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【トヨタ】新型クラウン(セダン)の内装は?室内サイズや特徴を解説
「セダン新発見」のコンセプトのもと発表された、新型クラウン(セダン)。先行して登場したクラウン(クロスオーバー)やクラウン(スポーツ)とは異なる趣を持つ、正統派セダンを時代に合わせて再構築した魅力的な1台です。内装をはじめ、クラウン(セダン)の室内の魅力についてご紹介します。
多様化するニーズに対応するべく、4つのバリエーションをそろえた新型クラウン。その中で「セダン」は「セダン新発見」をコンセプトに、セダンならではの美しさや快適さに磨きをかけ、さらに現代的な先進技術や利便性を高める機能を搭載しました。
ビジネスシーンはもちろん、パーソナルでも高い満足感が得られる「ニューフォーマル」という新しい価値観を体現しています。
今回は、新型クラウン(セダン)の内装について詳しく見ていきましょう。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
新型クラウン(セダン)の内装
新型クラウンに4つのバリエーションが設定されたのは以下の関連記事のとおりです。今回ご紹介するセダンでは、元来のクラウンの「型」に立ち返り、ショーファーニーズ※を満たす、正統派セダンを再定義しつつ今の時代に合ったスタイルを作り上げています。
※ショーファーとは、お抱え運転手の意味。ショーファーニーズとは、所有者自身で運転せず後席でくつろぐというニーズにも対応するという意味
インテリアは大型の杢目調パネルをあしらい、王道の上級セダンらしい貫禄と落ち着きを演出。また、インストルメントパネルから左右ドアに連続する配置、コンソールが浮き出て見えるような設計とすることで広がりを感じさせる室内空間を実現しました。
室内寸法
新型クラウン(セダン)の室内寸法は、以下のとおりです。
| 2.5Lハイブリッド車 | 燃料電池車 |
---|---|---|
乗車定員(名) | 5 | |
室内長(mm) | 1,970 | |
室内幅(mm) | 1,595 | |
室内高(mm) | 1,135 ※パノラマルーフ装着の場合は1,110 | |
ホイールベース(mm) | 3,000 |
新型クラウン(セダン)には2.5Lハイブリッド車と燃料電池車(FCEV)の設定がありますが、パワーユニットによる室内寸法の差はありません。
また、ホイールベースは3,000mmを確保し、ロングホイールベースであることも新型クラウン(セダン)の特徴のひとつといえるでしょう。ショーファードリブンらしく後席の足元空間に十分なゆとりがあり、足抜きしやすくスムーズな乗り降りを可能にします。
内装色は全2色
インテリアカラーは、ハイブリッド車、燃料電池車のどちらも落ち着きと上質感を演出するブラックと、華やかでラグジュアリーな雰囲気のミッドブラウンの2色から選択が可能です。
いずれのカラーにもインストルメントパネルやインサイドドアハンドル、パワーウインドゥスイッチベゼルなど室内の随所にサテンメッキ加飾をあしらっており、上級セダンならではの格調高さを感じさせます。
新型クラウン(セダン)のシート
新型クラウン(セダン)はショーファーニーズを満たすモデルとして、特に後席の快適性を追求しています。
様々なおもてなし機能を搭載し、上級セダンならではの上質な乗り心地と相まって部屋でくつろぐように移動できるのが魅力といえるでしょう。ここでは、新型クラウン(セダン)のシートや快適性を高める機能について詳しく見ていきます。
リヤパワーシートで長距離移動も快適
新型クラウン(セダン)では、乗員の好みの位置に電動でリクライニングできる「リヤパワーシート(40/20/40分割リクライニング)」を採用しているのも特筆ポイントです。
クラウン(セダン)は元々ホイールベースが長いモデルであるため、後席の足元空間に十分な余裕があるうえ、電動リクライニングによってさらにゆったりとくつろげます。ロングドライブ時も無理なく、快適に過ごせるでしょう。
後左右席のリフレッシュシート
また、リヤシート左右席の座面と背もたれにはエアブラダー(空気袋)を設置し、空気を送り込んで膨張させることで乗員の背中や大腿部を押圧する「リフレッシュシート」が全車標準装備です。
ドライブ時の心身のリフレッシュに役立つ、上級セダンならではのおもてなし機能といえます。
後左右席も標準装備のシートヒーター
前席に加え、後左右席にもシートヒーターとシートベンチレーション機能を搭載。シートヒーターは背中や腰、脚部をヒーターが発する熱で温めてくれる、寒い時期にうれしい機能です。
シートベンチレーションは、シートに取り付けられたファンによってシート表面の熱を吸い出すもので、通気性をよくして暑い時期の不快感を軽減してくれます。
