トヨタ車&レクサス車解説
トヨタパッソをレビュー!軽自動車並みのサイズや価格が特徴
トヨタとダイハツの共同開発によって誕生したコンパクトカー、パッソ。コンパクトカーでありながら軽自動車並みのリーズナブルな価格を実現した、コストパフォーマンスに優れたモデルです。現在販売されているパッソは3代目モデルにあたります。
2016年4月のモデルチェンジから5年以上が経過したパッソですが、2021年の年間新車販売台数(軽自動車および海外ブランドを除く)で32,542台を記録、22位にランクインしており、今なおトヨタの人気モデルです。本記事では、そんなパッソの魅力を徹底レビューしていきます。
※記事公開時の情報に基づいており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください
軽自動車から乗り換えるならパッソ
パッソは元々、トヨタとダイハツの共同開発によって誕生しました。パッソの最大の特徴は、リーズナブルな価格設定を実現しているところです。
1.0L直列3気筒自然吸気エンジンを搭載するれっきとした小型乗用車ですが、価格は126万5,000円 (税込)~と、一部の軽自動車よりも安価な価格設定です。
その乗り心地や使い勝手の良さはほかのコンパクトカーと比べても遜色ありません。パッソは軽自動車からの乗り換えにもおすすめできる、魅力的なコンパクトカーに仕上がっています。
パッソは軽自動車並みのサイズで室内広々
全長(mm) | 3,650~3,680 |
全幅(mm) | 1,665 |
全高(mm) | 1,525 |
室内長(mm) | 1,975 |
室内幅(mm) | 1,420 |
室内高(mm) | 1,270 |
ホイールベース(mm) | 2,490 |
フロントトレッド(mm) | 1,465 |
リヤトレッド(mm) | 1,445~1,475 |
最低地上高(mm) | 150 |
最小回転半径(m) | 4.6 |
パッソのボディサイズや室内サイズを調べて一覧表にまとめました。
トヨタの人気コンパクトカー、ヤリスやアクアと比べて全長や全幅のサイズが小さいパッソですが、室内長や室内高のサイズはヤリスやアクアよりも大きく、居心地の良い室内空間を実現しています。
またパッソは、車の小回り性能を測る指標「最小回転半径」が4.6mと軽自動車並みで、狭い路地が多い都心部などでも楽に取り回しが可能です。さらに、車のサイズによっては注意が必要な機械式駐車場を利用する際もパッソのサイズなら安心といえます。
参考:軽自動車の規格
参考までに、軽自動車の規格は「排気量660cc以下、長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下」となります。
出典:軽自動車検査協会「軽自動車とは」
2021年の一部改良で何が変わった?
パッソは2021年4月に一部改良が実施されました。主な変更点は「安全性能」「快適装備」「内外装」の3点です。一部改良で何が変わったのか、みていきましょう。
安全装備が全車標準に
衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」とコンライトが「X」グレードにも採用され全車標準装備に。エントリーモデルを選択しても共通の安全性能となりました。
快適装備
「X」のリヤドアおよびバックドアにUVカット機能付プライバシーガラスがされ、「X」の後席に乗車する場合でも日焼けや紫外線の心配が減りました。
カラーバリエーションは全15色に
シックなモノトーンとオシャレで可愛いツートーンの選択が可能なパッソの豊富なカラー。一部改良により、ターコイズブルーマイカメタリックが新設定されました。特別仕様車の特別設定色を合わせ、モノトーン10カラー、ツートーン5カラーの全15カラーと充実しました。
スタンダードモデルのXと上質感漂う「MODA(モーダ)」の2モデル
リーズナブルな車両価格は間違いなくパッソのウリですが、安さだけの車ではありません。パッソには大きく分けて、スタンダードモデルの「Xシリーズ」と上質感漂う「MODAシリーズ」の2種類が設定されています。
「Xシリーズ」と「MODAシリーズ」の最大の違いは外観デザインです。「Xシリーズ」は乗る人を選ばないシンプルなフロントマスクを採用しています。
それに対して「MODAシリーズ」は、大型フロントグリルと丸型ヘッドランプの採用によって、上品なフロントマスクに仕上がっています。「Xシリーズ」とはひと味違った、洗練された雰囲気が魅力的です。
「MODA」シリーズをベースに、おしゃれで快適な装備を充実させた特別仕様車の「MODA“Charm”」もラインアップされています。
高い燃費性能が魅力
パッソは燃費性能も優れています。2WDモデルは21.0km/L、4WDモデルは19.0km/Lのカタログ燃費を記録(WLTCモード)。ハイブリッドシステムを搭載していないにもかかわらず、この数値を記録している点は特筆すべきポイントといえます。
すべてのグレードにアイドリングストップ機能を採用している点が燃費に大きく貢献しています。赤信号の手前などで減速すると、約9km/hからエンジンを自動的にストップしてくれるので、停車している間だけエンジンを止めるアイドリングストップシステムより、長くエンジンを止められるためガソリンの消費をより抑えることができます。
さらにパッソは、車両重量が910~960kgと、5ナンバーの普通車ながら軽自動車並みの軽量ボディを実現していることも低燃費につながっているといえます。
