トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ GRヤリスRSの燃費は?走りの特徴はハンドリングに?
WRC(FIA世界ラリー選手権)で勝つという目標のもと「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発されたトヨタ「GRヤリス」。
GRヤリスは現在「RS」「RC」「RZ」「RZハイパフォーマンス」の4つのグレードが設定されており、それぞれスペックや装備、価格等が異なります。
特にGRヤリスRSはボディこそモータースポーツ仕様ですが、ヤリスに搭載されている1.5Lガソリンエンジンを採用しており、価格もリーズナブルで街乗りがメインのドライバーにもぴったり。
今回はGRヤリスRSの燃費や走行性能を中心に紹介します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
GRヤリスRSの特徴
GRヤリスには、トヨタのモータースポーツにかける想いが詰まっており、その想いを形にするため様々なこだわりが凝縮されています。「スポーツカーに寄り過ぎていると街乗りには向いてないかも」と考える人もいるでしょう。そんな人におすすめしたいのがGRヤリスRSです。
以下の見出しではGRヤリスの特徴をはじめ、GRヤリスRSの魅力を余すことなくお伝えします。
レースに勝つために磨いたデザイン
GRヤリスは、WRC(FIA世界ラリー選手権)参戦のためのベース車両として開発された経緯があり、様々な箇所にラリーを含めたモータースポーツで勝つための技術が込められています。
磨き上げられたボディデザインもそのひとつで、ダウンフォースの最大化と優れた空力性能を織り込んだワイド&ローの躍動感あふれるデザインは、高いスタビリティとコントロール性を発揮します。空力性能が高く、軽量化された3ドアタイプで、ルーフは低く、見るからに速く走れそうなデザインです。
GRヤリスRSは、上級グレードのGRヤリスRZとほとんど同じ外観です。RSの方が150kg軽く、最低地上高が10mm高いですが、タイヤサイズも同じで、カーボンルーフとアルミボンネットが標準装備されています。
WRCのファンはもちろん、リーズナブルかつATのかっこいいスポーツカーがほしい人はこの外観だけでも購入する価値があるでしょう。
ニュートラルステアからオーバーステアのハンドリング
GRヤリスには、どんな路面状況でも4輪へのトルク配分を瞬時にコントロールできるアクティブトルクスプリット4WDシステムが搭載されています(RSグレードを除く)。トラクションを隅々まで伝えられ、発進から高速域までダイレクトな操作感を味わえます。
NORMAL、SPORT、TRACKの3つからシステムモードを変更しながら、クルマを思い通りにコントロールすることが可能です。WRCから得たノウハウを存分に使い、高い運動性能を実現しています。またドライバーの運転テクニックによってサーキット走行を楽しめるようなスポーツモード付VSCや、前後輪のトルク配分を3段階に切り替える4WDモードセレクトスイッチも搭載しています。
GRヤリス RZ High performanceには、フロントとリヤデフにはトルセンLSDが設定されており、路面状況に応じて最適なトルクを即座に配分。コーナー立ち上がり時の加速や軌道に乗ってからもコントロールを安定させます。スポーツ4WDの原点に対するリスペクトを感じられます。
GRヤリスRSの走りを支えるエンジン性能
GRヤリスRSは、高速燃焼技術を採用した直列3気筒1.5Lダイナミックパフォーマンスエンジンを採用しており、低燃費かつ高出力という相反する要素を併せ持っています。
またDirect Shift-CVTによって素早く変速でき、なめらかな走行を実現。スムーズかつ低燃費な走りを実現したプーリーとベルトをもつ従来のCVTに、発信用ギヤを追加していることで発進から高速域まで力強い走行を可能にします。
10速スポーツシーケンシャルシフトマッチ+パドルシフトも標準装備されており、シフトレバーまたはパドルシフトを操作することでマニュアル感覚の操作が可能。エンジントルクを精細にコントロールし、スムーズなレスポンスを実感できます。
265万円で乗れるのは「GRヤリスRS」だけ
GRヤリスはトラクションを余すことなく路面に伝えられるように設計されており、市街地から山道まで幅広いシチュエーションに対応しています。さまざまな状況下で運転する楽しさを味わえるクルマといえるでしょう。
