トヨタ車&レクサス車解説
ロッキーとライズを徹底比較!兄弟車の違い、ご存知ですか?
SUVは世界的な人気となっていますが、実は全長4m以下というコンパクトクラスに属するモデルは実は多くありません。
そこにコンパクトカーの開発に長けたダイハツが参入し、満を持して投入したのがダイハツ「ロッキー」、そして兄弟車のトヨタ「ライズ」です。
コンパクトなサイズに広い室内、最新の安全性能と力強いデザインが特徴のロッキー/ライズは予想を上回る大ヒットを記録しています。そんなロッキー/ライズですが、ボディが共通の兄弟車でも、トヨタ「ライズ」ならコンパクトRAV4といわれるように、エクステリアの印象は大きく異なります。
本記事では、兄弟車であるロッキー/ライズ2台の注目ポイントや車としての基本性能を紹介します。
※本記事は2019年11月から2021年10月まで販売された初代ライズに関する内容を含みます。2021年11月の一部改良後のライズに関しては以下の関連記事をご参照ください。
≪関連記事≫
ロッキーとライズは兄弟車
コンパクトSUVのロッキーとライズは、ダイハツが開発・生産する兄弟車の関係にあり、基本的な部分は同じです。全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mmと5ナンバーサイズの取り回しの良いボディで、エンジンは1.0L直列3気筒ながらターボにより余裕のある動力性能も確保しています。
カジュアルなコンパクトSUV!ダイハツ「ロッキー」
ロッキーと聞いて昔からのダイハツファンなら懐かしく思われたかもしれません。かつて販売していた初代ロッキーは本格的なオフローダーでしたが、新しく誕生したロッキーはカジュアルなコンパクトSUVに仕上がっています。
しかし決して見かけだけのSUVではなく、短いノーズとバンパー形状の工夫によりアプローチアングルは20度、デパーチャーアングルは32度を確保しています。高性能なダイナミックトルクコントロール4WDの性能を搭載し、オフロードも十分こなせる実力があります。
まるでコンパクトなRAV4!トヨタ「ライズ」
ぱっと見た時にRAV4と見間違えてしまいそうな存在感のあるフロントマスクが、トヨタ・ライズの特徴です。RAV4が欲しかったけれどボディサイズがちょっと大きすぎる、というユーザーにはうってつけの車でしょう。
このサイズのSUVを待ち望んでいたユーザーは多いようで、発売から約1ヶ月の受注台数はなんと約3万2,000台を記録し、2020年上半期の新車販売台数ランキングにおいても堂々の1位を獲得。大ヒット車といえます。
ロッキーとライズの違いを比較
エクステリアの違い
ロッキーはヘキサゴン(六角形)グリルで力強いイメージに、ライズにはバンパー下までの大型グリルが採用され迫力あるイメージに仕上がっています。
しかし違っているのはこのフロントグリルとバンパー部分だけで、ボンネットやヘッドランプ、サイドおよびリヤスタイルまで同じです。カラー設定も基本は同じですが、ロッキーにはコンパーノレッド、ライズにはターコイズブルーマイカメタリックがそれぞれ専用色として用意されています。
グレードの違い
ロッキーのグレード構成はエントリーモデルの「L」「X」「G」および最上級グレードの「Premium」の4グレードです。
一方、ライズのグレード構成もエントリーモデルの「X」「X”S”」「G」「Z」の4グレードです。
グレードを比較するとロッキーの「L」はライズの「X”S”」に、ロッキーの「X」はライズの「G」、ロッキーの「G」がライズの「Z」に相当します。
両車を通じて最も価格が安いライズの「X」グレードは「X”S”」からスマートアシストを除いた仕様です。
また最も価格が高いロッキーの「Premium」グレードは本革巻のステアリング&シフトノブにレザー調シートなどを装備、グレード名の通りプレミアムな仕上がりとなっています。
標準装備の違い
エントリーモデルとなるライズのXグレードおよびロッキーのLとも、フルLEDヘッドランプが標準装備となりました。
また17種類の予防安全・運転支援機能を備えた次世代スマートアシストはライズの「X」グレードを除き標準装備です。ただし一部機能はグレードによって、オプション設定になっています。
なおロッキーでは「G」グレード以上、またライズでは「Z」で17インチのアルミホイールが標準となりますが、デザインはそれぞれ独自のものが採用されています。
コネクテッド機能は両社で異なる
ロッキーとライズはいずれも最新のコネクテッド機能を備えていますが、ロッキーは「ダイハツコネクト」、ライズは「トヨタコネクティッド」とそれぞれメーカー独自のものとなっています。