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「スマートアシストⅢ」で安全性向上
パッソが採用している先進安全装備は、ダイハツと共通の衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」です。2021年4月の一部改良により、全車標準装備となりました。
ソナーセンサーとフロントガラス上部に設置されたステレオカメラによって、歩行者や先行車、対向車、障害物などをしっかりと認識。衝突の危険性が高まったときはドライバーへの注意喚起後、緊急ブレーキを作動させて衝突回避、被害の軽減をサポートします。
衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)のほかには、誤発進抑制制御機能(前方・後方)や車線逸脱警報機能、オートハイビーム、先行車発進お知らせ機能など複数の安全装備を採用。安心&快適装備が充実しているのは嬉しいポイントです。
フラットで快適な乗り心地かつ安定した走り
パッソが搭載しているエンジンは、1.0L直列3気筒自然吸気エンジンです。最高出力は69psで、最大トルクは92Nm。パッソのエンジンは、車両重量が910~960kgのコンパクトカーには十分な性能といえます。
車両重量は軽自動車並み、エンジンスペックは軽自動車のターボ以上なので、軽快でキビキビとした走りを堪能できるでしょう。トランスミッションにはCVTを採用していて、変速ショックの少ないスムーズな加速が可能です。
さらにパッソは、ボディ剛性とサスペンションが進化を遂げました。これにより、コーナリング時のロールや縦揺れを抑制。安定感のある走り、快適な乗り心地を実現しています。
広々空間のインテリア
パッソは水平基調のインパネを採用することで、ワイド感を強調した広々空間のインテリアを実現しています。全体的にすっきりとしていて見栄えが良くなっています。もちろんデザイン性だけではなく、利便性に関しても追求されています。
インパネ中央から助手席前まで広がったオープントレイ(MODAシリーズはフタ付)に、センターロアボックス。インパネ左右にはプッシュオープン式カップホルダーが備わっており、豊富な収納スペースを擁した作りです。
後部座席と荷室の両立も魅力のパッソ。MODAシリーズのリヤシートは6:4分割可倒タイプなので、大きな荷物を積載したいときも安心です。
パッソのグレードと価格帯
パッソのグレード構成は特別仕様車の「MODA Charm」を含め、2WD・4WDともに5種類の合計10種類。価格(税込)はエントリーモデル「X 2WD」の126万5,000円からハイエンドモデル「MODA ”G package” 4WD」の190万3,000円までとなっています。
その他グレードの詳細や価格は、公式サイトでご確認ください。
パッソを中古で買うなら「トヨタ認定中古車」
予算面の都合などで中古のパッソの購入も検討されている場合は、トヨタ認定中古車もおすすめ。トヨタ認定中古車は、トヨタならではの「3つの安心」
- 見えないところまで徹底洗浄する「まるごとクリーニング」
- 車の状態を徹底検査して公開してくれる「車両検査証明書」
- 1年間走行距離無制限の「ロングラン保証」
をセットにしたトヨタ販売店の中古車ブランドです。トヨタ認定中古車のサイトでは、年式や走行距離から安全装備・サポートなどにいたるまで、様々な検索条件で中古のパッソを探すことができます。
車のサブスク「KINTO」のご紹介
最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサス・SUBARUの新車などをご利用いただける(※)サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- SUBARUの新車が対象の「KINTO ONE(SUBARU)」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE(中古車)」納期1ヶ月~2ヶ月!(東京・愛知・長野・大阪で提供、エリア順次拡大中)
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です(※)。
※SUBARU車を契約の場合、月額のお支払いは口座振替のみのご利用となります
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン」と、 所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「 解約金フリープラン」の2つから選ぶことができます(※)。
※「KINTO ONE(中古車)」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ
トヨタ・SUBARUの新車は3/5/7年、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車・SUBARU車・bZ4X専用プランは対象外)」もあります。
また、申込み~契約までインターネットで完結できます(販売店でのご相談も可能です)。
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOの利用も検討してみてはいかがでしょうか?
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