GRヤリスRSは2WD車のためアクティブトルクスプリット4WDシステムこそ装備されないものの、スイッチ操作で走りのテイストを3段階に変えられる「ドライブモードセレクトスイッチ」を搭載しており、走行シーンに合わせた乗り心地を体感できます。265万円の価格でこの素晴らしい乗車体験ができるのは、GRヤリスRSならではと言えるでしょう。
GRヤリスRSの燃費
GRヤリスRSのカタログ燃費(WLTCモード)は18.2km/Lです。燃費を左右する要素として、エンジンやトランスミッション・駆動方式などがあります。
GRヤリスRSは、スポーティな走りを気軽に楽しめる1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジン+Direct-Shift-CVT(ギヤ機構付自動無段変速機)+2WD(FF:前輪駆動方式)の組み合わせです。
1.5L 直列3気筒ダイナミックフォースエンジンは、低燃費と高出力を両立。コンパクト化と軽量化を追求することで軽快な走りの楽しさと、優れた燃費性能を実現しています。
駆動方式については、「RS」は気軽にスポーティなドライビングを楽しむグレードとして2WDを採用。一方、RZやRZ “High performance”、競技ベース用のRCでは4WDを採用し、速く走るための一台、勝利にこだわる一台というトヨタのこだわりが凝縮されています。
GRヤリスRSの乗り心地・走行性能
GRヤリスRSの乗り心地や走行性能について、ボディやサスペンションという側面から特徴やこだわりを見ていきましょう。
GRヤリスのボディは、フロントフードや左右ドア、バックドアにアルミ素材を使用、さらにルーフには新工法のC-SMC(Carbon fiber reinforced Sheet Molding Compound:炭素繊維強化シート成形複合材料)を採用するなど、軽快なスポーツ走行に直結する大幅な軽量化と低重心化を実現しています。
そのボディの作り込みによって、GRヤリスRSは乗り心地のよさが抜群。それはレースに出場しても耐えられる強靱さを目指し、GRヤリス専用の製造ラインによって手作りさながらの高精度に仕上がるよう工夫されているからです。凸凹した路面でも振動が伝わらず、身体を揺さぶられることなく運転できます。
どんな道路でも安心して走れることもGRヤリスRSの魅力のひとつでしょう。
GRヤリスRSのよくあるQ&A
GRヤリスRSの魅力を知ると、だんだん欲しくなってきませんか。その前によくあるQ&Aを確認しておきましょう。
GRヤリスRSの安全性能は?
GRヤリスはトヨタの最新の安全機能が搭載されており、安全性が高いことも特徴です。
GRヤリスRSは、低速時加速抑制機能を搭載。ミリ波レーダーと単眼カメラによって低速時の自社の直前にいる歩行者や自転車運転者、車両を認識します。前方に対象物があったり、停車または徐行状態で必要以上にアクセルが踏まれたりした場合には、加速を抑制して被害を最小限に抑えます。
また車線の中央を走るようにステアリング操作をサポートしてくれるレーントレーシングアシスト機能も搭載。車線中央からはみ出しそうなときはブザーやディスプレイで知らせてくれます。
さらにレーダークルーズコントロールによって先行車を認識し、車速に合わせて車間距離を保つことも可能です。適切な車間距離をとることで衝突事故を防ぎます。
GRヤリスRSの燃費と走り まとめ
コンパクトカーといえば実用性に特化したクルマと思われがちですが、GRヤリスは低燃費でありつつも、高い走行性能とクルマを操る楽しさを味わうための一台ということが確認できたかと思います。
そして、その性能は高く評価され、2021年3月8日にはGRヤリスが「英国カー・オブ・ザ・イヤー2021」を受賞しました。英国の主要な自動車ジャーナリスト29名を審査員として、英国で前年(2020年)に発売された新型車をテストし12のカテゴリーで最高の1台を選出。この12台の中からGRヤリスが見事、カーオブザイヤーに選ばれました。
グレードによるスペックや細部のチューニングに違いがあり、今回紹介したGRヤリスRSは、上級グレードと同じボディにヤリスと変わらないスペックを持ちます。パワーと燃費性能を兼ね備えた魅力的なモデルです。運転する楽しみや、所有する喜びを味わうことができるでしょう。
最後に、購入以外でトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてご紹介します。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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