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現行カローラシリーズ一覧や比較、歴代のカローラシリーズも!
1966年に日本で初代カローラを発売して以降、世界累計販売台数が2021年7月時点で5,000万台を達成したトヨタのグローバルベストセラーカー「カローラ」シリーズ。街中で走っているのを見かけたり、家族や知人が乗っている人も多いのではないでしょうか。
セダンタイプから始まったカローラですが、長い歴史の中で時代のニーズに応えるように進化し、現在ではハッチバックタイプやワゴンタイプ、SUVなどバリエーションも増えました。
現行のカローラシリーズは全6種類。12代目カローラシリーズのカローラ、カローラ ツーリング、カローラ スポーツ、カローラ クロスと、11代目カローラシリーズで現在も販売されているカローラ アクシオ、カローラ フィールダーです(GRカローラは2022年12月に抽選申込終了)。
本記事では歴代のカローラシリーズも振り返るとともに、それぞれの車種の特徴を中心に、サイズや燃費も比較しながら紹介していきます。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
歴代カローラシリーズ一覧
まずは歴代のカローラシリーズを振り返ってみましょう。
初代カローラ
初代カローラは1966年、高度経済成長期に誕生しました。ライバル車であったサニーの排気量を100cc上回る1,100ccの2ドアセダンとして開発。ラインをほどよく取り入れたボディに、当時は珍しかった4速フロアシフトやセパレートメーターを採用するなど、スポーティな要素を多く取り入れました。「プラス100ccの余裕」のキャッチコピーのもと、発売するやいなや大ヒット。なんと累計生産台数は100万台を突破しました。
2代目カローラ
1970年に登場した2代目カローラは、ボディサイズを一回り拡大するとともに4ドアを追加。セダン、クーペ、バンとバリエーションも増えました。さらに派生車種として、オーバーフェンダーを装備したスポーツモデル「レビン/トレノ」も登場しました。
3代目カローラ
オイルショックのさなか、1974年に登場した3代目カローラは、独自技術TTC(トヨタトータルクリーンシステム)の導入や電子制御インジェクション化により、厳しい排気ガス規制をクリア。この年、「カローラ」として車名別生産台数世界一となり、日本のみならず世界での名声も手にしました。
4代目カローラ
4代目カローラ(1979年)ではサイズアップが図られ、全長は4メートル台に。ボディサイズが大きくなったことで室内空間も広くなり、居住性もアップ。1983年3月には、初代からの累計台数が1,000万台を突破しました。
5代目カローラ
5代目カローラ(1983年)では、セダンをFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)へ大転換し、室内スペースを大幅に拡大。また、スポーツモデルのレビンに新開発の4A-G型1.6 L DOHCを搭載したモデル「AE86」から、伝説のスポーツカー「ハチロク」が生まれました。
6代目~8代目カローラ
バブル期に発売された6代目カローラ(1987年)~7代目カローラ(1991年)はハイソカーブームに合わせて内外装を高級化。そしてバブル崩壊後の8代目(1995年)はシンプルで使い勝手のいいセダンへと回帰しました。1997年には累計販売台数で世界記録を樹立しています。
9代目~10代目カローラ
9代目カローラ(2000年)では、それまでの保守的な印象から流麗でモダンな印象へ刷新し、5ドアワゴンタイプの「フィールダー」が誕生。さらに10代目カローラ(2006年)からは海外向けと国内向けで仕様を差別化し、日本専用設計車として「アクシオ」が登場しました。
11代目~12代目カローラ
11代目(2012年)では、セダンの「アクシオ」、ワゴンの「フィールダー」のラインアップでカローラ史上初めてサイズダウンし、コンパクトで使いやすいという本来の魅力の追及に回帰。2013年にはハイブリッド車を導入しました。
2018年には12代目カローラシリーズの先駆けとなるハッチバックタイプの「カローラ スポーツ」を、2019年にはセダンの「カローラ」に加えて、ワゴンタイプを「カローラ ツーリング」として発売しました。そして、2021年にはカローラシリーズ初のSUVとなる「カローラ クロス」が登場。12代目カローラシリーズはTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォーム(GA-C)を採用し、3ナンバーサイズへと拡大しました。
現行カローラシリーズ一覧
ここからは、現行の6種類あるカローラシリーズを一覧で紹介していきます。それぞれの特徴をみていきましょう。
カローラ(12代目カローラシリーズ セダン)
まずはセダンタイプの「カローラ」です。
2019年のフルモデルチェンジを機にTNGAプラットフォーム(GA-C)が導入され、低重心でワイドなシルエットに。大型フロントグリルやシャープな形のヘッドランプによりスポーティなデザインを表現しています。
