トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ 15代目クラウンをレビュー!国産高級車の魅力に迫る
国産車のパイオニアとして常に挑戦を続け、日本の高級車として長い間愛され続けてきたトヨタ「クラウン」。国内専用車でありながら海外のプレミアムサルーンに負けない走行性能と、日本人ならではの繊細なタッチを合わせ持つ高級車です。
今回は15代目クラウンについて解説していきます。
※本記事は15代目クラウン(2018年6月~2022年7月)に関する内容を含みます。最新モデルの16代目クラウンについては以下の関連記事をご参照ください。
日本の高級車として長年愛されるトヨタ「クラウン」
挑戦と革新で進化を続けた日本の高級車を代表するクラウン。
1955年に初代が登場したクラウンの歴史は、そのまま国産車の歴史と言い換えてもよいでしょう。歴代モデルを見ていくと、時代に合わせて柔軟に変化してきたことがわかります。「いつかはクラウン」という有名なキャッチコピーからもわかる通り、かつては成熟した大人の車として人気を誇ってきました。
そして15代目のクラウンは、さらなる走りの進化と先進のコネクティッド機能をあわせ持ち、車載通信機DCMを全車に標準搭載した初代コネクティッドカーとして誕生しました。
クラウンの外観
15代目のクラウンは流麗で引き締まったスポーティな外観デザインを採用。ボディを凝縮してタイヤの張り出しを強調した低重心でスポーティな骨格です。Cピラーにもウインドウを備えた6ライトウィンドウの採用も特徴的です。
RS仕様には、メッシュタイプのフロントグリル、より低重心でワイドに見せるフロント下部のメッキモールやサイドエアダムスカート、専用の18インチアルミホイール、4本出しエキゾーストテールパイプ、リヤスポイラー、ドアフレームブラック化などを採用し、スポーティ感がさらに強調されています。
クラウンの内装
クラウンの内装は、シンプルかつエモーショナルな雰囲気です。人の五感にうったえるべく、素材や質感に細部までこだわったという内装は、シックで大人の優雅さが感じられる仕上がりです。
後席の広さや快適性も高級車の仕上がりになっています。なかでも「G-Executive」に用意される特別仕様の後席は、リヤパワーシートや電動式リヤサンシェード、リヤオートエアコンなどを装備。「エグゼクティブ」というグレード名にふさわしいつくりとなっています。
コネクティッドカーとしてデビューしたクラウン
車載通信機DCMを全車に標準搭載した初代コネクティッドカーとして誕生した15代目クラウン。「T-Connect for CROWN」の契約をすることにより、様々なサービスを利用することができます。
例えば、「オペレーターサービス」は走行中でもレストランや駐車場、病院などをリアルタイムでオペレーターが探してくれるサービス。目的地の設定や、ホテル、国内航空券の予約まで行なうことができる便利なサービスです。
ほかにも、突然の事故や急病時に専門オペレーターが警察や消防に取り次ぎ、迅速な緊急車両の手配を行なってくれる「ヘルプネット」といった、「安心・安全」「快適・便利」なサービスを数多く提供しています。
トヨタのコネクティッドサービス「T-Connect」の詳細はトヨタ公式サイトをご参照ください。
クラウンの走り
15代目クラウンは世界屈指のハードなコースとして知られるドイツのニュルブルクリンクサーキットで走行テストを実施。ハンドリング性能に加え、低速域から高速域、スムーズな路面から荒れた路面など、様々な状況において走行安定性を実現しました。
この難コースに耐え得る走行性能を実現したのは、新プラットフォームである「TNGA(Toyota New Global Architecture)」の恩恵といえます。
TNGAを採用したことで、パワートレインをより低い位置に配置し低重心化するとともに、フード・フェンダーのアルミ採用や、前後重量配分の最適化により優れた慣性諸元を実現。また、ステアリング剛性の最適化やアルミダイキャスト製のフロントサスタワーの採用、構造用接着材の塗布量を大幅に増やしたりするなどボディの高剛性化で、意のままのハンドリングとフラットな乗り心地を実現しています。
クラウンの燃費
15代目クラウンのパワートレインは3種類。それぞれの燃費をみていきましょう。
V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステム
V6 3.5Lハイブリッドシステムは、システム最高出力299psと最大トルク356Nmを達成しながら、WLTCモード燃費16.0km/L(2WD)を実現しています。
モーターならではの力強い加速、そして静粛性の高さは快適な乗り心地も約束してくれるでしょう。
2.5Lダイナミックフォースエンジン ハイブリッドシステム
また2.5LハイブリッドシステムはWLTCモード燃費20.0km/L(2WD)と低燃費を実現しています。燃費と価格とのコストパフォーマンスに優れたパワートレインといえるでしょう。
2.0L直噴ターボエンジン
2.0LガソリンエンジンのWLTCモード燃費は12.4km/L。燃費数値ではハイブリッドに軍配が上がりますが、軽量かつコンパクトなエンジンによる軽快な走りと価格が魅力といえます。
クラウンの安全性能
15代目クラウンは、先進の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備。以下などの先進安全機能がドライバーをサポートします。
- ぶつからないをサポートする「プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)」
- 高速道路のクルージングをサポートする「レーントレーシングアシスト[LTA]」
- 異常を察知してドライバーを救命救護する「ドライバー異常時対応システム」
- ついていくをサポートする「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」
- 標識の見逃し防止をサポートする「ロードサインアシスト[RSA]」
ほかにも「先行車発進告知機能[TMN]」や「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」などを標準装備。一部グレードにメーカーオプションまたはメーカーパッケージオプションの「パーキングサポートブレーキ(後方歩行者)/リヤカメラディテクション」や「パノラミックビューモニター」の設定があるなど、予防安全に関するオプション装備も充実しています。
15代目クラウンのカタログ
※本記事は15代目クラウン(2018年6月~2022年7月)に関する内容を含みます。15代目クラウンのグレードや当時の価格についてはトヨタ公式サイト内の15代目クラウンのカタログを、最新モデルの16代目クラウンのグレードや価格に関してはクラウン公式サイトでご確認ください。
クラウンをKINTOで利用する方法
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
クラウンのレビューまとめ
流麗なスタイルに生まれ変わり、重ねてきた伝統に大胆さが加わった15代目クラウン。
高い快適性はそのままに、走りの良さと時代と向き合った環境性能・先進性能を備えた新世代の高級車像を示してくれました。
昔からクラウンに憧れてきた「いつかはクラウン」世代だけでなく、より若い世代にとっても、魅力的な車に仕上がっているのではないでしょうか。
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