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クルマ会社に勤めるペーパードライバーの憂鬱

クルマ会社に勤めるペーパードライバーの憂鬱

こんにちは、KINTOでひそかに存在していると噂されている「ペーパードライバー部」スタメンのマサカです。サブスクでお客様にクルマを提供しているKINTOで、「ペーパードライバー部」所属という肩書はとても肩身が狭く、その事実はできるだけまわりに伏せながら日々業務に取り組んでいました。
KINTOがお客様にお届けしたい「移動する楽しさ」は後部座席でも助手席でも味わえるけれども、日々クルマを取り扱っていながら、自信をもって運転ができないということは説得力にかけるといわざるを得ません。今、自分が感じているクルマを運転することのハードルの高さっていったい何なのだろう?これに何かしらの解がだせれば「クルマ離れ」問題も、そして、なにより私自身が「ペーパードライバー部」から解放されるのではないでしょうか?

なぜペーパードライバーになったか思い出してみることにしました。

クルマの運転をあきらめたきっかけ

ここから、私自身の話になりますが、クルマがないとどこにも行けない関東地方の田舎で生まれ育ちました。家の敷地にはそこに住む大人の人数分クルマが停まっています。子どもたちは高校生になるとスクーターや、バイクを轟音で鳴り響かせながら広い空の下、河川敷や、田舎のあぜ道を爆走する環境でした。個人的にあまり興味がなかったため、地元ではバイクやスクーターにのるチャンスはありませんでした。
地元の高校を卒業後、東京に上京。「身分証明書にもなるので免許はとっておいた方がよい。」そういわれて東京で最短で免許を取得しました。期間にして半月ちょっとだったかと思います。しかし、都心は電車やバスといった公共交通機関が発達しているため、移動を不便に感じたことはなく、その後、ほとんどクルマにのる機会もなく月日は流れました。

免許を取得してから2年近く運転をしていなかったある日、友達数人でレンタカーを借りて、交代でドライブをすることになりました、久しぶりの運転で緊張のあまり、運転席に座って動き出そうとした瞬間、一瞬どちらのレーンを運転してよいかわからない感覚にとらわれたのです。えっ?クルマって右だっけ?左だっけ?と。
そのときの、「もし逆走していたら・・・」という恐怖から、自分自身の感覚が信用できなくなり、その時、人の命を預かる運転は自分には無理なのだと思うようになったのです。

免許証を持っているからといって運転ができる証ではない

私が自信を失った大きな原因は、免許をもっているのだから運転できるという自分に対する過信に対して、運転技術を何も積み上げてこなかったことで起こるギャップに大きな衝撃を受けたことなのではないかと思います。

例えば2年もパソコンを開いていない人がいきなり「今すぐ時間内に関数が多用されているエクセルの表を作ってください。じゃぁ、スタート!」と言われたとしたら、誰だってフリーズするはずです。
まずは、頭の中の記憶や、身体が覚えている感覚を手繰り寄せ、そしてパソコンそのものや、エクセルのバージョンアップを理解する時間、それを学ぶ機会が必要だったのにそれを理解していなかったのです。

漫画雑誌「モーニング」に連載中の警察官の日常を描いた「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」の中で、免許証についての話があり、「資格は人の知識や能力に対して与えられるものだけれども、免許は本来は禁じられている行為をしてもいいと免じられた人だけ与えられるもの」という話を見て、私はただ運転を許されていただけで、できるという証だとはき違えていたのが間違いだったのだと理解したのでした。

再びクルマの運転にチャレンジしてみたいと思った理由

結婚して家族ができ、自分自身の移動だけでなく、子どもの移動をサポートする立場になると、クルマなしの生活に少しずつ不便が生じてきました。

まず、やっと入った保育園は家から2km離れたところ。普段は電動自転車での移動でどうにかなるけれども、大雨や台風、雪のときは命がけです。
買い物も、家族全員の生活品を購入する必要がでてきて1回の量が増え持ち運びに苦労します。子どもの習い事の送り迎えが複数になると、移動で体力が消耗して、それだけで休日が消えてきます。

