トヨタ車&レクサス車解説

レクサスNXとRXを比較!人気のクロスオーバーSUVの違いは?

レクサスNXとRXを比較!人気のクロスオーバーSUVの違いは?

レクサスで人気のクロスオーバーSUV、「NX」と「RX」。レクサスのSUVは他に「LX」と「UX」があり、LXはレクサス最大サイズのフラッグシップSUV、UXはレクサスで最もコンパクトなクロスオーバーとそれぞれキャラクターがはっきりしていますが、NXとRXはサイズ感が近く似ている印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

レクサスNXとレクサスRX、この2台を比較しながら、その特徴や違いをご紹介します。

※本記事のレクサスNXは2014年から2021年まで販売された初代レクサスNXに関する内容を含みます。最新モデルのレクサスNXに関しては以下の関連記事をご参照ください。

コンパクトクロスオーバーSUVのレクサスNX

コンパクトクロスオーバーSUVのレクサスNX

レクサスNXが登場する以前は、レクサスにおけるSUVラインアップは、フラッグシップSUVの「LX」とプレミアムクロスオーバーSUVの「RX」のみで、いずれもボディサイズは大きめで高級志向のSUVでした。

そのような中で、レクサスNXは「Premium Urban Sports Gear」をコンセプトに開発され、都会を俊敏に駆け抜ける高い走行性能と、SUVらしい力強さを兼ね備えたコンパクトクロスオーバーSUVとして2014年に発売されました。2017年にマイナーチェンジされ、デザインの進化と走りのさらなる熟成などが図られています。

レクサスNXの特徴といえば、スポーティさが挙げられます。「スポーツギア」を感じさせるデザインやレクサス初となったターボエンジンを搭載するなど、スポーティで走りにこだわったSUVといえます。

ラグジュアリーSUVのレクサスRX

ラグジュアリーSUVのレクサスRX

レクサスRXは、グローバルに展開するLEXUSブランドの中核モデルとして、1998年に初代モデルを北米などでの発売以降、ラグジュアリーSUV市場の先駆者として全世界で好評を博してきました。

2015年には、プレミアムクロスオーバーSUVとしてフルモデルチェンジされたレクサスRXは、「RXでありながら、RXを超えていく」をコンセプトに開発され、力強いエクステリアや操縦安定性などの進化を遂げました。2019年のマイナーチェンジを受けて、デザインの進化や高い利便性を実現したインテリア、さらなる操縦安定性の向上などが図られています。

レクサスRXの呼称が、2015年の「プレミアムクロスオーバー」から2019年に「ラグジュアリーSUV」に変わっていることからも、レクサスRXは、単に高級感だけにとどまらない、他とは違う絶対的な価値を持つといった意味合いも含めた「ラグジュアリー(贅沢・豪華)」なSUVとして捉えることができるのではないでしょうか。

レクサスNXとレクサスRXのサイズ感と取り回しを比較

以下はレクサスNXとレクサスRXのボディサイズ、車重の比較です。

【レクサスNX】
・全長:4,640mm
・全幅:1,845mm
・全高:1,645mm
・車重:1,710~1,740kg(2WD、ガソリン車)

【レクサスRX】
・全長:4,890mm(RX450hLは5,000mm)
・全幅:1,895mm
・全高:1,710mm(RX450hLは1,725mm)
・車重:1,890~1,930kg(2WD、ガソリン車)

数字での比較ではレクサスRXの方がレクサスNXよりも大きいことが分かります。

サイズ感を知っていただくための参考として、トヨタ ハリアーのボディサイズ(全長4,740mm × 全幅1,855mm × 全高1,660mm)を基準にすると、レクサスNXはハリーよりもやや小さく、レクサスRXはハリーよりもひと回りほど大きいサイズ感です。

最小回転半径は、レクサスNXは17インチタイヤの「“I package”」が5.3m、18インチタイヤの他グレードは5.6m、レクサスRXは全グレード5.9mです。

※レクサスNXはNX300の数値。NX300hはそれぞれプラス0.1mとなります。

全長や全幅、取り回しのしやすさを示す最小回転半径ともに、レクサスRXの方が大きめのサイズになっていることがわかります。狭い道を走る際や駐車場での切り替えし、Uターンのしやすさなどの点においては、レクサスNXのほうが運転しやすいといえるでしょう。