2022年10月の一部改良により、ハイブリッド車には電動モジュールに改良が加わり、ガソリン車には燃効率に優れた新エンジンが採用されたほか、トヨタの予防安全機能パッケージ「Toyota Safety Sense」の機能拡大や「より進化したコネクティッドサービスの提供」など、充実が図られました。
価格(税込) | 199万円~ |
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カローラ ツーリング(12代目カローラシリーズ ステーションワゴン)
ステーションワゴンタイプの「カローラ ツーリング」の基本構造は前述のカローラ(12代目カローラシリーズ セダン)と共通で、ハイブリッド車(2WD/E-Four)とガソリン車(2WD)のラインアップ(※)。
※2022年10月の一部改良で6速マニュアルのターボガソリン車(2WD)は廃止
TNGAプラットフォーム(GA-C)をベースにデザインされたボディは、後方への抜けの良いサイドウインドウグラフィックとドアショルダーにより、伸びやかさを表現しています。リヤは樹脂バックドアを採用し、立体的な造形となっています。
カローラにも共通しますが、ディスプレイオーディオを全車に標準装備。スマートフォンとの連携ができ、日常利用している地図アプリや音楽などをディスプレイで操作・利用が可能です。
価格(税込) | 207万円~ |
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カローラ スポーツ(12代目カローラシリーズ ハッチバック)
2018年に発売されたハッチバックタイプの「カローラ スポーツ」は、その名のとおりスポーティなデザインにこだわり、「走る喜び」を追求した車。開発段階においては5大陸、延べ100万キロの走行試験を実施し、グローバルカーとしてあらゆる環境下での走りを網羅しています。
TNGAプラットフォーム(GA-C)の採用により低重心でワイドなスポーティシルエットに。さらにトレッドを拡大してタイヤを外側に出し、より踏ん張り感のあるスタイルに仕上がっています。室内空間もワイド化し、開放感を強化。シルバー加飾とブラックパネルの構成、スポーツシートを採用するなど、インテリアにもスポーティな要素が取り入れられています。
カローラ、カローラ ツーリングと同様、カローラ スポーツでもトヨタのコネクティッドサービス「T-Connect」(サービスのご利用には別途契約が必要)を利用できます。
価格(税込) | 220万円~ |
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カローラ クロス(12代目カローラシリーズ SUV)
日本に先駆け2020年7月からタイにて販売していたカローラのSUV「カローラ クロス」が、日本国内で2021年9月に発売されました。カローラ クロスは世界的にSUVの需要が増加していることを受け、カローラシリーズ初のSUVとして誕生したモデルです。
カローラ クロスのボディサイズは、全長4,490mm×全幅1,825mm×全高×1,620mmで、人気のコンパクトSUV(全長4,000mm~4,500mmが目安)からミドルサイズSUV(全長4,500mm~5,000mmが目安)のちょうど中間に位置するサイズ感といえます。
SUVならではの広い室内空間やコンパクトSUVクラストップレベルの荷室容量、シートアレンジなどの使い勝手の良さに加え、力強い走りと低燃費を両立したカローラ クロスは、レジャーから街乗りまで幅広いシーンで活躍します。
またカローラ クロスは、他の12代目カローラシリーズと同じく優れた操縦安定性をもたらすTNGAプラットフォーム(GA-C)を採用。最小回転半径はコンパクトSUVクラス最小レベルの5.2m(2WD・18インチタイヤ装着時)を実現し、狭い道や駐車場などでの取り回しも軽快に行えます。
価格(税込) | 199万9,000円~ |
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カローラ アクシオ(11代目カローラシリーズ セダン)
「カローラ アクシオ」は、2006年に登場した10代目カローラのセダンにつけられた車名で、2012年のフルモデルチェンジ(11代目カローラ)、2015年と2017年のマイナーチェンジを経て現在に至ります。
コンパクトなボディでありながら、リヤシートを倒さなくても9.5インチ×46インチのゴルフバッグが4つ積める461Lの荷室容量を確保。シンプルにまとめられたインテリアの中に、収納スペースや装備を手の届きやすい場所に設置。無駄がそぎ落とされたデザインとなっています。
ハイブリッド車(2WD)とガソリン車(2WD/4WD)があり、ハイブリッド車は、低燃費と優れた走りを両立。モーターやエンジン、インバーターなどの制御を改良することで燃費性能を高め、WLTCモード27.8km/Lを実現しています。
価格(税込) | 161万1,600円~ |
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カローラ フィールダー(11代目カローラシリーズ ステーションワゴン)
