ブログ
【高速道路は要注意】ハイドロプレーニング現象の原因とは?なぜ雨の日に突然車が滑るのか
雨の日の高速道路では、普段と同じ感覚で運転しているつもりでも、突然タイヤがグリップを失い、車が不安定な挙動を示すことがあります。とくに大雨時は、どれほど性能の高い車やタイヤでも、路面状況や速度次第でハイドロプレーニング現象が発生する可能性があります。
ハイドロプレーニング現象が起きる仕組みをはじめ、雨の日に注意したいタイヤ選びや車の特徴、万が一発生した際の対処法について解説します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
ハイドロプレーニング現象とは?なぜ雨の日に突然車が滑るのか

雨の日の高速道路を走行中に、突然ステアリングが軽くなったり、車が横に流されるような挙動を感じたりしたことはないでしょうか。
これは「ハイドロプレーニング現象」とよばれるもの。通常、タイヤは溝を使って路面上の水を外へ逃がしながら路面に接地しています。具体的には、トレッド面に刻まれた縦方向の太く深い溝(主溝)が、路面の水をかき出して排水し、タイヤを路面に接地させることで、グリップを確保しています。
しかし、雨量が多かったり、車速が高すぎたりすると水を排出しきれなくなり、タイヤと路面との間に水の層(水膜)が形成されます。この水の層によって、タイヤが路面から浮き上がったような状態になり、タイヤが水(hydro)の上を滑る(planing)ような状況になってしまうのです。
とくに危険なのが、高速道路のわだちに溜まった水です。速度が上がるほど、タイヤが短時間で排出しなければならない水量は急増するため、高速走行時ほどハイドロプレーニング現象のリスクは高まります。
覚えておきたいのは、ハイドロプレーニング現象は古いタイヤだけで起きるものではないこと。新品タイヤであっても、大雨や高速走行など条件が重なれば発生する可能性があります。
「最新の安全装備が付いているから大丈夫」「4WDだから安心」と考えがちですが、それらも「タイヤが路面に接地していること」が前提。タイヤが路面から浮いてしまえば、電子制御システムも正常に機能できません。車は、タイヤが路面に接地することで、加速したり、曲がったり、止まったりしています。ハイドロプレーニング現象は、車の性能を超えて発生する物理現象なのです。
≪関連記事≫
もっとも重要なのはタイヤ「溝4mm」と「年数5年」が目安

ハイドロプレーニング現象を防ぐうえで、まず大前提となるのが「速度を抑えること」です。速度が上がるほど、タイヤが短時間で排出しなければならない水量は増え、ハイドロプレーニング現象のリスクも高まります。
雨の日の運転では、速度を控えめにし、車間距離を十分に確保することが基本になります。そのうえで重要になるのが、路面と接している唯一の部品である「タイヤ」の状態です。
中でも重要なのが「残り溝」です。タイヤの残り溝に関しては、保安基準において、「1.6mm以上の深さを有すること」(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第89条)と定められており、残り1.6mmに達するまでは、使用していても規定上は問題がありません。そのため、「残り1.6mmまでは安心」と考えている人は少なくないようですが、たとえ残り溝が1.6mm以上残っていたとしても、タイヤはすり減るほど排水性能は低下し、ハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。
タイヤメーカーのブリヂストンによると、ハイドロプレーニング現象のテスト(時速80km、水深6mm)において、使用限界となる残り溝1.6mmのタイヤを履いた車は、ほとんど路面に接地できていなかったそう。残り溝3.5mmの場合でも排水性能の低下が確認されたそうです。
ブリヂストンは、安全上の観点から、性能が著しく落ちる前の残り溝4mmを目安とした交換を推奨しています。一般的な乗用車用タイヤの新品時の溝深さは7~9mmですので、半分ほど摩耗した段階が交換のひとつの目安となります。
タイヤは内側と外側で摩耗状態が異なる場合があります。残り溝を確認する際は、タイヤ表面だけでなく、タイヤハウスの奥側まで確認し、もっとも摩耗が進んでいる部分を基準にチェックすることが大切です。
さらに注意したいのが、ゴムの経年劣化です。残り溝が十分残っていても、製造から年数が経過するほどゴムは徐々に硬化し、ひび割れなどの劣化が進みます。一般的には、製造から5年を超えたタイヤは毎年の点検が推奨されており、10年を超える場合は、残り溝に関係なく交換を検討すべきとされています。残り溝だけで判断せず、雨の日でもしっかり排水できる状態かどうかを意識しておきたいところです。
また、忘れがちなのが空気圧の管理です。空気圧が不足するとタイヤの排水性能や接地状態に影響が出るため、走行前の冷間時に、メーカー指定の空気圧に合わせるようにしましょう。
タイヤの「性能」も大事!ボディタイプによっても起こりやすさには多少の違いが

