トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ ランクルプラドのグレードの違いは?特別仕様車なども紹介
トヨタの本格4WD「ランドクルーザー プラド」(ランクルプラド)は2020年8月、ディーゼルエンジンの出力アップをはじめ、安全性能や運転装備の充実などを含めた一部改良を行い、特別仕様車「TX“Lパッケージ・Black Edition”」を追加設定しました。ランドクルーザー プラドの一部改良の詳細とともに、グレードの違いを説明します。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
一部改良されたランドクルーザー プラドのポイントは?
エンジンの出力がアップ
ランドクルーザー プラドには、2.7Lのガソリンエンジンと2.8Lのディーゼルエンジンが設定されています。今回の一部改良では、2.8Lのディーゼルエンジン「1GD-FTV」に一部改良が施されました。
ディーゼルエンジンのターボチャージャーをサイズアップすることにより、最高出力を従来の177psから204psへと大幅に向上させています。さらに力強い走りを実現することにより、オフロードでの走破性が高められています。
安全性能を向上
全グレードに標準装備されている予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の機能も向上しました。
プリクラッシュセーフティの検知範囲を拡大し、新たに夜間の歩行者と昼間の自転車運転者にも対応したほか、ヨーアシスト機能付のレーンディパーチャーアラートやロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能を全車に標準装備しています。
またTZ-G、TX“Lパッケージ”の2グレードには、駐車場などで後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知し、ドアミラー内のインジケーターの点滅とブザーにより、注意を喚起する「リヤクロストラフィックアラート」がブラインドスポットモニターとセットでオプション設定されました。
その他運転装備の変更
TZ-Gにはパドルシフトが採用されました。これによりステアリングから手を離すことなく、指先だけの操作で素早いシフトチェンジが可能となり、ワインディングやオフロードでのドライバビリティが向上しています。
また全グレードにスマートフォンとの連携を可能にした9インチのディスプレイオーディオ(DA)をオプション設定。T-Connectや車載通信機DCMとあわせ、専用オペレーターによる「24時間365日通信サポート」が受けられるなど、さらに便利で快適なカーライフを提供してくれます。
プラドに特別仕様車「TX“Lパッケージ・Black Edition”」が登場
2020年8月から登場した特別仕様車「TX“Lパッケージ・Black Edition”」は、標準グレードの「TX」をベースに、Lパッケージ相当の充実した装備が加えられ、ブラックを基調としたエクステリアおよびインテリアで個性をアピールしています。
インテリアではオーナメントパネルをシルバー塗装、センタークラスターパネルなどにブラック塗装を施し、メリハリのある引き締まった印象を演出しました。
エクステリアではグリルやヘッドランプまわり、バックドアガーニッシュに漆黒メッキ加飾が施され、アウターミラー、ルーフレールなどはブラック塗装されています。ブラック塗装の18インチアルミホイールは特別仕様車専用で、大型のフォグランプベゼルにもブラック塗装を施し、精悍な印象を際立たせています。
ランドクルーザー プラドのグレード別スペックの違いを比較!
プラドのベースグレード「TX」
TXはランドクルーザー プラドのベースグレードです。乗車定員は5人と7人、エンジンは2.7Lガソリンエンジンと今回改良された2.8Lディーゼルターボエンジン、それぞれ2タイプあり、乗車定員とエンジンの4タイプの組合せから選択可能。
4WDシステムはセンターデフ付きのトルセンLSDフルタイム4WDを採用し、滑りやすい路面や荒れたオフロードでも快適に、余裕をもって走行することが可能です。
インテリアでは、オーナメントパネルとインサイドドアハンドルがブラック塗装、シート表皮はファブリック素材で調整方法はマニュアルとなりますが、ルームランプとエンジンスイッチが乗車時に点灯したり、DC12Vのアクセサリーソケット、花粉除去タイプの左右独立温度コントロールフルオートエアコンなど、基本的な装備は揃っていると言って良いでしょう。
エクステリアでは、クローム&シルバー塗装のラジエーターグリル、リヤスポイラー、UVカット機能付きプライバシーガラス、エアロスタビライジングフィン、カバー付きサイドステップ、17インチのシルバーメタリック塗装されたアルミホイールを装備。標準グレードとはいえ存在感ある雰囲気を醸し出しています。
安全装備では、機能が向上した予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」をはじめ、先行車発進告知機能や緊急ブレーキシグナルと基本的な性能を備えています。
インテリアの質感が高級になるプラド「TX“Lパッケージ”」
TX“Lパッケージ”は標準グレードのTXと比較して、オプション選択できるものが増え、インテリアの質感がアップ。乗車定員とエンジン構成はTXと同様で、4タイプの組合せから選択可能となっています。
