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全高の高い車は初心者におすすめ?トヨタの全高が高い車を紹介!
はじめての車選びでは、何を基準に車を選べばいいのか分からず迷ってしまうもの。ここでは全高(※)が高い車のメリットとデメリット、そして初心者におすすめの車をご紹介します。
※全高と似た言葉として「車高」がありますが、車高は、地面から車体の最下部までの「最低地上高」を指すケースと、屋根など最上部までの「全高」を指すケースがあります。本記事では、車のカタログにある主要諸元表に記載の全高や最低地上高を用いて解説していきます
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
全高が高い車のメリットは?
全高が高い車の筆頭は、ミニバンとSUVでしょう。しかし、ひとくちに「全高が高い」といっても、ミニバンとSUVではその意味合いが異なります。
ミニバンは、広い室内空間を実現するために室内高を高くしている一方で、SUVは凸凹道などの悪路走破性を高めるために最低地上高を高くしているため、全高が高くなっているのです。
全高の高さの理由は違っても、一般的にはSUVやミニバンの乗員のアイポイント(目線)は高くなり、より遠くまで見渡せるメリットは共通です。
ドライバーは遠くの道路状況を早く把握でき、スムーズに運転することができます。また助手席や後部席の乗員もガードレール等に妨げられることなく周囲を見回すことができるので、より開放的なドライブを楽しむことができます。
またドライバーのアイポイントが対向車線を走行する車のヘッドランプより高い位置にあるため、夜間走行時に眩しさによる眩惑を防ぐ効果も期待できます。
かつて全高の高い車は、乗降時に高く急なステップを上り下りすることを強いられました。しかし現在のワゴンやミニバンは低床のフラットフロア化が進み、ドアもスライド式により広く開くため、乗り降りは格段に楽になりました。
また全高の低い車は、乗車時に大きくかがみ込み、降車時には体を起こして立ち上がる必要があります。足腰が弱い、あるいは怪我をされている方などは、低床のフラットフロアを採用した全高の高い車の方が、負担の少ない乗り降りができます。
全高が高い車のデメリットは?
全高が高くなれば、カーブを曲がるときにフラつきやすくなります。また、まっすぐ走っているときでも、強い横風が吹く中では、ハンドルが取られやすくなってしまうもの。
また、セダンに比べ、ミニバンやSUVは車体近くの死角が広くなります。発進時や駐車時にはしっかりと周囲を確認するよう心がけましょう。
全高の高い車は、車体サイズに制限のある機械式タワーパーキングなどは利用できない場合もあります。
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全高が高い車は初心者にもおすすめ?
全高の高い車は、一般的に乗員のアイポイントが高くなるため、運転席からの見晴らしが良く、操作にも余裕が生まれるので、初心者にもおすすめの車といえます。
最新の運転支援装置を備えた車ならば、死角に人がいた時や障害物があった際、センサーが感知して警告を行ってくれるので、死角の広さというデメリットをある程度、サポートしてくれます。
現在、多くの新車には充実した運転支援装置が備わりますが、中古車の購入を考えているならば、事前にどの程度の運転支援装置を装備しているのかを確認する必要があります。
全高の高い車はキャビンや荷室の広さを求める、あるいは悪路の走行性能を求めるといった、目的を持って設計されています。そのため車体サイズもミドル~ラージサイズが中心となり、小回りといった取り回しを苦手とする一面もあります。
車両感覚や運転操作にまだ慣れていない初心者の場合、まずミドルサイズのミニバンやSUVで運転に慣れることをおすすめします。
全高が高いトヨタ車をピックアップ!
