トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ カローラクロスとヤリスクロスを比較!価格/燃費/サイズ等
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「カローラ」シリーズと「ヤリス」シリーズについて
「カローラ」シリーズ初のSUV「カローラ クロス」
2021年7月時点で世界累計販売台数5,000万台を達成した「カローラ」シリーズ。その歴史は1966年に遡ります。高度成長期真っただ中に誕生した初代カローラは1,100ccの2ドアセダンとして誕生。スポーティな要素が多く取り入れられ、発売するやいなや大ヒットを収めました。その後、クーペ、バン、ワゴンタイプなどバリエーションを増やしたり、時代のニーズに合わせてスポーツカーに寄せたりラグジュアリーな要素を持たせたりと、テイストも変更してきました。
現行のカローラシリーズには、11代目として販売が続くステーションワゴンの「カローラ フィールダー」やセダンの「カローラ アクシオ」、12代目となるセダンの「カローラ」、ステーションワゴンの「カローラ ツーリング」、ハッチバックの「カローラ スポーツ」、そして2021年9月にシリーズ初のSUVとして「カローラ クロス」が登場し、選択肢も広がりました。
大人気「ヤリス」シリーズのSUV「ヤリス クロス」
ヤリスはもともと、日本国内で販売されてきた「ヴィッツ」の海外での車名。ヴィッツは1999年に「コンパクトカーの世界標準をつくろう」という気概のもと開発され、2020年2月に行われたモデルチェンジの際に世界共通の車名として「ヤリス」に統一されました。
最新のコンパクトカーとして軽快な走りや優れた燃費が人気を呼び、ヤリスは2020年4月の新車販売台数ランキングで1位を獲得。そのヤリスの特長を受け継ぎ、ヤリスのSUVとして2020年8月に発売されたのが「ヤリス クロス」です。ヤリス クロスはヤリス同様に発売後も好調な売れ行きをみせ、2020年の年間新車販売台数ランキングでは、ヤリス クロスを含む「ヤリス」シリーズが1位に輝いています。
カローラ クロスとヤリス クロスの違い
カローラ クロスとヤリス クロスは両車ともに新型のコンパクトSUVで、ガソリン車とハイブリッド車をラインアップしている点でも似ています。ここからは、カローラ クロスとヤリス クロスにはどんな違いがあるのか比較していきます。
見た目の違い
フロント・サイド
※カローラ クロス Z(ハイブリッド車 2WD)
※ヤリス クロス HYBRID Z(2WD)
まずはフロントおよびサイドビューです。カローラ クロスは安定感のあるバンパーと大きく開いたグリルに重厚感を持たせ、ワイルドな印象。サイドやフェンダー下端部にもバンパーと同じ樹脂製のモールを装飾し、低重心な面持ちです。
一方、ヤリス クロスはカローラ クロスに比べて高重心かつ塊感のある印象。グリルやヘッドランプを高い位置に配置し、リヤコンビネーションランプまで高い位置で通り抜ける水平基調のシルエットが特徴。ツートーンにデザインされたブラックのルーフ(ツートーンカラーはHYBRID Z、Z、HYBRID G、Gにメーカーオプション)も目を引きます。
リヤ
※カローラ クロス Z(ハイブリッド車 2WD)
※ヤリス クロス HYBRID Z(2WD)
続いてリヤビューです。2台を並べてみるとカローラ クロスは安定感のあるバンパーやコンビネーションランプをバランスよく配置し、シンプルで洗練された印象。
ヤリス クロスは、水平に伸びるコンビネーションランプや大きく張り出したフェンダーが目を引き、力強い印象を受けます。
ボディサイズの違い
ボディサイズの違いをみてみましょう。ここでは、カローラ クロスのエントリーモデル(G“X”2WD)と、同等グレードのヤリス クロス(X“Bパッケージ” 1.5L CVT 2WD)で比較してみました。
カローラ クロス | ヤリス クロス | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,490 | 4,180 |
全幅(mm) | 1,825 | 1,765 |
全高(mm) | 1,620 | 1,590 |
ホイールベース(mm) | 2,640 | 2,560 |