リヤアームレストにタッチパネル内蔵
リヤアームレストには、「リヤマルチオペレーションパネル」が内蔵されています。これはリクライニングをはじめシートヒーターやベンチレーションなどのシートの機能、さらにエアコンやオーディオの設定が手元でできる便利機能です。指先で直感的に操作できる、タッチパネルを使用しています。
リヤウインドゥのサンシェードも、このタッチパネルで調整可能です。
乗降をサポートするグリップ
新型クラウン(セダン)は、乗降性にも配慮が見られます。運転席と助手席のシートバックに走行時や乗降時の体勢をサポートするアシストグリップがあることに加え、リヤドアには乗降時の手すりとして利用できるサポートグリップも完備。
さらに、リヤドアのオープンに連動してリヤシートの左右席が自動でリクライニングから復帰する「降車時リクライニングサポート機能」もあり、スムーズな乗り降りをサポートしてくれます。
8ウェイパワーシート
運転席と助手席は8ウェイパワーシートであり、前後スライド、リクライニング、シート上下、そしてチルトアジャスターを電動で無段階に調整できます。
乗員それぞれの体格に合わせて微調整できるため、ドライバーはベストなポジションを確保しやすく、助手席の乗員は好みの姿勢でくつろげるでしょう。
腰部を支えるランバーサポートも、スイッチで調整が可能です。
3席独立のフルオートエアコン
新型クラウン(セダン)のエアコンは運転席、助手席はもちろん、後席もそれぞれ別に温度調節ができる「3席独立温度コントロールフルオートエアコン」です。
このエアコンにはシートヒーターと前席のシートベンチレーション、ステアリングヒーターをトータルで緻密に自動制御するオールオート制御を搭載しています。好みの温度をあらかじめ設定してから、12.3インチディスプレイオーディオの対応スイッチを押すだけで、乗員一人ひとりに最適な環境を提供してくれる、上級セダンにふさわしいエアコンです。
人がいない席の空調は自動で抑制する機能もあるため、無駄に電力を使用することはありません。
ナノイーX
除菌や脱臭、花粉の抑制、美肌や美髪など、7つの効果を持ち、空気環境を快適な状態へ導く「ナノイー」がさらに進化した「ナノイーX」を採用しているのもうれしいポイントです。
ナノイーXは、ナノイーの効果の元となる成分「OHラジカル」を従来のナノイーよりも多く含むのが特徴であり、新型クラウン(セダン)の車内の空気環境を整えてくれます。
多彩な装備が快適空間を演出
後席には手動式のリヤドアサンシェードに加え、電動のリヤサンシェードも標準装備です。こういったサンシェードは日差しを和らげてくれるだけではなく、プライバシーの確保にも貢献するメリットがあります。
また、注目したいのは販売店装着オプションの脱着式ヘッドレストピローです。頭部から首周りをクッションで心地よく支えてくれます。
2段階に角度調整ができる備え付けの後席用置き型フットレストと合わせると、よりリラックスした姿勢で過ごせます。フットレストを使用しない際は、クラウンのアイコンである王冠マークがあしらわれた専用収納袋に収納可能です。
新型クラウン(セダン)の収納
座席周りの収納についても確認してみましょう。フロントカップホルダーは掘り込み式で深さがあり、安心して利用できます。LED照明付きであるため、夜間やトンネル内などでもドリンクを手に取りやすい点も魅力です。
リヤアームセンターレストにはカップホルダー2個と小物を収納できるボックス、手元でシート調節などができるリヤマルチオペレーションパネルが備わります。
センターピラーにはコートフックもあり、上着を掛けて保管できるため便利です。
そのほかにも左右両開きタイプのセンターコンソールボックスや、LED照明とキー付のグローブボックス、運転席と助手席にシートバックポケットなどが備わっており、収納も充実しています。
新型クラウン(セダン)の荷室容量
新型クラウン(セダン)では、最大450Lの荷室容量を確保しています。
9.5インチのゴルフバッグがハイブリッド車であれば3個、燃料電池車であれば2個積載できます。トランクスルー機構やリヤシートの可倒機能などはないため、積載できる数はこれが上限です。
また、新型クラウン(セダン)では、スマートキーを携帯してリヤバンパーの下に足を出し入れするだけでトランクリッドが自動開閉する「ハンズフリーパワートランクリッド(挟み込み防止機能付)」も搭載しているため、両手が荷物でふさがっていても地面に荷物を降ろすことなく、楽に積み込めます。
新型クラウン(セダン)の運転席
新型クラウン(セダン)の運転席周りについても確認してみましょう。
ステアリングホイールにはマルチインフォメーションディスプレイやオーディオ、音声認識、ハンズフリー通話などを、ステアリングから手を離さずに操作できるスイッチが備わっています。