現在、トヨタで販売される乗用車のうち、全高の高い車を7台、ピックアップしてみました。全高の高い順に、それぞれの車両の特徴を簡単に紹介します。
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車名 | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 定員(人) | 最低地上高(mm) | 税込価格(円) |
---|---|---|---|---|---|
ハイエースワゴンGL(2WD) | 4,840×1,880×2,105 | 3,715×1,695×1,390 | 10 | 185 | 3,200,800 |
グランエースG
| 5,300×1,970×1,990 | 3,365×1,735×1,290 | 8 | 175 | 6,421,000 |
アルファードZ(ガソリン車2WD) | 4,995×1,850×1,935 | 3,005×1,660×1,360 | 7 | 150 | 5,400,000 |
ランドクルーザー“250”VX(2.8ディーゼル車) | 4,925×1,980×1,925 | 2,685×1,600×1,190 | 7 | 215 | 6,300,000 |
ランドクルーザー“300”VX | 4,950×1,980×1,925 | 2,755×1,640×1,210 | 7 | 225 | 6,300,000 |
ランドクルーザー“70”AX | 4,890×1,870×1,920 | 1,760×1,440×1,240 | 5 | 200 | 4,800,000 |
ノアZ(ガソリン車2WD) | 4,695×1,730×1,895 | 2,805×1,470×1,405 | 7 | 140 | 3,240,000 |
※各車種は、それぞれ代表的なグレードを掲載
※表の順番は全高順
※各数値には電動ムーンルーフ装備、ヒッチメンバー装着時を含みません
※サイズはトヨタ測定値
ハイエースワゴンの特徴
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
---|---|---|---|
グランドキャビン(スーパーロング) | 5,380×1,880×2,285 | 3,525×1,695×1,565 | 4WD:6.3 |
GL | 4,840×1,880×2,105 | 3,715×1,695×1,390 | 4WD:5.4 |
DX | 3,525×1,730×1,390 |
※サイズはトヨタ測定値
運転手を含めて10人が乗れるハイエースワゴン。車体サイズ、シートの配置、装備の異なる3つのグレードが用意されています。商用車としてのイメージが強いハイエースシリーズですが、近年ではキャンピングカーとして自家用にも広く活用されています。
全長が4,840~5,380mmと長いですが、2WDのGL、DXなら最小回転半径は5.2mと小回りがききます。価格は294万6,600円〜405万200円(税込)です。
グランエースの特徴
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
---|---|---|---|
Premium | 5,300×1,970×1,990 | 3,290×1,735×1,290 | 5.6 |
G | 3,365×1,735×1,290 |
※サイズはトヨタ測定値
トヨタの最高級ミニバンであるアルファード/ヴェルファイアを越える車体サイズと定員数を有した、高級フルサイズワゴンのグランエース。静粛性や走行安定性を追求し、加えて広々とした車内サイズにより乗員の誰もが快適な移動時間を享受できます。
フロントやサイドのガラス面積も広く、ドライバーはもちろん乗員の誰もが広い視界で周囲を見回すことができます。価格は642万1,000円〜672万1,000円(税込)です。
アルファード/ヴェルファイアの特徴
アルファード
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
---|---|---|---|
Executive Lounge | 4,995×1,850×1,935 | 3,005×1,660×1,360 | 5.9 |
Z(ハイブリッド車) | |||
Z(ガソリン車) |
※サイズはトヨタ測定値
ヴェルファイア
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
---|---|---|---|
Executive Lounge | 4,995×1,850×1,945 | 3,005×1,660×1,360 | 5.9 |
Z Premium(ハイブリッド車) | |||
Z Premium(ターボガソリン車) |
※サイズはトヨタ測定値
トヨタの最高級ミニバンに位置するアルファードとヴェルファイア。同じプラットフォームを採用する兄弟車で、車内サイズは同一。車体サイズの違いも標準装備されるタイヤの違いから生じるもので、同一のタイヤを装着すれば同じ全高になります。
方向性としてアルファードは乗り心地や快適さを重視、ヴェルファイアは走りの良さを重視しています。ヴェルファイアのガソリン車はターボエンジンを搭載し、最高出力は279psを発揮。くわえて専用のボディ剛性部品「フロントパフォーマンスブレース」が備わり、小気味よい乗り味を引き出しています。
価格は、アルファードが540万円~872万円(税込)、ヴェルファイアが655万円~892万円(税込)です。
ランドクルーザー“250”の特徴
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
---|---|---|---|
ZX(2.8Lディーゼル車) | 4,925×1,980×1,935 | 2,685×1,600×1,190 | 6.0 |
VX(2.8Lディーゼル車/2.7Lガソリン車) | 4,925×1,980×1,925 | ||
GX(2.8Lディーゼル車) | 4,925×1,940×1,925 | 1,930×1,600×1,210 |
※数値はヒッチメンバー非装着、標準タイヤ装着時