レクサスNXとレクサスRXの燃費を比較

次にレクサスNXとレクサスRXの燃費比較です。ガソリン車はNX300とRX300、ハイブリッド車はNX300hとRX450hでどちらもWLTCモードです。

【レクサスNX】
・NX300(2WD):11.8~12.6km/L
・NX300(4WD):11.2~12.0km/L
・NX300h(2WD):16.4~17.8km/L
・NX300h(4WD):15.8~17.4km/L

【レクサスRX】
・RX300(2WD):10.9km/L
・RX300(4WD):10.4km/L
・RX450h(2WD):15.3~15.6km/L
・RX450h(4WD):14.9~15.3km/L

ガソリン車では2WDが0.9~1.7km/L、4WDが0.8~1.6km/Lの差、ハイブリッド車が2WDで0.8~2.5km/L、4WDが0.5~2.5km/Lの差でレクサスNXの方が低燃費です。

数値だけを見ると若干の違いではありますが、やはり、ここでもレクサスNXとレクサスRXのサイズ差が燃費にも影響していると考えられます。

レクサスNXとレクサスRXの内装を比較

レクサスNX300h “version L” (インテリアカラー : リッチクリーム) <オプション装着車>のシート

※NX300h “version L” (インテリアカラー : リッチクリーム) <オプション装着車>

レクサスNXの内装は、ドライバーが心地良くドライブをでき、使いやすい空間となっています。シンプルな造形ですが、機能美を直感できるこだわりが散りばめられた内装デザインです。

レクサスNX300h “version L” (インテリアカラー : リッチクリーム) <オプション装着車>の内装

※NX300h “version L” (インテリアカラー : リッチクリーム) <オプション装着車>

コックピットは、車との一体感を高めるタイトな作りとなっており、スポーティでアグレッシブなフォルムと、スペーシャスで快適な空間を両立しています。

一方、レクサスRXの内装は、シートに身体をあずけた瞬間から、満足感に包まれるエレガントな室内空間を実現しています。

レクサスRX450h“version L”(インテリアカラー :ノーブルブラウン)<オプション装着車>の内装

※RX450h“version L”(インテリアカラー :ノーブルブラウン)<オプション装着車>

リヤのセカンドシートは4:2:4分割可倒式シートで、シートの左右にあるスイッチを操作することで、座った状態でリクライニング調整を行えます(“version L”に標準装備、“F SPORT”にメーカーオプション、RX450hLは手動)。

レクサスRX450hL(インテリアカラー :オーカー)<オプション装着車>のシート

※RX450hL(インテリアカラー :オーカー)<オプション装着車>

またレクサスRXには、3列シートのロングバージョン「RX450hL」がラインアップされています。流麗かつ堂々とした力強いエクステリアの印象はそのままに、全長を拡大。電動格納式のサードシートを採用し、7人乗り仕様を実現しています

荷室は十分な奥行きを確保し、9.5型のゴルフバッグ4個の横置きが可能です(RX450h全車、RX300全車に標準装備)。たくさん買い物をした際にも荷物を収納できる格納式フックを追加するなど、使い勝手を高めています。

レクサスNXとレクサスRXの内装を比較すると、サイズ差からくるものなのか、レクサスRXの方がインテリアの各種パーツがゆとりを持ったレイアウトになっているように感じられます。また、スポーティなレクサスNXとラグジュアリーなレクサスRXという方向性の違いが如実にあらわれているのが、この内装なのかもしれません。贅沢で高級感あふれる雰囲気を求める方には、レクサスRXの方がおすすめといえそうです。

レクサスNXとレクサスRXの外装を比較

レクサスNXの外装は、アグレッシブなフォルムで街中でも一際目立つエクステリアに仕上げられています。

レクサスNX300h “version L”(ソニッククォーツ)<オプション装着車>

※NX300h “version L”(ソニッククォーツ)<オプション装着車>

ボディデザインのもととなったのは、レクサスのアイデンティティを宿したスピンドルグリルです。乗員スペースを確保した上でそれ以外をそぎ落とし、スピンドルグリルから菱形のボディを描くことで強い個性を放つボディを実現しています。