さらに高速道路で先行車に追従したり、設定した速度内で定速走行したりする運転支援機能「レーダークルーズコントロール」のモード切り替えや、車線内走行を維持するようにサポートする「レーントレーシングアシスト」のスイッチもあります。
ドライバーのポジションを記憶
新型クラウン(セダン)においてドライバーは、毎回乗る度にドライビングポジションを調整する必要がありません。
運転席のドライバー2名分のステアリング、シート、ドアミラーそれぞれのポジションを記憶し、乗る度に再現する「マイコンプリセット ドライビングポジションシステム」を搭載しているため、一度ドライビングポジションを決めると、その後は乗るだけでスムーズに運転できます。
デジタルインナーミラー
インナーミラー(ルームミラー)には、鏡面ミラーモードとデジタルミラーモードへの切り替えが可能な「デジタルインナーミラー」が採用されています。
デジタルミラーモードでは、車両後方に設置されたカメラの映像をインナーミラー内のディスプレイに表示します。荒天時で後方視界が確保できない、または荷物で視界が遮られる、といったシチュエーションにおいてクリアな後方視界を確保し、安全性向上に貢献する装備です。
カスタマイズ可能なカラーメーター
メーターにも新型クラウン(セダン)ならではのこだわりが感じられます。12.3インチのTFTカラーメーターは、ドライバーの好みに合わせて「Casual」「Smart」「Tough」「Sporty」の4種類のテイスト、また「ダイヤルなし」「1ダイヤル」「2ダイヤル」の3つのスタイルから表示をカスタマイズ可能です。
さらに、車速やシフト位置など運転に必要な情報を運転席前のウインドシールドガラスに投影し、ドライバーの焦点調節や視線移動の頻度を減らすことで安全運転に寄与するカラーヘッドアップディスプレイもあります。
新型クラウン(セダン)の運転席の電源・充電設備
新型クラウン(セダン)は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器を充電できる機能や、災害などで停電した際などに車両が電源となる非常給電システムを搭載したアクセサリーコンセントなどを備えています。
ワイヤレス充電
センターコンソールの前方に、ケーブルなしでスマートフォンなどを充電できるワイヤレス充電器「おくだけ充電」があります。スマートフォンを立てて使用するタイプで、幅約85mm、厚み約15mmまでが縦置きトレーに収納できるサイズです。
トレーを縦置きにすることで、使い勝手の良さとスペース効率向上の両方が実現されています。
USB-C充電ポート
新型クラウン(セダン)には、充電用USB端子(Type-C)がセンターコンソールの前部に2個、後部に2個、さらにボックス内にも1個備わっています。
そのため、どの席の乗員もドライブしながらスマートフォンを充電できて便利です。ワイヤレス充電に対応していないモバイル機器や、縦置きのスペースに収まりきらないイヤホン、ノートパソコンなどの充電にも困りません。
非常時に役立つアクセサリーコンセント
ハイブリッド車、燃料電池車ともに、非常給電システムが付いたアクセサリーコンセントがセンターコンソールの後部と荷室右側に、それぞれ1個ずつ標準装備されています。
これは停電などの非常時に、AC100Vで消費電力の合計が1,500W以下の電気製品を使用できる優れものです。災害時にクラウンを電源として使用できる、万が一の備えとして心強い装備といえるでしょう。
外部給電アタッチメントで野外での給電も安心
新型クラウン(セダン)には、外部給電アタッチメントの設定もあります。これは窓を閉めたまま電源コードを外に出せるようにするもので、クラウンの外から非常給電アクセサリーコンセントを使用するときも安心です。
野外でのアクセサリーコンセント使用時、車内に虫や雨水などが進入するのを防ぐためにも役立ちます。
クラウン(セダン)内装まとめ
新時代のセダンとして、これまで以上に洗練され快適さも増した新型クラウン(セダン)。広々とした室内に、上質感のあるブラックとミッドブラウンの2色の内装色、数々の快適装備を搭載しており、ショーファーニーズにも対応可能な高級感のある内装となっていることがわかりました。ビジネスでもプライベートでも、ステータス感あふれる上質な車に乗りたい方のニーズを満たしてくれるモデルといえるでしょう。
新型クラウン(セダン)はKINTOでも取り扱っています。最後に、KINTOについて紹介いたします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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