インテリアではステアリングホイールが本革巻き、シート表皮も本革となり調整方法は電動式です。またシートベンチレーション機能付き快適温熱シートやオーナメントパネルは木目調に金属調加飾が施され、インサイドドアハンドルはシルバーとなり高級感がアップします。
エクステリアでは、ディーゼルエンジン車のみですがクローム塗装のドアベルトモールディングが標準装備。ホイールはオプションでダークグレーメタリック塗装された19インチの切削光輝アルミホイールが選択可能です。
プラドの最上級グレード「TZ-G」
TZ-Gはランドクルーザー プラドの最上級グレードです。本格派4WDとしての走行性能はもちろん、装備や質感においてもトップグレードにふさわしいものになっています。TXやTX“Lパッケージ”とは違い乗車定員は7人のみで、エンジンはパワーアップした2.8Lディーゼルターボエンジンのみの一択です。
走行性能では、車両変化に応じて最適な減衰力制御を行なう電子制御サスペンション「AVS」&リア電子制御エアサスペンション、走行状況に応じて前後スタビライザーの作動を最適に制御する「KDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)」が標準装備と充実のスペックを誇ります。
さらにオフロードの路面状況に応じた最適な走行支援を5つのモードから選択し、路面状況に適した走りを瞬時に実現するシステム「マルチテレインセレクト」をメーカーオプションで設定可能です。
今回設定されたパドルシフトをはじめ、木目調の本革巻きステアリング、ダークグレーメタリック塗装された19インチの切削光輝アルミホイール、センタークラスターモジュールスイッチなど、TZ-Gだけの標準装備が多数あります。
新登場!プラドの特別仕様車「TX“Lパッケージ・Black Edition”」
2020年8月から追加設定されたプラドの特別仕様車 TX“Lパッケージ・Black Edition”は、標準グレードのTXをベースにLパッケージ相当の装備を加え、さらにインテリアとエクステリアに数多くの特別装備を施した特別仕様車です。乗車定員とエンジン種類はTXと同じなので、4タイプの組合せから選択可能です。
インテリアにはブラック塗装されたセンタークラスターパネル&フロントカップホルダーとセンターコンソールエンドパネルを始め、シルバー塗装されたオーナメントパネルが特別装備されています。
一方エクステリアでは、ブラック塗装されているラジエーターグリルと18インチアルミホイールにドアミラー、漆黒メッキされているグリルインナーバー、ヘッドランプガーニッシュ、バックドアガーニッシュ、そしてピアノブラック塗装されている専用フォグランプベゼルと専用ルーフレールなど、黒を基調とした特別装備となっています。
「Black Edition」では内装はブラック基調ですが、ボディカラーはブラックのほかホワイトやレッドをはじめ全9カラーがラインアップされています。
ランドクルーザー プラドのグレードと価格
ランドクルーザー プラドの値段を、今回追加設定された「TX“Lパッケージ・Black Edition”」も含めてグレードごとにご紹介します。グレードは2タイプになりますが、乗車定員とガソリン/ディーゼルのエンジンの違いで、値段が異なります。
ベースグレードの「TX」はガソリンエンジンの5人乗りで362万1,000円から、ディーゼルエンジンの5人乗りで428万5,000円から、今回登場した「TX“Lパッケージ・Black Edition”」はガソリンエンジンの5人乗りで426万1,000円からに価格設定されています。詳しくは、プラドの公式ページでご確認ください。
購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
ランドクルーザー プラド グレードまとめ
今回、特別仕様車として「TX“Lパッケージ・Black Edition”」が増えたことは、これからランドクルーザー プラドの購入を検討している人にとっては選択肢が増えて嬉しいところです。
さらに全グレードに標準装備されている予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の機能向上や、スマートフォンと連携できるディスプレイオーディオが全グレードでオプション装着できるなど、ランドクルーザー プラドの購入を後押しする機能が盛り沢山です。
これらの一部改良および特別仕様車の設定によって、さらに魅力的になった本格派4WDのランドクルーザー プラドを手に入れてみませんか?
よくある質問
プラドのディーゼルエンジンの特徴は?
水冷式インタークーラーおよびターボチャージャーのサイズアップなど各部の形状・構造が見直された直4 2.8L 1GD-FTVディーゼルエンジンは、最高出力204ps、最大トルク500Nmものパワフルな動力性能を発揮。クリーンディーゼルエンジンを搭載し、高い環境性能を実現。DPR(排出ガス浄化装置)や尿素SCRシステムなどを取り入れ、排出ガスをクリーン化しています。WLTCモードで11.2km/Lの優れた燃費も環境性能の一助になっています。
プラドのガソリンエンジンの特徴は?
最高出力163ps、最大トルク246Nmの2.7L ガソリンエンジンは、パワー・操作性・静粛性・環境性能など、あらゆる機能に優れたバランスの良さが魅力。悪路でも市街地でも、スムーズかつ快適に走行します。さらに、Dual VVT-i(吸・排気連続可変バルブタイミング機構)の採用や高い圧縮比により、WLTCモードで8.3km/Lの低燃費を実現しています。
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