試乗記・レポート
AIの時代だからこそ!Hey! トヨタと友達になろう
みなさん、こんにちは。KINTOマガジン編集部の間坂です。昨今「AIの時代」と叫ばれていますよね。実は……今回のこの記事でさえ、AIに手伝ってもらっているというか、むしろ「私がAIに大雑把な素材だけ提供させてもらっている」と言ったほうが正しいかもしれません。
日々進化するテクノロジーに驚かされる反面、「もう自分ができる仕事なんてこれっぽちもないんじゃないか」と、自分の価値そのものが揺らいでしまう毎日です。ただ、時代の進化は止まりません。これから先、私たちはAIと上手にお付き合いしていくしか道がないのです。
そこで思い立ちました。実はトヨタの車には、音声でさまざまな操作ができる「Hey! トヨタ」という機能が搭載されています。文章を書くときに「こんな内容にしたい」とAIに相談するのですが、運転でも「ここへ行きたい」という目的地の意思を持っているのは、いつだって人間である私自身。行きたいという目的地への意思はあるけれども、運転があまり得意ではない私にとって、その意思を受け止めて車内でサポートしてくれるHey! トヨタとは、これから長い付き合いとなるはず。
「よし、今日は愛車のヤリス クロスで『Hey! トヨタ』と本気で友達になってみよう」
果たして、AIと人間は心を通わせ、固い友情を結ぶことができるのでしょうか?
納車時の記念撮影、かなりあった車との距離を近づける試みです
この記事では、Hey! トヨタでできることを紹介しながら、実際にどこまで自然に会話できるのか、どんな場面で役立つのか、そして人間側にはどんな話しかけ方のコツが必要なのかを、実体験ベースで検証していきます。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
Hey! トヨタとは?

検証に入る前に、まずは「Hey! トヨタ(エージェント機能)」が一体どんなものなのか、簡単におさらいしておきましょう。
Hey! トヨタとは、トヨタの最新ナビに搭載されている音声認識機能のことです。ステアリングのスイッチを押すか、車内で「Hey, トヨタ!」と呼びかけるだけで、ドライバーの声を認識してナビの設定やエアコンの調整などを代行してくれます。ここで少し紛らわしいのが「T-Connect」と「コネクティッドナビ」の違いですが、関係性はとてもシンプルです。
T-Connect(ティーコネクト)
車とネットをつなぐ「通信サービス全体の土台」のこと。緊急通報やスマホ連携など、安全・快適機能全般を支えています。
コネクティッドナビ
T-Connectの通信を使って動作する「リアルタイム通信型のカーナビ機能」のこと。最新の地図や渋滞情報をクラウドから取得して案内してくれます。
つまり、「T-Connectという土台の上で、コネクティッドナビが動いていて、その中のナビ操作や車内設定を音声で手助けしてくれるのがHey! トヨタ」という関係になっています。
T-Connectとコネクティッドナビの料金体系と利用の仕組み
新車の無料期間
新車購入時(初度登録日)から5年間は、T-Connect基本料やコネクティッドナビの利用料が無料で提供されています。
6年目以降(無料期間終了後)
6年目以降も継続して利用する場合、T-Connect基本料(月額330円・税込)に加えて、コネクティッドナビの利用料(月額880円・税込)が必要となります。
※車種やナビの世代(従来のT-Connectナビや、T-Connect for CROWNなど)によっては無料期間が3年間であったり、基本料金が異なる場合があるため、最新の条件はトヨタ公式サイトやトヨタ販売店でご確認ください
Hey! トヨタの進化の歴史
実は、トヨタでは1992年に、音声で経路を案内する「GPSボイスナビゲーションシステム」を世界で初めて開発しています。ただし、これは現在のように人がクルマに話しかける音声認識ではなく、ナビが交差点名などを音声でドライバーに伝えるシステムでした。
大きな転換点となったのが、2014年に発表されたテレマティクスサービス「T-Connect」の目玉機能として導入された、対話型音声認識サービス「エージェント」の登場です。これを境に、車は「お腹がすいた」「暑い」といった曖昧なニュアンスや自然な会話を理解できるようになっていきました。そして現在の「Hey! トヨタ」では、クラウドAIとの連携により、私たちの日常の言葉遣い(自然言語)をより深く理解できるよう今も進化を続けています。
【KINTOユーザー間坂の実体験】「納車1日前のミッション」発生!
ここで「KINTOで契約している場合はどうなんだろう?」と思われる方も多いはず。結論から言うと、KINTOの月額利用料の中にはコネクティッドナビの利用料やT-Connect基本料があらかじめ含まれています。なので契約期間中に追加で月額料金が発生することはありません。……が! 「お金がかからない=何もしなくていい」というわけではありませんでした。
実は納車のちょうど1日前に「明日からのご利用に向けて、コネクティッドナビの事前契約・登録手続きをお願いします!」というご連絡をいただいたのです。画面の案内に沿って、WEB上で利用登録のポチポチ作業を個人的に進め、無事に「納車されたその瞬間からHey! トヨタと喋れる状態」を自力でセットアップしたのでした。
※通常購入の場合は6年目からナビの通信料が発生しますが、KINTOで7年契約を選択されている場合も、6〜7年目の通信料はすべて月額利用料に含まれています。契約満了まで追加料金なしでそのまま使えます
Hey! トヨタ、我が家だけの呼び方を考える
友達になるための第一歩といえば……そう、「あだ名で呼ぶこと」ですよね!
ちなみに我が家の愛犬は「元太郎(げんちゃん)」なのですが、実は昔の会社の同僚にも「げんちゃん」がいて日常的に混乱していたため、「身近な人と名前が被るのだけは絶対に避けたい」という密かな条件がありました。
息子に相談したところ「『ヘイ』と言ったら『ホー』でしょう!」とあっさり。まぁ、アジア圏でもメジャーな名前だし、ゲーム会社からの商標登録も出ていないようだし「ヘイホーか、シンプルでいいね」と受け入れることに。



