トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ新型ヤリスの特徴とは?ヴィッツからの進化をレビュー
2020年2月にトヨタから新型ヤリスが発売されました。「ヤリス」という車名はもともと、日本国内で販売されてきた「ヴィッツ」の海外での車名。今回の新型からグローバルで車名を統一し、世界共通の「ヤリス」という車名が採用されることになりました。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
ヴィッツがフルモデルチェンジ!「ヤリス」の特徴とは?
1999年に登場し3世代続いたトヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」が、2020年2月にフルモデルチェンジし「ヤリス」という車名で登場しました。
先代のヴィッツは、トヨタのエントリーモデルとして、低価格、低燃費、そしてコンパクトながら高い実用性を備えることで多くのユーザーに愛されてきました。ライバルである欧州のコンパクトカーと渡り合うため、基本性能やデザインを進化し続けてきました。
新型ヤリスはヴィッツからどのように刷新され進化したのか。ここからは、走行性能や安全性能からエクステリア、インテリア、気になる価格まで、新型ヤリスの特徴を紹介していきます。
ヤリスの特徴はこだわり抜いた「走り」
新型ヤリスは、コンパクトカーで初めてトヨタの新プラットフォームTNGA (Toyota New Global Architecture)を採用しました。TNGAの採用によってムダを徹底的に排除し、ボディの高剛性化や低重心化を実現。運転のしやすさや、優れた操縦安定性をより高めているのが大きな特徴です。
低重心を実現した新型ヤリスの走りは、特にコーナーを曲がる場面での安定感がポイントで、安定して意のままにコントロールできる軽快な走りが可能となりました。
「軽く、小さく、扱いやすく」というコンセプトのもとに開発された新型ヤリスのボディ、そしてプラットフォームは、街中を快適に走りたい、スポーツ走行を楽しみたいというユーザーだけでなく、運転にあまり自信がない人にも大きなメリットとなるでしょう。
トップクラスの低燃費と爽快な走りが魅力のヤリス
燃費性能と出力性能を両立させた車の開発は難しいといわれます。しかし新型ヤリスは、新プラットフォームTNGAによる軽量化と新開発エンジン「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」の採用により、高い燃費性能と出力性能を実現しました。
新型ヤリスの燃費はWLTCモードの計測において、2WDのガソリン車で19.6〜21.6km/L、ハイブリッド車の2WDで35.4〜35.8km/L、4WDで30.2km/Lと、特にハイブリッドではクラストップの低燃費を実現しています。
高い燃費性能を実現しながら、低回転域からトルクフルな加速を味わうことができるのも、新エンジンの大きな特徴です。軽量・コンパクトなボディと、パワフル&トルクフルなエンジンによって、ストップ&ゴーが多い街乗りでもストレスなくドライブすることができます。
安全性能も抜かりないヤリス
新型ヤリスでは最新の先進安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備(X“Bパッケージ”を除く)しているのも大きな魅力となっています。
トヨタ車で初採用となる「アドバンスト パーク」(ハイブリッド車にメーカーオプション)は、ドライバーの駐車を安全にアシストしてくれる高度駐車支援システムです。まず駐車したいスペースの横に停車。次にアドバンスト パークスイッチを押して駐車位置を確認後、開始スイッチを押すと、ステアリング・アクセル・ブレーキ操作をアシストして駐車を完了させます(シフト操作は手動)。
衝突の危険を回避または軽減する「プリクラッシュセーフティ」は、車両だけでなくトヨタ車として初めて、低速時の自車直前にいる歩行者、自転車運転者への被害軽減をサポートすることが可能になりました。前方に対象物がある状態では必要以上にアクセルが踏まれた場合にエンジン出力を抑制して、弱ブレーキをかけることで加速を抑制し、衝突回避または被害軽減をサポートします。新型ヤリスは、運転に自信がない人でも安心して運転できるコンパクトカーといえそうです。
ヤリスのエクステリア
新型ヤリスのエクステリアは、欧州車を思わせる高級感のあるデザインに仕上がっています。全体的には曲線を活かし、丸みを帯びた柔らかいデザインですが、ボディの四隅に配置されたタイヤや、引き締まった筋肉をイメージさせるようなボディラインが、走りの良さを予感させてくれます。
新型ヤリスのフロントデザインは、力強さと低重心からくるスポーティな走りを感じさせ、リヤデザインは、張り出したフェンダーが安定感を印象づけています。
カラーは、モノトーン12色とツートーン6色の合計18色を用意。豊富なバリエーションで、自分好みのカラーを選べるのは嬉しいポイントです。
ヤリスのインテリア
新型ヤリスのインテリアはシンプルな作りで、ドライバーが運転しやすいデザインや装備のレイアウトを実現しています。前方視界は、左右のAピラーが細く作られ死角が少ないので、視認性が良好です。またディスプレイオーディオを上部に配置することで、ドライバーは最小限の視点移動で運転できます。
ステアリングは、上下調整ができるチルト機構に加えて前後調整ができるテレスコピック機構を装備しているので、自分の体型や運転姿勢に合ったドライビングポジションを細かく調整可能。
さらにトヨタ初の「運転席イージーリターン機能」採用(HYBRID Z、Zに標準装備。HYBRID G、Gにメーカーセットオプション)により、自分に合った最適なドライビングポジションを記憶してくれます。ワンタッチで元の位置に戻ってくれるので、乗り降りするたびにシートを細かく調整する煩わしさから解放されるのは嬉しいポイントです。いつでも快適で安心して運転できる「良き相棒」のようです。
ヤリスのグレードと価格帯
新型ヤリスのグレードは、パワーユニット、トランスミッション、駆動方式の組み合わせの違いなどにより18タイプをラインアップ。
価格(税込)はエントリーモデル「X “Bパッケージ” 1.0L・CVT・2WD」の139万5,000円から、最上級モデルとなる「HYBRID Z 1.5L・E-Four」の249万3,000円までとなっています。
各グレードの価格は、ヤリス公式サイトでご確認ください。
ヤリスのレビューまとめ
新型ヤリスは3代目ヴィッツから大きく進化したといえるでしょう。エクステリアやインテリアはもちろん、パワーユニットのエンジンや車の土台となるプラットフォームまでが一新されています。
低重心化・軽量化によって進化した走行性能、心地よい加速感と低燃費の両立、トヨタ初の安全機能も加えた先進安全機能と、全方位でバージョンアップした新型ヤリス。初心者からベテランまで、幅広くドライバーを満足させてくれるでしょう。
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
よくある質問
ヤリスの評価は?
ヤリスは発売直後の2020年4月の新車販売台数ランキングで販売台数1位を獲得。その後も好調な販売を続け、2020年の通年新車販売台数も1位に輝きました(ヤリスクロスなども含んだヤリスシリーズとして)。さらに、欧州では2021年3月に「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2021」を獲得するなど、世界でも高い評価を得ています。
ヤリスはどんな人向け?初心者は?
ヤリスは小回りが利き、車幅も小さいコンパクトカーのため、運転初心者や狭い道、駐車が苦手という人に向いているといえます。またクラストップの低燃費(ハイブリッド車)もあり、走行距離が多く燃費を気にする人にとっても候補の一台となるでしょう。
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