フロントトレッド(mm) | 1,550 | 1,525 |
リヤトレッド(mm) | 1,560 | 1,525 |
最低地上高(mm) | 160 | 170 |
室内長(mm) | 1,805 | 1,845 |
室内幅(mm) | 1,505 | 1,430 |
室内高(mm) | 1,265 | 1,205 |
定員(名) | 5 | 5 |
車両重量(kg) | 1,330 | 1,110 |
最小回転半径(m) | 5.2 | 5.3 |
全体的にカローラ クロスのほうがヤリス クロスよりも大きく設計されており、全長は310mm、全幅は60mm、全高は30mmの差があります。一方で、室内スペースでは、室内長はヤリスクロスのほうが40mm大きく設計されており、コンパクトながら広い室内空間であることがわかります。
最低地上高はカローラ クロスよりもヤリス クロスのほうが10mm高く設計されており、これが見た目のSUVらしさにつながっているのかもしれません。また、車の小回り性能を測る指標「最小回転半径」はカローラ クロスの方が0.1m小さくなっています。カローラ クロスのほうが車体が大きいにもかかわらず、小回り性能が高いといえます。
荷室サイズの違い
※カローラ クロスの荷室サイズ
※ヤリス クロスの荷室サイズ
カローラ クロスの荷室サイズは、荷室長(奥行き)849mm×最大幅1,369mm×高さ957mmで、最大荷室容量は487L(2WD車かつスペアタイヤまたはアクセサリーコンセント非装着車で5人乗車時)。
ヤリス クロスの荷室サイズは、荷室長(奥行き)820mm×最大幅1,400mm×高さ732mm(デッキボード上段時 ※デッキボード下段時は850mm)で、最大荷室容量は390L(2WD車かつデッキボード非装着状態で5人乗車時)。
カローラ クロスとヤリス クロスの最大荷室容量の差は約100Lあり、コンパクトSUVクラストップレベルの大容量を誇るカローラ クロスの収納力が極めて高いことがわかります。小柄な方でもスムーズに積み下ろしができるようゲージ開口部までの高さにも配慮した設計も魅力です。
プラットフォームの違い
カローラ クロス、ヤリス クロスともに、トヨタの新しい設計思想であるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)プラットフォームを採用しています。
※カローラ クロスのプラットフォーム
※ヤリス クロスのプラットフォーム
カローラ クロスは中型クラスのTNGA GA-Cを採用しており、軽量ながら高い剛性を持つ骨格構造となっています。ボディのねじれを抑制し、軽快かつ安定的な走行を実現します。
ヤリス クロスはコンパクトクラスのTNGA GA-Bを採用。ドライビングポジションやエンジン構成位置などを低く設定し、低重心化。車高の高さを感じさせない安定感のある走りをもたらします。
パワーユニットや燃費の違い
カローラ クロス、ヤリス クロスのパワーユニットや燃費の違いを比較してみましょう。
パワーユニットの違い(2WD ガソリン車 エントリーモデル)
パワーユニットについては、カローラ クロスのエントリーモデル(G“X” 2WD)と、同等グレードのヤリス クロス(X“Bパッケージ” 1.5L CVT 2WD)での比較をまとめました。
カローラ クロス | ヤリス クロス | |
---|---|---|
排気量(cc) | 1,797 | 1,490 |
エンジン種類 | 直列4気筒 | 直列3気筒 |
最高出力(ps) | 140 | 120 |
最大トルク(Nm) | 170 | 145 |
トランスミッション | Super CVT-i(自動無段変速機) | ギア機構付自動無段変速機(Direct Shift-CVT) |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
燃費(WLTCモード・km/L) | 14.4 | 20.2 |
新車価格(税込) | 199万9,000円 | 189万6,000円 |
カローラ クロスは、1.8L 2ZR-FAEエンジンを採用。空気を吸入する際の抵抗を低減し、エンジンの燃焼効率をアップ。また変速ショックがなく、エンジンの力を無駄なく路面に伝えるSuper CVT-iの採用により低燃費、静粛性、なめらかな走行感をもたらします。
