を・・・

    大きく上回る

    上回る

    まあ上回る

    上回る部分もあるが・・・

    下回る

    また乗りたいか

    とても乗りたい

    乗りたい

    まあ乗りたい

    乗りたい面もあるが・・・

    あまり乗りたくない

    今回試乗したクルマはこちら!

    〔試乗車〕: LEXUS NX350h F SPORT
    〔車両価格〕:車両本体価格6,406,000円(オプション:パノラマルーフ+ルーフレール209,000円、オレンジキャリパー44,000円、デジタルインナーミラー 44,000円おくだけ充電13,200円)
    〔主要諸元〕:
    全長×全幅×全高・WB・車重:4,660mm×1,865mm×1,660mm・2,690mm・1,760kg、A25A-FXSエンジン:2,487cc、190ps/6,000rpm、243Nm/4300~4500rpm+前モーター(182ps・270Nm)、前輪駆動、WLTC燃費20.9km/L、サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン、タイヤ:235/50R20

    〔試乗概要〕販売店~知多半島~セントレア~販売店の134.9km走行

    ※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください

    ハマやん

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    ハマやん

    クルマ大好き元トヨタの企画マン/公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗/愛車はLEXUS UX250h “F SPORT”

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