最新のクルマを運転してみた

一昨年、お台場にあるMEGA WEB(2021年12月31日閉館)でヤリスクロスを運転する機会に恵まれました。同僚に強く背中を押してもらったのと、なにより、私道で安全が保障された運転コースを進むだけだったので、私でも運転できるかもと思えたからです。
さて、十数年ぶりの運転。緊張のあまり手にじっとり汗をかきながらハンドルを握り、アクセルをおそるおそる踏んで、びっくりしました。私が運転していない間にクルマそのものがとても進化していたからです。

もちろん文字でスペックは理解していたのですが、座ってクルマを動かしてみて身体で感じてびっくり。駐車をサポートしてくれる「アドバンスト パーク」や、踏み間違い時サポートブレーキ「インテリジェントクリアランスソナー」など、技術の進歩が、判断に迷いそうなときに、運転者にピタッと寄り添ってくれることを知りました。

しかし、同時にクルマにたくさん機能がありすぎて覚えきれず、初心者の私がまずはとっさに使えそうなものはなんだろうと思った時に、運転がふらふらすると、自分が気づくより前に「車線はみ出しアラート」がなるとことと、車両を検知するとドアミラーに搭載されたLEDインジケーターが点灯する「ブラインドスポットモニター」クルマのサイドを守ってくれていることがわかり、私にとってのクルマが、扱いきれない機械から、一緒に寄り添ってくれる仲間へ変化しだしたのでした。

クルマの安全技術の進歩が「運転をもう一度頑張ってみようか」と背中をそっと押してくれたのでした。

ペーパードライバー講習を受講

助走期間なしに運転を始めたことで味わった恐怖。同じ轍はもう二度と踏まない!いちから、一歩一歩進んでいこうではないか。まずは、KINTOで運営しているドライブするときのお出かけ先や、クルマライフを充実させるサービスをお届けしているモビリティマーケット(モビマ)で、紹介しているペーパードライバー講習を受講してみることにしました。

モビリティマーケットペーパードライバー講習はコチラ

モビマ経由で申し込みをすると、数日後に折り返しのメール。メールのやりとりで正確な日時や集合場所をきめ、せっかく受講するならマイカーでお願いしたいと先生には自宅マンションの駐車場まで来てもらいました。

2時間の講習の最初は運転のブランクが長いこと。自信がないことをひたすら聞いてもらうところからはじまりました。一通りの不安を聞いてもらうと、これから運転するしかないと覚悟が決まりました。

最初の30分は駐車場でクルマの機能や、運転に最適な姿勢について。事前にクルマの取り扱い説明書には目を通していたものの、実際に必要な機能を目の前で動かしながら解説してくれると、理解の速さが違います。

一通り説明がおわり、クルマの中になれたところで、何かあったときのために先生が横からブレーキをかけてくれる道具をブレーキにとりつけて、いざ公道に。
その後1時間30分、家の近所を先生の完全なサポート付きでドライブ。事前に走りやすい道を徹底的にリサーチしてくれていて、まずはまっすぐ走るところから。そこで少し慣れてきたら、駐停車しているクルマの追い越し方、左折、右折へと進んでいきます。
一つ一つの動作のコツ、確認ポイント、そして姿勢や目線も教えてもらい、声にだしてチェックポイントを唱えながら、必死で運転をしました。かならずやってしまう癖もその場でみつけてもらい、なぜダメなのかをボードを使って解説してくれました。

この講習中、何よりもうれしかったのが、できるようになったことを一つ一つ褒めてくれたこと。ペーパードライバー脱却への活力がむくむくとわいてきたような気がしました。

そして今

ここまでが、1ヵ月前ペーパードライバーから一歩踏み出した話となります。しかし、そこで私の運転の道は止まったままです。というのも、1回目の講習で、自力で自宅の駐車場に駐車できないという自分の実力を知ったからです。
クルマ会社に勤めるペーパードライバーの私は、車庫入れという新たな憂鬱を知ったわけですが、ここであきらめることなく、いつか自信をもって運転できる自分を夢見て一歩ずつ前にすすみたいと思います。

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