試乗記・レポート
進化したハイブリッドコンパクト トヨタ「アクア」を試乗。「いい。」理由に迫る!
「いい。」というキャッチフレーズで登場した新型アクア。どう「いい。」のか?試してみたくて、レンタカーで試乗してみました。
クルマ大好き、元トヨタの企画マンで、公私合わせて1,800台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、「アクアXグレード」の特徴を分解し、その魅力を探るレポートです。
※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:2022年2月
※走行実績:三島から木更津・御殿場往復373km、平均燃費25.7km/L
アクア試乗概要
燃費:良好な燃費
ハイブリッドのBセグメントコンパクトとしては当然ながら、とても良い燃費を記録できました。今回の走行での25.7km/Lは8割以上が高速道路で、どちらかというと燃費は上がりにくい条件なので、この値はとても立派なものと思います。
走行性能①:速い高速走行
今回、高速道路で乗ってみて最も感心したのが(燃費はもちろんですが)その速さでした。普通のコンパクト車なので、すごく速いとまでは言えないのですが、例えば、東名高速で多い「追越し車線を走るちょっとゆっくり目の大型車」が左によけた際の追越し加速・・・先代アクアやプリウス等と比較すると、それらより(体感上)相当力強い加速が得られ、ちょっとびっくりでした。東名高速の大井松田から御殿場の区間は上り勾配で適度に曲がっている(好きな)区間ですが、そこを結構飛ばしていた86と同じようなペースで走行でき、高速性能を実感できました。(ECOモード走行でも速かった)
走行性能②:快感ペダル付だが、やっぱり「ECOモード」が好き。段上げされた走行性能
今回のアクアは、ワンペダル感覚が味わえる「快感ペダル」が装備されています。
乗り始めてすぐに使ってみましたが、確かにワンペダルでブレーキングもできて便利ですが、POWERモードとのセットのため、エンジンも頻繁にかかり、それは私の好みではないので、使用はやめておきました。
走行の状況によっては、加減速ともピッタリ合うようなことになるのかもしれませんが、今のPOWERモードとのセット設定なら、少なくとも私は選びたくない感じがしました。
それよりも、ECOモードの出来が良いと思いました。今回の走行では(前述したように、特に東名高速など決して遅くないペースでの走行)、全くECO以外を選択する必要を感じず、すべてカバーできました。
カタログには「ハイブリッドの走りを革新する新感覚のドライブフィール」とありますが、新感覚かどうかはさておき、これまでのハイブリッド(先代アクアやプリウスなど)とは、かなり「レベルの違う走り」と体感され、それは新しいバッテリーやハイブリッドシステム・ダイナミックフォースエンジンによるものだと思われました。
室内の広さ:室内の広さを感じる
アクアはBセグメントのコンパクトカー。なので、室内空間も限られてくるわけですが、先代より(体感上)かなり広いのではないか?と感じました。
>新型の外寸:全長4,050mmx全幅1,695mmx全高1,485~1,505mmxWB2,600 mm
>先代の外寸:全長4,050mmx全幅1,695mmx全高1,455mmxWB2,550mm
おそらく、ホイールベース延長50mmと全高アップ30mmが効いているのでしょう。前席周りの空間の感じや後席に座ってみた感じなど、先代より「広さ」を実感できました。
乗り味:乗り味・走り味はバランス型?
借りたレンタカーはスタッドレスタイヤ装着車。そのため乗り心地・乗り味は参考値の面もあると思いますが、以前販売店で試乗したときに感じた「なめらかでまろやか」な感じは今回のクルマではちょっと感じ取れませんでした。
決して、何かがよくないと言う訳ではなく、ちょっと「特徴レスな味付けかな?」と感じました。自分の好みでいうと、「ヤリス」の、「重厚で地についた感じ・キビキビ走りたくなる感じ」の乗り味のほうが、「アクア」の、「よりバランス型で特徴を感じ取りにくい」乗り味より好きだと思いましたが、これも、スタッドレスタイヤ(多分空気圧も高かった)装着車では何とも言えないような気がします。
室内の静かさも特徴と思われ、EV領域での静かさは当然の事ながら、エンジン始動しても気になることが少なく、また3気筒感もあまりないので、騒音が気になる事は、あまりありませんでした。
インテリア・装備:向上した室内質感。装備類も充実。あとは電動パーキングブレーキ
レンタカーのグレードは“X”というベースから2番目のもの。なので、室内質感は上級“Z”グレードのようにはいきません。が、メーター周辺・シフトレバー周辺・AC操作パネルなど、上級グレード共用部分には先代よりも高い質感を感じました。
装備類:“Z”グレードだとかなり充実
この“X”グレードは、必要なものに絞られていますが(それでもADAS・安全装備が一通りついているのが今のクルマの凄いところ)、“Z”グレードだとかなり充実してものとなっており、また、100V給電ソケットが装着されている点も便利で良いと思われました。
※ミッドランドトヨタショールームに展示されているアクア“Z”(防災給電のPR)
但し、YouTube等で指摘されているように、「電動パーキングブレーキないのは惜しい」という点があり、これは、今回の試乗でも、信号待ちのたびに「電パ付いていたらなあ・・・」と思わせられる事になりました。
感想:正常進化。走りは段上げ。全方位型商品
今回、レンタカーの“X”グレードとはいえ、370km程乗ることができた新型アクア。先代に対して、外観・室内質感・装備類・室内スペースなど、正常進化したモデルと感じましたし、更には、その高い高速動力性能を体感するにつけ、「走りは段上げ」したクルマだと感じました。
クルマのキャラクターは、全方位型商品と思われました。
ヤリスは、よりコンパクトで、キビキビ・燃費良く走るクルマだが、室内空間はちょっと割り切ったところがある(ように感じられる)。それに対して、このアクアは、「先代ユーザー・コンパクト車ユーザー・大きなクルマからのダウンサイザー」など、色々な人に適合する商品という気がしたからです。
カタログの、「いい。」の後に、「アクアの魅力はきっと十人十色。・・・色とりどりのよろこびを、コンパクトなボディに。新型アクア誕生。」とありますが、この説明文に、全方位型商品としてのキャラクター付けが表現されている感じがします。
総合評価
・乗る前の期待値越えか?
〇+ 高速域での走行性能や室内の質感等は期待値を上回った
・また乗りたいか?
〇 スタッドレスタイヤでなく標準タイヤ装着車で乗り味を確かめたい
※評価基準と評価マークの意味
項目/マーク | ◎ | 〇+ | 〇 | 〇- | △ |
---|---|---|---|---|---|
期待値を・・・ | 大きく上回る | 上回る | まあ上回る | 上回る部分もあるが・・・ | 下回る |
また乗りたいか | とても乗りたい | 乗りたい | まあ乗りたい | 乗りたい面もあるが・・・ | あまり乗りたくない |
今回試乗したクルマはこちら!
〔試乗車〕:レンタカーXグレード
〔主要諸元〕:全長x全幅x全高・WB・重量:4,050mmx1,695mmx1,485mm・2,600mm・1,130kg
エンジンM15A-FXE・直3 1,490Lcc+モーター
91㎰/5,500rpm,120Nm/3,800~4,800rpm
〔走行概要〕:三島から木更津・御殿場往復373km、平均燃費25.7km/L
※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください。
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