「カローラ フィールダー」の車名は、2000年にカローラ ワゴンがフルモデルチェンジした際に車名が改められたことに由来します。2006年からは前述のカローラ アクシオと同じタイミングでモデルチェンジ、マイナーチェンジを繰り返し、現在に至ります。
カローラ フィールダーの基本構造はカローラ アクシオと共通で、ハイブリッド車(2WD)とガソリン車(2WD/4WD)のラインアップ。燃費性能もカローラ アクシオと同様で、ハイブリッド車はWLTCモード27.8km/Lと低燃費を実現しています。
たっぷり積める荷室が特徴で、通常時は9.5インチ×46インチのゴルフバッグ4個が入る407Lの荷室容量を確保しています。さらに、シートを倒しフラットモードに変えると荷室容量は872Lにまで拡大し、最大長2,025mm×最大幅1,510mmの広大なスペースが出現します。
価格(税込) | 175万8,400円~ |
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カローラシリーズのボディサイズを比較
カローラシリーズ各車種のボディサイズを見ていきましょう。
車名 | 全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|---|
カローラ | 4,495 | 1,745 | 1,435 |
カローラ ツーリング | 4,495 | 1,745 | 1,460 |
カローラ スポーツ | 4,375 | 1,790 | 1,460 |
カローラ クロス | 4,490 | 1,825 | 1,620 |
カローラ アクシオ | 4,400 | 1,695 | 1,460 |
カローラ フィールダー | 4,400 | 1,695 | 1,475 |
※単位はmm
3ナンバーサイズのカローラ、カローラ ツーリング、カローラ スポーツ、カローラ クロスと、5ナンバーサイズのカローラ アクシオ、カローラ フィールダーでサイズ感が分かれているのが見て取れます。
カローラ/カローラ ツーリングは全長が最も長く、しっかりとしたサイズ感。カローラ ツーリング/カローラ クロスは高さもあり、広さも確保されていることがわかります。カローラ スポーツは、スポーツモデルとして全幅を広く持たせ、どっしりとしたデザインに反映。カローラ アクシオ/カローラ フィールダーは5ナンバーとはいえ全高が高く、これが室内空間や荷室の広さにつながっています。
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カローラシリーズの室内サイズを比較
車名 | 室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|---|
カローラ | 1,830 | 1,510 | 1,160 |
カローラ ツーリング | 1,795 | 1,510 | 1,160 |
カローラ スポーツ | 1,795 | 1,510 | 1,155 |
カローラ クロス | 1,805 | 1,505 | 1,265 |
カローラ アクシオ | 1,945 | 1,430 | 1,200 |
カローラ フィールダー | 1,945 | 1,430 | 1,200 |
※単位はmm
カローラ アクシオ/カローラ フィールダーは、5ナンバーにもかかわらず室内長、室内高はシリーズの中でも大きく設計されています。
カローラシリーズの燃費を比較
最後に、カローラシリーズ各車種の燃費(WLTCモード)の最高値をまとめてみました。
車名 | ガソリン車の燃費 | ハイブリッド車の燃費 |
---|---|---|
カローラ | 19.4 | 30.2 |
カローラ ツーリング | 19.1 | 29.5 |
カローラ スポーツ | 18.3 | 30.0 |
カローラ クロス | 14.4 | 26.2 |
カローラ アクシオ | 19.8 | 27.8 |
カローラ フィールダー | 19.8 | 27.8 |
※単位はkm/L
燃費性能に力を入れているカローラシリーズ。ハイブリッド車においては、トヨタ車の中でも燃費のいい車の上位にランクインしています。
中でも最も燃費が優れているのはカローラのハイブリッド車(2WD)で30.2km/L。ハイブリッド車の代表格であるプリウスの32.6km/Lにも近づいています。
ガソリン車では5ナンバーサイズで車種重量の軽い、カローラ アクシオ/カローラ フィールダーが19.8km/Lと、カローラシリーズの中で最も低燃費となっています。
カローラシリーズのまとめ
1966年に誕生し、55年の歴史で世界累計販売台数5,000万台を達成したカローラシリーズ。セダンから始まったカローラですが、現在は様々なタイプの車種が開発され、選択肢も広がりました。各車種で特徴やサイズ、デザイン、乗り心地などが変わってくるので、カローラの購入を考えている人はそれぞれの特徴を照らし合わせて、どのタイプがご自身に合っているか検討してみましょう。
最後に、購入以外にもトヨタのカローラシリーズに乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
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