※サイズはトヨタ測定値
現行モデルより、それぞれのポジションを明確にしたランドクルーザーシリーズ。“250”はランドクルーザーの中核モデルとして悪路走破性をベースに扱いやすさを付与。質実剛健を追求し、高い実用性を実現しました。
ランドクルーザーの特長である、車軸に対しキャビンを後ろ寄りに配置するキャビンバックワードプロポーションを採用。直立したAピラーが斜め前方の死角を減少し、低く設計されたカウルとインストルメントパネル上部によって良好な前方視界を確保しました。価格は520万円~735万円(税込) です。
ランドクルーザー“300”の特徴
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
---|---|---|---|
ZX(3.3Lディーゼル/3.5Lガソリン) | 4,985×1,980×1,925 | 5人乗り:1,955×1,640×1,190 | 5.9 |
GR SPORT(3.3Lディーゼル/3.5Lガソリン) | 4,965×1,990×1,925 | 5人乗り:1,955×1,640×1,190 | |
VX(3.5Lガソリン) | 4,950×1,980×1,925 | 2,755×1,640×1,210 | |
AX(3.5Lガソリン) | |||
GX(3.5Lガソリン) | 1,955×1,640×1,210 |
※GR SPORT :チルト&スライド電動ムーンルーフ非装着を選択した場合の車内高は1,210mm
※VX、GX:チルト&スライド電動ムーンルーフを装着した場合の車内高は1,190mm
※サイズはトヨタ測定値
トヨタのフラッグシップSUVに位置するランドクルーザーシリーズ。その中でもランドクルーザー“300”は、ランドクルーザーを象徴する存在です。キャビンを後ろ寄りに配置する、キャビンバックワードプロポーションを採用。また、エンジンフードには大きなへこみを設け、衝突安全性能と前方視界の両立を図りました。
フロント、サイド左右、リヤに搭載した4つのカメラで、ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認することができます。[GXを除く全車に、T-Connect SDナビゲーションシステムとセットでオプション]価格は510万円〜800万円(税込)です。
ランドクルーザー“70”の特徴
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
---|---|---|---|
AX | 4,890×1,870×1,920 | 1,760×1,440×1,240 | 6.3 |
※サイズはトヨタ測定値
ランドクルーザー70系の普遍的価値「信頼性・耐久性・悪路走破性」を色濃く受け継ぐランドクルーザー“70”。サスペンションの改良や6速ATを採用により、オフロードの走破性を維持しながら、オンロードでの操作性や快適な乗り心地を確保しました。
ランドクルーザー"70"らしいシルエットを継承しつつ、時代性をとらえて細部をアップデート。採用されたToyota Safety Senseにはプリクラッシュセーフティ、コンライト、ドライブスタートコントロールなどを含み、駐車時、シフト操作時の安全安心にも配慮しています。価格は480万円(税込)です。
ノア/ヴォクシーの特徴
ノア
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
---|---|---|---|
S-Z(ハイブリッド車/ガソリン車) | 2WD:4,695×1,730×1,895 | 2,805×1,470×1,405 | 5.5 |
S-G(ハイブリッド車/ガソリン車 | |||
Z(ハイブリッド車/ガソリン車 | |||
G(ハイブリッド車/ガソリン車 | |||
X(ハイブリッド車/ガソリン車 |
※サイズはトヨタ測定値
ヴォクシー
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グレード | 車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) | 車内サイズ:車内長×車内幅×車内高(mm) | 最小回転半径:(m) |
S-Z(ハイブリッド車/ガソリン車) | 2WD:4,695×1,730×1,895 | 2,805×1,470×1,405 | 5.5 |
S-G(ハイブリッド車/ガソリン車 |
※サイズはトヨタ測定値
トヨタのミドルサイズミニバンに位置するノアとヴォクシー。共通のプラットフォームを採用する兄弟車で、車体サイズと車体サイズ、最小回転半径は同一の値。同じ感覚で取り回すことができます。
ファミリーでの使用を想定した、良好なパッケージングと使い勝手が特徴。高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の「アドバンストパーク(リモート機能付)」により、前向き駐車と後ろ向き駐車、前向き出庫と後ろ向き出庫を自動で行ってくれます(※)。
※ノアはXグレードを除く全車にメーカーオプション。ヴォクシーは全車にメーカーオプション。アドバンストパークのリモート機能はハイブリッド仕様のみ
またハイブリッド車限定ですが、専用アプリをインストールしたスマートフォンの操作により、ドライバーが車外にいながら駐車および出庫を可能とした、リモート機能を備えます。ノアの価格は267万円~389万円(税込)、ヴォクシーは309万円~396万円(税込)です。
まとめ
ここまで紹介した全高が高い車は、どれも初心者でも扱いやすい操作性を備えています。
あえておすすめを挙げるのならば、通勤や少人数でのお出かけが利用の中心でアウトドア利用もある方は、スタイルも良く快適性の高いランドクルーザー“250”を、ファミリーやグループでの利用が中心の方は、使い勝手良く乗降の楽なノア/ヴォクシーを検討されてはいかがでしょう。
最後に、購入以外にもトヨタ車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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