スポーツギアとしての印象を強調するためにスピンドルグリルの周りは、つなぎ目のないサテンメッキモールを採用。SUVとしての力強い塊感を表現しています。

一方、レクサスRXの外装は、力強さと艶やかさが両立されたデザインとなっています。

レクサスRX300“F SPORT”(ホワイトノーヴァガラスフレーク)<オプション装着車>

※RX300“F SPORT”(ホワイトノーヴァガラスフレーク)<オプション装着車>

フロントバンパーからドアサイドにかけて一直線にボディラインを通すことで勢いのある塊感を演出し、リヤバンパーもリヤウインドゥグラフィックの造形に合わせて後方へ抜けていくような形状で、伸びやかな印象を受けるスタイリングです。

レクサスRX300“F SPORT”(ホワイトノーヴァガラスフレーク)<オプション装着車>のリヤ

※RX300“F SPORT”(ホワイトノーヴァガラスフレーク)<オプション装着車>

ボディ全体との調和を図りながらフロントおよびリヤバンパー部に取り入れた特徴的なフォルムに、滑らかな曲面を掛け合わせることで力強さを表現しながらも全体的にエレガンな印象を受けます。

レクサスNXとレクサスRXのエクステリアは、両車ともにスピンドルグリルをはじめとしたレクサスらしさを感じさせる、甲乙つけがたいデザインとなっています。敢えて挙げるとすれば、サイズの違いによる、シャープな印象のレクサスNX、豪華な印象のレクサスRXで好みが分かれるかもしれません。

レクサスNXとレクサスRXのグレードと価格を比較

レクサスNXはガソリンのNX300とハイブリッドのNX300hがあり、それぞれに2WDと4WDを用意。またグレードはベースグレード、“I package”、“F SPORT”、“version L”の4タイプがあります。

ベースグレードは、主要な装備は備えていますが、アダプティブハイビームシステム、三眼フルLEDヘッドランプ、パワーイージーアクセスシステムなどの装備が省かれています。“I package”はベースグレードで省かれていた上記の装備が備わり、さらにシートがL texシートになるなど充実します。“version L”はさらに充実装備で唯一セカンドシートが電動リクライニング標準装備、シートも本革シートになります。“F SPORT”は専用シートやステアリングを装備しスポーツ志向を強めています。

レクサスRXも、ガソリンのRX300とハイブリッドのRX450h・RX450hLがあり、RX300とRX450hには2WDと4WDを用意し、グレードはベースグレード、“F SPORT”、“version L”の3タイプがあります。RX450hLは4WDで1グレードのみです。

“version L”は豪華装備でパノラミックビューモニターやセカンドパワーシート、運転席・助手席10Way調整式パワーシートが標準装備。“F SPORT”は装備を充実させつつ、あらゆるところに“F SPORT”専用パーツを施しスポーツ性を高めています。

価格(税込)は、レクサスNXが454万6,000円~、レクサスRXが524万円~となっており、ガソリン車・2WDの標準グレード同士で約70万円の差があります。

レクサスNXとレクサスRXのどちらを購入するか迷っていたり、予算がある程度決まっている方は、レクサスNXのハイブリッド車(NX300h 2WD 標準グレードで519万円)と、レクサスRXのガソリン車(RX300 2WD 標準グレードで524万円)の価格が近いことから、この2車種を軸に検討してみてもよいかもしれません。

詳しくはそれぞれの公式サイト(レクサスNXレクサスRX)でご確認ください。

※本記事のレクサスNXは2014年から2021年まで販売された初代レクサスNXに関する内容を含みます。最新モデルのレクサスNXのグレードと価格に関してはレクサスNX公式サイトでご確認ください。

レクサスNXとレクサスRXの比較まとめ

レクサスNXとレクサスRXの比較

スポーティな走りと取り回しの良さで、日常使いにも適したコンパクトなレクサスNX。広いインテリアや贅沢で高級感あふれる雰囲気のレクサスRX。

見た目は似ているようで、乗る人の目的次第では、どちらを選ぶかはっきり分かれそうな両車といえそうです。

最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける()サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります

初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ

トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。

また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

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