試乗記・レポート
LEXUS ES300h "version L"試乗レビュー「バランスよくまとめられたプレミアムミドル商品」ラクで寛げ取り回しもしやすい“セダンらしいセダン”
2018年に日本にも導入されたレクサスのミドルクラスセダン“LEXUS ES”。グローバルには“第7世代”となるモデルですが、その走り味はどんなものか?販売店で試乗させてもらいました。
クルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて1,800台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、特徴を分解し印象・感想をレポートしてみたいと思います。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中!
※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:24年8月
LEXUS ES300h "version L"試乗概要
レクサスらしさを感じさせる外観スタイル。セダンらしいセダン
販売店の店頭に停められていた“LEXUS ES”は、とても立派で、セダンらしい風格を感じさせる外観スタイルだと思いました。諸元を調べると全長4,975mmとほぼ5,000mmもあるので、まあ当然なのかもしれません。
また“レクサスらしさ”を感じさせる外観スタイルで、それは、遠目にみるとレクサスのフラッグシップ“LEXUS LS”とも似た感じのスタイルゆえかも…と思いました。全体にまとまりのある落ち着いたセダンスタイルのクルマで、SUV/MPV全盛の今の時代でも存在感を持ちうる“セダンらしいセダン”という感じがしました。
質感高く、まとまり良い室内デザイン。ちょうど良いサイズ感で運転し易い
室内デザインに関しては、設計年度が少し古い(2018年日本導入・2021年マイナーチェンジ)事もあり、少し前のレクサス流インテリアだと感じました。
とはいえ、主な視認系・操作系はアップデートされており、また全体に質感高く、まとまりの良いデザインなので、乗っていて安心できる運転空間になっていると思いました。
試乗してみた感じは、大きさの割に扱い易く、視認系・操作系も見やすく・操作しやすいため、リラックスして運転できるクルマという感じがしました。
充分な動力性能と燃費性能。余裕持った運転
2.5Lエンジン+電気モーターによるハイブリッドパワートレーンは、車重1.7トンの“LEXUS ES”を走らせるのに充分な動力性能を発揮し、街中試乗での追い越しや発進加速等、まずまずの余裕を持った運転をすることが出来ました。
燃費レベルもかなり良好で、限られた市街地走行数値ですが、14.7km/Lと、この大きさのセダンとしては高いレベルの燃費性能。全体に、扱い易く、リラックスして運転できる感じの走り味だと思いました。
スッキリ系の走り味・乗心地。マニアックではないが、取っつき易さはハイレベル
乗心地・走り味については、“スッキリ系”で薄味な感じがしました。
殆どの路面では乗心地を意識することもなく走破でき、コーナリングや車線変更についても、特に意識することなくスムーズにできたような感じがしました(ゆったりフンワリしたメルセデスや、乗る人をエキサイトさせるBMWのような乗り味はLEXUS ESにはないが、その分、どんな人にも取っ付き易い乗心地・走り味があると思いました)。
よく出来た空調・シートベンチレーション等、快適な移動空間
酷暑の中でもすぐに温度調整する良く出来た空調やシートベンチレーション。それに代表される快適空間・快適装備によって、車内全体が寛ぎの空間となっている…そんな感じがしました。
バランスのとれた商品特性の“LEXUS ES”ですが、“快適な移動空間”という点がその特徴なのではないか?と思いました。
LEXUS ES300h "version L"試乗レビューまとめ
バランスよくまとめられたプレミアムミドル商品
- 寛ぎと快適性
- レクサスらしい外観スタイル・内装デザイン(LEXUS LSにも似た感じ)
- (セダンらしい)運転し易さ・取っ付き易さ
- まず充分な動力性能・運動性能と乗心地
- 充分以上の仕様装備
取り回しもしやすい“セダンらしいセダン”
- 快適な移動空間
- プレミアムミッドサルーンとして上品で質感ある内外装・動的質感
- セダンらしいセダン
総合評価
- 乗る前の期待値越えか?
〇 (ラクで寛げ、取り回しもしやすい点は期待値を上回っていた)
- また乗りたいか?
〇 (高速道路等、長距離でどうか?試してみたい感じ)
※評価基準と評価マークの意味
項目/マーク | ◎ | 〇+ | 〇 | 〇- | △ |
---|---|---|---|---|---|
期待値を・・・ | 大きく上回る | 上回る | まあ上回る | 上回る部分もあるが・・・ | 下回る |
また乗りたいか | とても乗りたい | 乗りたい | まあ乗りたい | 乗りたい面もあるが・・・ | あまり乗りたくない |
今回試乗したクルマはこちら!
〔試乗車〕: LEXUS ES300h "version L"
〔車両価格〕:7,180,000円(オプション:デジタルインナーミラー110,000円)
〔主要諸元〕:
全長×全幅×全高・WB・車重:4,975mm×1,865mm×1,445mm・2,870mm・1,720kg、A25A-FXSエンジン:2,487cc、178ps/5,700rpm、221Nm/3,600~5,200rpm+前モーター(120ps・202Nm)、前輪駆動、WLTC燃費22.3km/L、サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン、タイヤ:235/45R18
〔試乗概要〕:販売店周辺の試乗コース約7.5km走行
※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください
≪関連記事≫
- LEXUS LBX MORIZO RR試乗レビュー(市街地走行編)コンパクト+良く走り+上質。造った人の想い伝わるクルマ
- LEXUS LX600 EXECUTIVE試乗レビュー!オールテレインヴィークル出自ながらオンロードの走り味も秀逸/動力性能・安心感・信頼感・内外装の質感など、ハイエンドSUVらしいクルマ/価格以上の価値も感じる商品
- レクサスLBX “Elegant”をレビュー!価格は?【2024年10月31日発売】
- LEXUS RC300h “F SPORT”試乗レビュー「バランスの取れたスタイリッシュスポーツクーペ」
- トヨタ クラウン(スポーツ) RS(PHEV車)試乗レビュー!魅力的な佇まい+迫力ある動力性能と上手い味付けの乗り味
メニュー