ハイドロプレーニング現象の起きやすさは、摩耗や空気圧といったタイヤの状態だけでなく、タイヤそのものの性能によっても変わります。
タイヤには、雨の日の路面(ウェット路面)での制動性能を示す「ウェットグリップ性能」のラベリング制度があります。等級は「a」から「d」まで分類され、「a」に近いほどウェット路面で高い制動性能を持つと定義されており、ウェット性能に優れたタイヤであるほど、雨の日の安心感向上につながります。
ただ、「高性能タイヤだから安全」というわけではなく、大量の雨が路面に溜まり、車速がタイヤの排水能力を超えてしまえば、どんな高性能タイヤでも、ハイドロプレーニング現象を完全に防ぐことはできません。「性能が高い車は滑らない」ではなく、「性能が高くても限界はある」と理解しておきましょう。
また、ボディタイプによっても起きやすさは異なります。たとえば、コンパクトカーやセダン、ワゴン、クロスオーバーSUVなどの重心が低い傾向がある車は、ロールやピッチといった姿勢変化が比較的小さく、4輪の接地荷重の変動が少ないため、ミニバンやハイトワゴン、クロカンSUVに比べると、ウェット路面の限界領域でも挙動が穏やかになりやすい傾向があります。
とくにバッテリーEVは、大容量バッテリーを床下へ搭載することで低重心化されているモデルが多く、滑り出した際の挙動変化が比較的穏やかになる傾向があります。また、車重のある車は、タイヤを路面へ押し付ける力が強くなるため、水膜を破りやすい傾向があります。ただし、そのぶん制動距離は伸びやすく、慣性も大きくなるため、単純に「重い車のほうが安全」とはいえません。
ハイドロプレーニング現象が起きたら?正しい対処法とは

ただ、近年の局地的な豪雨によっては、どれだけ注意していても、ハイドロプレーニング現象が発生してしまう可能性があります。万が一発生してしまったとき、ドライバーはどのように対処したらよいのでしょうか。
もっとも避けたいのが「慌てた操作」です。高速走行中に、突如ステアリングが軽くなり、車が横に流されるような挙動を感じたり、ブレーキの効きに違和感を覚えても、急なステアリング操作や急ブレーキで対処しようと試みることは危険。車の姿勢を乱し、スピンや横滑りといった危険な状況につながる可能性があります。
まずはステアリングをしっかり握り、急な操作を避けながら進行方向を維持します。そのうえで、アクセルペダルをゆっくり戻し、速度が自然と落ちるのを待ちながら、タイヤの接地感が回復するのを待ちます。
また、深い水たまりやわだちが見えた場合は、事前に走行ラインを少しずらすなど、可能な範囲で回避することも大切です。どうしても避けられない場合は、アクセルやステアリング操作を最小限に抑え、車の姿勢を安定させたまま通過しましょう。
最近の車には、横滑り防止装置などの安全装備が標準搭載されています。しかし、どれだけ電子制御が進化しても、実際に路面をつかんでいるのはタイヤです。タイヤが浮いてしまえば、車は思うようにコントロールできなくなります。
まとめ:雨の日は「いつもよりも慎重に」を意識して

首都高速道路株式会社によると、雨天時は晴天時と比べて施設接触事故が約6倍、死傷事故も約4倍発生しているとのこと。
通勤や買い物など、普段と変わらない移動でも、雨の日は車の挙動や視界の状況が大きく変わります。晴れの日と同じ感覚で運転していると、思わぬ危険につながることもあります。
ハイドロプレーニング現象は、古いタイヤだけで起きるものではありません。高性能タイヤや最新の安全装備を備えた車でも、大雨や高速走行など条件が重なれば発生する可能性があります。また、そこまで至らなくても、雨の日はタイヤが滑りやすくなり、制動距離も伸びやすくなります。
タイヤの状態を定期的に確認し、空気圧を適正に保ちながら、雨の日は速度を控えめにし、車間距離を十分にとって、無理はしないこと。こうした意識の積み重ねが、梅雨時の事故リスクを減らしてくれるはずです。これからの季節は「いつもよりも慎重に」を意識して、安全安心なカーライフを過ごしてください。
KINTOのご紹介
KINTOでは、話題の新型ランドクルーザーFJや新型RAV4をはじめ、雨の日の走行安定性や先進安全装備にも配慮されたさまざまなモデルをラインアップしています。車両代だけでなく、税金やメンテナンス費用などもコミコミの月額定額制となるKINTOなら、タイヤやメンテナンス管理も含めて、安心してカーライフを楽しめるでしょう。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。
はじめてのクルマはKINTOで!【35歳以下の方限定】はじめてのクルマおためしキャンペーン実施中
「クルマは欲しいけど、あと一歩が踏み出せない」という若年のお客様の想いにKINTOが応えます!
はじめてKINTOをご契約される方、及び申込時点で35歳以下の方を対象(法人契約は対象外)に、初期費用無料・自動車保険もコミコミといったKINTOの基本サービスはそのままに、「6ヶ月目と12ヶ月目に限り中途解約金なし(※)で乗り換えや解約が可能(※)」となるキャンペーンを開始いたしました。
※中途解約金を無料とする特典は6ヶ月目および12ヶ月目の中途解約希望日の3ヶ月~30日前までにお申し出が必要です。お車のご解約(乗り換えを含む)についてはMyKINTOより可能です
※ご利用開始後5ヶ月目・11ヶ月目以前、およびご利用開始後7ヶ月目・13ヶ月目以降の中途解約(乗り換えを含む)は、通常通りの中途解約金が発生します。詳しくはこちら
※6ヶ月目および12ヶ月目で中途解約(乗り換えを含む)をされた場合でも、未払いリース料(未払いリース料=中 途解約日以降に請求日が到来する月額利用料)と原状回復費用(発生した場合のみ。詳しくはこちら)は規定に基づきお支払いいただきます
KINTOとは?
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスです。一部車種は中古車のお取り扱いもあります。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
KINTOは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
メニュー