一方、ヤリス クロスは1.5Lダイナミックフォースエンジン(直列3気筒直噴エンジン)を採用。ロングストローク化、バルブ狭角の拡大など高速燃焼技術を施し、低燃費と高出力を両立。1.5L用Direct Shift-CVTを採用し、低速から高速まで力強くダイレクトな走りを実現します。
燃費の違い
カローラ クロスとヤリス クロスの燃費について、2WDと4WD、ガソリン車とハイブリッド車ごとにまとめました。
カローラ クロス | ヤリス クロス | |
---|---|---|
2WD ガソリン車 | 14.4km/L | 18.8km/L~20.2km/L |
2WD ハイブリッド車 | 26.2km/L | 27.8km/L~30.8km/L |
4WD ガソリン車 | - | 17.4km/L~18.5km/L |
4WD ハイブリッド車 | 24.2km/L | 26.0km/L~28.7km/L |
※燃費はWLCTモード
SUVの常識を超えたガソリン乗用車コンパクトカークラス世界トップレベルの低燃費(ハイブリッド車2WDでWLTCモード30.8km/L)を誇るヤリス クロスの燃費の良さが目立つ結果となりました。
カローラ クロスの車両重量(1,330kg~1,510kg)とヤリス クロスの車両重量(1,110kg~1,270kg)の違いからわかるように、同等グレードで比較すると200kg程度も軽いヤリス クロスの車両重量が、この燃費の差に大きく影響していると考えられます。
内装の違い
カローラ クロスの最上級グレード(HYBRID Z 2WD)と、同等グレードのヤリス(HYBRID Z 2WD)の内装を比較してみましょう。
コックピットの違い
※カローラ クロスのコックピット
※ヤリス クロスのコックピット
カローラ クロスは、カジュアルな雰囲気の中に、上質かつ洗練された質感が特徴。インパネからドアトリムにかけて連続性のあるデザインが施され、室内に広がりを感じます。
ヤリス クロスは、シート、ステアリング、シフトレバーおよびディスプレイ、メーターを適切に配置し、ドライバーの視線移動を最小限に抑え運転に集中できる内装を実現。センターコンソールからディスプレイオーディオにかけての縦方向の流れを強調した力強いデザインとなっています。
シートの違い
※カローラ クロスのシート
※ヤリス クロスのシート
カローラ クロスのフロントシートには、スポーティなシートを採用。スリムな背面部と高いホールド性が両立されています。
ヤリス クロスは合成皮革とツィード調ファブリックを組み合わせ、個性的なデザインが施されています。
新車価格の違い
カローラ クロス | ヤリス クロス | |
---|---|---|
2WD ガソリン車 | 199万9,000円~264万円 | 189万6,000円~236万7,000円 |
2WD ハイブリッド車 | 259万円~299万円 | 228万4,000円~275万円 |
4WD ガソリン車 | - | 212万7,000円~256万2,000円 |
4WD ハイブリッド車 | 279万9,000円~319万9,000円 | 251万5,000円~293万6,000円 |
※価格は税込
カローラ クロス、ヤリス クロスともにガソリン車とハイブリッド車のラインアップ。カローラ クロスのガソリン車は2WDのみとなっています。価格は全体的にカローラ クロスのほうが高く設定されています。
カローラ クロスとヤリス クロスの比較まとめ
カローラシリーズ初のSUVとして大注目のカローラ クロスと、低燃費でコンパクト、価格も魅力なヤリス クロス。同じコンパクトSUVカテゴリーではあるものの、それぞれに個性と違いがあることがわかりました。どちらを購入しようか悩んでいる人は、両車の違いをよく考慮して選んでみてはいかがでしょうか。
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
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また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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