試乗記・レポート

RAV4 HYBRID G (2019年発売モデル)試乗レビュー!SUV指向層のマジョリティに向けたバランス型商品 / 乗用車ベースSUV市場を切り開いてきた歴史・積み重ねを感じる

RAV4 HYBRID G (2019年発売モデル)試乗レビュー!SUV指向層のマジョリティに向けたバランス型商品 / 乗用車ベースSUV市場を切り開いてきた歴史・積み重ねを感じる

2019年に5代目が発表されたトヨタの中核SUV、RAV4。久しく乗っていないので、その商品性や走り味がどのようなものなのか?販売店で試乗してきました。

クルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて1,800台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、特徴を分解し印象・感想をレポートしてみたいと思います。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中!

※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:24年12月


ハマやん

この記事の執筆者

ハマやん

クルマ大好き元トヨタの企画マン/公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗/愛車はLEXUS UX250h “F SPORT”

RAV4 HYBRID G(2019年発売モデル)試乗概要

バランスよく、古さを感じさせない外観スタイル。絶妙なサイズ感・ポジション

2019年発売モデルのRAV4は街中でもよく見かけるし、特に新鮮さはありませんが、いつどこで見てもバランスのとれたプロポーションで、古さを感じさせない外観スタイルだと思います。

グローバルカーながら、日本の街中でも大きすぎず小さすぎずの絶妙なサイズ感で、またラギッド度合いも、「普通はオンロードだろうが、時にオフロードも走行するかも…」といった、良い塩梅のポジションが表現されているように感じます。

試乗車は販売店オプションのエアロパーツを装着しており、よりオンロードスポーツ的な雰囲気になっていましたが、RAV4自体の立ち位置は、乗用車ベースSUVとしてオンロード・オフロード共にこなせそうなクルマというポジションだと改めて思いました。

RAV4 HYBRID G 外装①
上手くまとまり、古さを感じさせない外装

質感・スポーティ感あるインテリア。ちょうど良いサイズ感で絶妙のパッケージ

ブラック一色のインテリアは、車格なりの質感と少々のスポーティさを感じさせました。約400万円のクルマとして妥当な質感のインパネ・トリムと、クルマのアクティブなキャラクターを反映したスポーティ感がありました。

操作系・視認系はトヨタ車らしく良く出来ており、乗り込んですぐに走っても何の問題もなく走行できるものでしたし、センターディスプレイの操作も分かり易くなっていると思いました。

室内空間のサイズ感が多用途SUVとしてちょうど良く、前後席・ラゲージルーム共に充分なスペースがあり、絶妙なパッケージと感じました。

RAV4 HYBRID G 前席内装

充分以上の動力性能。トヨタハイブリッドの走り味は安心感あり

2.5Lエンジン+ハイブリッドによる動力性能(システム最高出力222PS)については街中走行で充分以上のレベルで(回した時のエンジン音は魅力的とは言い難いが)、このクルマを余裕もって走行させることができました。動力性能的にも、ちょうど良い塩梅のポジションと言えるかもしれません。

色々な車種に展開されている2.5Lエンジン+ハイブリッドシステムですが、そのスムーズな走り味や良好な燃費レベル、ほぼ期待通りに走る加速性能など、量販ゆえに安心感を持って接する事ができる…そんなパワートレーンと表現できるような気がしました。

RAV4 HYBRID G エンジンルーム

フラットでスムーズな乗心地。雑味は少なく乗用車感覚

乗心地に関しては基本フラットでスムーズ。街中試乗だけですが、乗り味に雑味は少なく、どちらかというと乗用車感覚だと思いました。

基本的には街中の凸凹や不整路をフラットでスムーズに乗り越えている実感がありました。しかし、大きめの凸凹では足回りの音や振動が伝わってきて少し気になりました。(オフロードも想定されるRAV4なので、この辺りはどうなのでしょうか?)

全体に、SUV指向層のマジョリティをターゲットとしたと思われる乗り味で、そういう意味で面白さはないが、安心感はあると感じました。

RAV4 HYBRID G(E-Four)タイヤ・ホイール

UV指向層のマジョリティに向けた走り味・乗り味・クルマ全体の造り

今回RAV4に試乗してみて最大の感想ですが、尖った点は見出し難いが、クルマ全体としてSUV指向層のマジョリティに向けた造りになっていると思いました。

パッケージ・内外装だけでなく、動力性能・走り味・乗り味など、誰が乗ってもまず不満は抱かないであろうレベルで仕上げられており、面白味は薄目だが平均点は高いという商品だと感じました。

RAV4 HYBRID G(E-Four)インパネ
RAV4 HYBRID G(E-Four)フロント外装
大きすぎず小さすぎずちょうど良い室内空間・サイズ感

RAV4 HYBRID G(2019年発売モデル)まとめ

このクラスのSUV指向層のマジョリティに向けたバランス型商品

  • サイズ面・パッケージ面でのちょうど良さ
  • 絶妙な立ち位置の外観スタイルと質感&スポーティ感ある室内デザイン
  • 視点の高さ・視界の良さによる運転のし易さ
  • 充分以上の動力性能・運動性能と乗心地
  • クラス充分以上の仕様装備
  • デビュー後5年経過しており、「少し古い感」は否めない

乗用車ベースのSUVマーケットを切り開いてきた商品としての積み重ねを感じる

  • 1994年にデビューした初代から約30年の歴史・積み重ねを持つRAV4
  • 乗用車ベースSUVとしての確固たる立ち位置を堅持している
  • 2019年発売モデルも歴史・積み重ねを背景に持っている感じ
RAV4 HYBRID G 外装②

総合評価

  • 期待値を上回ったか? 

    〇-(バランス良い商品性。抜きん出て期待を超える何かは感じ取れず)

  • また乗りたいか? 

    〇-(もしかしたらガソリン版の方が良いのかも…)

※評価基準と評価マークの意味

項目/マーク

〇+

〇-

期待値を・・・

大きく上回る

上回る

まあ上回る

上回る部分もあるが・・・

下回る

また乗りたいか

とても乗りたい

乗りたい

まあ乗りたい

乗りたい面もあるが・・・

あまり乗りたくない

今回試乗したクルマはこちら!

〔試乗車〕:RAV4 HYBRID G (E-Four)
〔車両価格〕:¥3,888,500 (車両本体価格、エアロ料金別)
〔主要諸元〕:
全長x全幅x全高・WB・車重:4,600mmx1,855mmx1,685mm・2,690mm・1,690kg、A25A-FXSエンジン:2487CC、178PS/5700rpm、221Nm/3600~5200rpm、前/後モーター:(120PS・202Nm)/(54PS・121Nm)、システム最高出力:222PS、4輪駆動、WLTC燃費20.6km/L、サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン、タイヤ:225/60R18
〔試乗概要〕:トヨタカローラ名古屋・西大須店試乗車、試乗コース約5km走行

※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください

ハマやん

この記事の執筆者

ハマやん

クルマ大好き元トヨタの企画マン/公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗/愛車はLEXUS UX250h “F SPORT”

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≪YouTubeにてRAV4の動画を公開中≫

RAV4 PHEVの内外装、実燃費などをご紹介した動画を公開中です。合わせてご覧ください。

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