ヘイホー!

ご用件をお話しください。
となったわけです。私の呼びかけに「ご用件をお話しください」と応えてくれる瞬間は、なんだか愛車との距離が縮まった気がしました。
【実録レポート】Hey! トヨタ(ホー)と本気で喋ってみた!
ここからは待望の実車ロケ! 実際に愛車に乗り込み、Hey! トヨタ(ホー)と向き合ってわかったリアルな検証レポートをお届けします!
発見1:声の主を完全に見張っている!(左右独立マイク&スピーカー)
乗ってすぐに驚いたのがマイクとスピーカーの仕組みです。なんと運転席と助手席の真上にそれぞれ独立したマイクが設置されており、運転席から話しかけると右側のスピーカーから、助手席から話しかけると左側のスピーカーから返事が返ってきます。完全にこちらの位置を把握されています!

助手席側から「窓を開けて」とお願いすればピンポイントで助手席側の窓だけを開けてくれるなど、話しかけた位置を認識して気を利かせてくれる精度には脱帽でした。
発見2:滑舌に厳しいホーと「会話(伝える)コツ」
実は私、もともと声が低めでモゴモゴ話してしまう癖があるのですが、言葉をハッキリ切って話さないと何度も

もしくは、「もう少し声のトーンを上げてお話しください」とお願いされてしまいます。伝える側の「発音」や「話し方」が曖昧だと正しく意図が伝わらないのだと何度も思い知らされました。
そこで車内で編み出したコツは、「ヘイホー!」とAIを起動させた後、画面に波線のアイコン(音声波形)が出ているタイミングで、天井のマイクに向かって顔を上げて腹に力を入れ、単語を区切ってハキハキとお願い事を発音すること!

これぞまさに「AI時代に必要な、人側の伝える技術」です。これで認識率が格段にアップします。
決死の告白「友達になってください」に対するホーの反応
これまでの流れの中で「これならいける!」と確信した私は、最後に最大の目標である『友達宣言』をぶつけてみました。


ヘイホー! 友達はいますか?

……(困惑してフリーズ)
概念的な質問に固まってしまったホー。気を取り直して、ストレートにお願いしてみました。

ヘイホー!友達になってくれますか?

……静岡県にある『友達』をご案内します。

……誰??

なんとホーは静岡県にある実在のスポット「友達」のナビ案内を開始してくれました。
自分のデータの中から必死に「友達」という言葉を探し出し、ナビとして最大限の仕事で応えようとしてくれたあたりが、なんともホーらしくて愛おしい反応でした。
ちなみに、画面の表示文字と音声案内が微妙に違ったり、私のように無茶振りを連発して混乱させすぎると、オーバーヒートを起こして『ポーズ中です。トークスイッチを押して再開してください』と完全にフリーズしてしまうことがあります。そんな時は慌てず「トークスイッチ」で優しく助けてあげてくださいね!

AIだからと一方的に頼り切るのではなく、お互いに気遣い合える関係こそが、これからの時代における「本当の友達」なのかもしれません。

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