ロッキーのダイハツコネクト最大の特徴は車載通信機を使用しない点で、ユーザーのスマホを利用することで特別な料金は不要となっています。なおライズについてはトヨタコネクティッドを利用するには、販売店オプションのT-Connectナビが必要です。
ロッキーとライズの共通点
ロッキーとライズは見た目の印象でかなり異なりますが、基本となるボディやエンジンは共通なので走行性能や室内空間、インテリアは同じです。
広々としたインテリア
コンパクトSUVというと室内や荷室の広さは期待できない、そのイメージを覆しているのがライズ/ロッキーのインテリアです。前席と後席のカップルディスタンスは900mm、後席には身長180cmの人が座っても膝前には余裕があります。一般的な大人4人でも十分快適に過ごせる広さでしょう。
そうなると荷室が狭いのでは?と思われるかもしれませんが、荷室容量は369L(デッキボード下段時)とコンパクトSUVクラストップレベルの大容量を確保しています。
安定感ある走り
わずか1.0Lながらターボのおかげで140Nmという1.5L車並みの最大トルクを、2,400rpmという低回転域から発生させるライズ/ロッキーは、軽量なボディと相まって力強い走りを見せます。新設計されたD-CVTとのマッチングもよく急勾配の坂道も難なく登っていけるでしょう。
新世代プラットフォームDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を採用した恩恵はカーブなどでの落ち着いた挙動にあらわれており、高速道路のレーンチェンジでも車両の姿勢変化は最小限に留められています。
車高の高いSUVの場合、特に後席の方が車酔いしやすいといわれますが、ロッキー/ライズなら安心でしょう。
それでもSUVなので最低地上高は185mm(2WD、4WD共通)を確保、悪路や雪道でも安心して走行できます。
低燃費
ライズ/ロッキーの燃費性能にはDNGAの採用により2WDで970kg~980kg、4WDでも1,040kg~1,050kgと軽量に仕上がったボディが大きく貢献しています。
カタログを見るとWLTCモードで2WDが18.6km/L、4WDが17.4km/Lとなっています。燃費では不利と言われているSUVとしては十分低燃費といえるでしょう。レギュラーガソリン仕様なのでお財布にも優しくなっています。
メカニズムが複雑になり、走行抵抗も増える4WD仕様は2WD車に比べて一般的に1割以上燃費が落ちることも珍しくありません。
ライズ/ロッキーはカタログでも2WDと4WDの燃費は僅差なので、燃費を気にして4WDを選ぶのを躊躇する必要はないでしょう。
グレード
ロッキーとライズを合わせたなかで、最もベーシックなグレードはライズの「X」です。しかし先の項目で述べたように安全装備のスマートアシストが装備されていないので、低価格にこだわる方以外はロッキーのL以上のグレードがおすすめです。
ライズGとロッキーXを比較すると、ライズには助手席アンダートレイなどが追加されています。また、ライズZとロッキーGを比較すると、ライズZにはロッキーのPremiumにしか用意されない本革巻きステアリングホイールと、本革巻きシフトノブを装備するなど細かな部分が違います。
全般的にはロッキーの方がライズよりも若干割安な価格設定となっていますが、実際の購入に当たっては細かい仕様の違いも含めて検討するとよいでしょう。
≪関連記事≫
購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
ロッキーとライズの違い まとめ
ロッキーとライズの基本部分は共通なので、純粋にエクステリアデザインの好みや予算、欲しい装備に応じたグレードで選ぶとよいでしょう。
なおロッキーにはスポーティスタイル、ライズにはアグレッシブスタイル、といういずれもスタイリッシュな外装を施したパッケージ車も用意されています。
標準車以上にイメージやテイストが異なるので、購入後のドレスアップを考えている方はその点もチェックしておきましょう。ライズのカスタムについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
ロッキーやライズが人気の理由は?
SUVでありながら5ナンバーサイズの取り回しやすいサイズ、ワイルドな外観、盛りだくさんの先進安全装備、魅力的な価格などが人気の理由といえます。
ロッキーとライズの関係は?
ライズは、トヨタの子会社にあたるダイハツが開発・生産している「ロッキー」のOEM車です。そのため技術面などの装備、例えば新プラットフォームの名称は「TNGA」ではなく「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」、予防安全装備の名称は「Toyota Safety Sense」ではなく「スマートアシスト」と、ダイハツ由来の装備を搭載しています。
メニュー