試乗記・レポート

トヨタ クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー!魅力的な佇まい+迫力ある動力性能と上手い味付けの乗り味

トヨタ クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー!魅力的な佇まい+迫力ある動力性能と上手い味付けの乗り味

街で見かける機会も増え、そのインパクトあるスタイルが印象的なクラウン(スポーツ)。その中でも高性能版と位置づけられているPHEV(プラグインハイブリッド)車のRSグレードに愛知県のクラウン専売店舗“THE CROWN愛知高辻”で試乗してきました。
 
クルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて1,800台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、特徴を分解し印象・感想をレポートしてみたいと思います。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中!

※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:24年9月

トヨタ クラウン(スポーツ)RS(PHEV車)試乗概要

インパクトの強いエモーショナル&スポーティな外観

街中で見慣れてきたクラウン(スポーツ)ですが、実車を近くで眺めると、やはりそのスタイルのインパクトは強く、「エモーショナルでスポーティな外観だなあ…」と改めて感じ入りました。

流行りのクロスオーバー商品に分類されるクルマですが、ここまで“エモーショナルな感覚やスポーティさ”を前面に出したクルマは多いとは言えず、全長・ホイールベースを短くし全幅を拡大し全高を抑えたプロポーションや、その寸法を活かしたスポーツ感あふれるデザインにより、スポーツクロスオーバーSUVとして、とても魅力的なスタイリングになっていると思いました。

  • 全長4,720mm・全幅1,880mm・全高1,570mm・ホイールベース2,770mm
クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー

赤色アクセントのインテリア。整然として取っ付きの良い視認・操作系

試乗したRSグレードはブラック×エモーショナルレッドⅢの専用インテリアですが、レッド色のアクセントが少し鮮烈かな?と感じるものの全体には外観のスポーティさに見合った内装と思いました。

個性的でエモーショナルな外観のクラウン(スポーツ)ですが、車両に乗り込み、シートやミラーを合わせ、すぐに走り出しても、特に不便さや不安を感じない点が“クラウンらしく、トヨタ車らしい”所。整然と配置された計器類やディスプレイ、操作系やスイッチ類は、クラウン/トヨタ車に慣れた人にとっては、慣れ親しんだ感じの取っ付きの良さがあり、運転のし易さや安心感につながっていると感じました。

12.3インチの液晶メーターは、運転に関する様々な情報を効果的に表示していると感じましたし、インパネセンターに位置するディスプレイオーディオも、地図画面やトリップインフォメーション、各種設定等の情報が分かり易く表示されました。

全体として、整然として取っ付きの良い運転環境で、このクルマの運転しやすさにつながるインテリアになっていると思いました。

クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー 運転席

スポーティさの中に上手い“いなし”を感じる乗り味

今回のクラウン(スポーツ)PHEV車の試乗で印象深かったのは、HVモード時の加速フィールとスポーツ系ながら上手い“いなし”の効いた乗り味でした。

後者の乗り味に関しては、HEV車のクラウン(スポーツ)でも、クラウン(クロスオーバー)よりドライビングオリエンティッドなスポーティ感覚を覚えたものでしたが、このPHEV車では更に強いスポーティ感覚がありました。

具体的には、路面やタイヤからのインフォメーションがより豊富で、走っている実感を強く感じる事や、クルマの動きがより俊敏で活発な感じがする点で、このクルマのスポーティ感覚に影響しているように思われました。

また、同時に上手い“いなし”を感じさせる味付けにもなっており、AVS(可変サスペンション)の効果もあるのか?路面の凸凹や継ぎ目・不整を上手く乗越えて雑味なく走るクルマに仕立てられていると感じました。

クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー  ステアリング

HEV車より迫力ある動力性能。HVモードでの迫力ある加速が魅力的

横置きFFベース・2.5Lハイブリッド・E-Fourのパワートレーンによる動力性能・走り味は、HEV車よりも力強さ・迫力あるものでした。

2.5Lエンジンはほぼ同じスペックながら、フロントモーターがHEV車より5割増しの出力(182ps、HEV車は120㎰)を発揮する事に起因していると思うのですが、HVモードでの迫力ある動力性能、EVモードでもよりスムーズかつ素早い加速が体感でき、街中の交通を余裕でリードすることができました。

このパワートレーンを基本的に共用するLEXUS NX450h+に乗った際にも感じた事ですが、EVモードでの充分な走り、HVモードでの迫力ある加速・動力性能(システム最高出力306㎰)は、PHEV車の大きな魅力であり、このクラウン(スポーツ)では、“スポーツ”を名乗るに相応しい走りをより実現させていると思いました。

クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー エンジン
クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー タイヤホイール
クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー

トヨタ クラウン(スポーツ)RS(PHEV車)試乗レビューまとめ

より“スポーツ”らしい走り・走り味・内外装のRSグレード

  • HVモードでのより迫力ある加速感。EVモードでのスムーズで充分な加速
  • スポーツ系ながら凸凹や継ぎ目をうまく“いなし”ている乗り味
  • 外観・内装のスポーティさも相俟って全体としてより“スポーツ”らしいクルマ

性能キャパシティ・電動車としてのポテンシャル・乗り味の魅力など、多面的に商品魅力があり、良く出来たスポーツクロスオーバー商品

  • 動力性能・EV/HV二面性の走り・乗り味の魅力
  • 魅力的な佇まいも含めて、商品として良く出来ている

総合評価

  • 乗る前の期待値越えか?

○+ (HVモードでの加速,上手くいなした乗心地等が期待値超え)

  • また乗りたいか?

○+ (多面的な魅力を多面的な路で試してみたい)

 ※評価基準と評価マークの意味

項目/マーク

〇+

〇-

期待値を・・・

大きく上回る

上回る

まあ上回る

上回る部分もあるが・・・

下回る

また乗りたいか

とても乗りたい

乗りたい

まあ乗りたい

乗りたい面もあるが・・・

あまり乗りたくない

今回試乗したクルマはこちら!

〔試乗車〕:トヨタ クラウン(スポーツ)RS(PHEV車)
〔車両価格〕:車両本体価格7,650,000円(メーカーオプション:ボディカラー99,000円)
〔主要諸元〕:
全長×全幅×全高・WB・車重:4,720mm×1,880mm×1,570mm・2,770mm・2,030kg、A25A-FXSエンジン:2487cc、177ps/6,000rpm、219Nm/3,600rpm+前/後モーター:182ps、270Nm/54ps、121Nm、バッテリー容量:51Ah、WLTC燃費20.3km/L、サスペンション前/後:ストラット/マルチリンク、タイヤ:235/45R21

〔試乗概要〕愛知トヨタTHE CROWN 愛知高辻周辺約5km走行

※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください

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