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トヨタ車&レクサス車解説
トヨタ「bZ4X」の価格や月額利用料、補助金額、航続距離は?

トヨタが2030年までに30車種の導入を目指すBEV(Battery Electric Vehicle:バッテリーEV)「bZシリーズ」第1弾として、「bZ4X(読み方:ビーズィーフォーエックス)」が2022年5月12日に発売されました。
bZ4XはBEVならではの環境性能や走行性能に加え、走破性も追求したSUVタイプの電気自動車。全車リース販売で、個人向けにはトヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」、法人向けには全国のトヨタレンタリース店またはKINTOを通じて提供されます。
最新のBEVに乗るためには一体いくら位かかるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。本記事では、bZ4XをKINTOで利用する場合の月額利用料や活用できる補助金の種類、補助金額などについて紹介します。
※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。
※各補助金は、申請総額が予算額の上限に到達し次第、受け付け終了となります
※本記事における補助金情報は、最新の情報と異なる場合がございます
※補助金に関する最新の情報は、次世代自動車振興センターWebサイトや各自治体のWebサイトでご確認ください
bZ4Xの価格や月額利用料、補助金について
bZ4Xに乗る場合、「bZ4X専用プラン」での契約で最長10年間bZ4Xに乗ることができます。2022年5月12日の発売と同時に申し込み受付を開始。法人向けには全国のトヨタレンタリース店またはKINTOからのリースとなります。
bZ4Xの価格
bZ4Xの価格(税込)はFWDが600万円、4WDが650万円です(全車リース販売のため参考価格)。bZ4Xのグレードは「Z」のみ。駆動はFWD(前輪駆動式)と4WD(四輪駆動式)の2種類が用意されています。
bZ4X専用プラン
bZ4Xに乗るためには「bZ4X専用プラン」に契約する必要がありますが、どのような仕組みで月額利用料はいくらになるのか、みていきましょう。
初めの4年間は月々定額
bZ4X専用プランは最長10年の契約が可能で、最初の4年間の月額利用料は定額、5年目以降は段階的に費用が下がります。1年目~4年目の月額利用料には補助金が適用されるため、毎月、補助金相当額が減額されます(※)。これに加え、地方自治体の補助金を適用すれば、月額利用料をさらに抑えることもできます(※)。
※各補助金は、申請総額が予算額の上限に到達し次第、受け付け終了となります
※本記事における補助金情報は、最新の情報と異なる場合がございます
※補助金に関する最新の情報は、次世代自動車振興センターWebサイトや各自治体のWebサイトでご確認ください
5年目以降は中途解約金なし
5年目以降は補助金が適用されなくなりますが、その分、月額利用料が段階的に引き下がるので、bZ4Xに長く乗るほどリーズナブルな仕組みとなっています。また契約から4年目までは中途解約金が発生しますが(※)、5年目以降はいつ中途解約しても、中途解約金は発生しません。
※補助金は4年間の処分制限期間があり、それに満たない場合は返納義務が生じるため、初めの4年間に中途解約をすると解約金が発生します
自動車保険もコミコミ
bZ4Xの月額利用料には、自動車税、自動車保険、車検代やメンテナンス費用、バッテリー保証など、必要な費用が全てコミコミ。年齢・等級に影響しない固定料金の自動車保険(任意保険、自賠責保険)が含まれているため、誰でも同じ金額でカーライフを楽しむことができます(※)。さらに、コネクティッドサービスなどの最新機能も含まれます。
※詳細はトヨタ公式サイト「KINTO付帯の自動車保険について」をご確認ください
bZ4Xの月額利用料
bZ4Xの月額利用料は、利用するパッケージや追加オプションの有無によって異なります。
※以下すべて税込価格
例えば、bZ4XのZグレード(FWD)、18インチタイヤ×標準ルーフパッケージ、追加オプション無しの場合、1年目〜4年目は月額106,700円ですが、補助金を適用できる場合には1~4年目の月額利用料から補助金相当額が減額されます。
その後、5年目は74,690円、6年目は69,410円、7年目は64,020円…というように、5年目以降は段階的に下がっていきます。
利用者自身が申請する自治体の補助金が適用されれば、さらに月額利用料を押さえることも可能です。なお、bZ4X専用プランの申し込み時には、別途、申込金として385,000円が必要となります。
bZ4Xの補助金
前述したように、bZ4Xは電気自動車の購入に対する補助金の対象車です(※)。
※電気自動車の補助金については、以下の関連記事に詳しく書かれていますので、参考にしてみてください
bZ4Xに適用される補助金は「KINTOが申請をする補助金(国の補助金と自治体の補助金)」と「利用者自身が利用する補助金(自治体の補助金)」があり、補助金が適用されることで、補助金額が月額利用料に反映されます。
国と自治体の補助金(KINTOが申請)
まず、KINTOが申請をする補助金(国の補助金と自治体の補助金)ですが、これは上記で説明した、1年目〜4年目までの月額利用料に還元される補助金になります。
利用者との契約が成立後、KINTOから国および自治体へ申請します。契約時は補助金反映前の月額利用料での手続きとなりますが、利用開始後に受給見込みの補助金相当額が月額利用料から減額されます。
bZ4Xに適用される国の補助金(令和3年度補正予算事業、令和4年度当初予算事業)は、一律85万円です。
一方、自治体の補助金は各自治体により補助金額が変動します。例えば、住まいが東京都の場合、bZ4Xに適用される国の補助金85万円に加え、自治体の補助金として45万円(千代田区は65万円)が補助されます(※)。その場合、1年目~4年目までの間、均等に月額利用料から差し引かれるので毎月27,100円(千代田区は31,300円)が補助されます。
※参考:KINTO ONE bZ4X専用プラン「補助金について」
自治体の補助金(利用者自身が申請)
利用者自身が自治体へ申請することで、受け取ることができる補助金もあります(※)。
※住まいの地域により、補助金のある/なしの条件なども変わってきます
例えば、愛知県豊田市では「豊田市エコファミリー支援補助金」という独自の補助金制度を設けています。愛知県豊田市に在住の方で車両登録後2ヶ月以内に申請することで15万円の補助金を受け取ることができます。
ご自身で申請していただく必要がありますが、KINTOの場合、契約時にKINTO補助金事務局からも案内が送られてくるので、そちらも参考にしてください。
なお、各補助金は、申請総額が予算額の上限に到達し次第、受け付け終了となりますので注意しましょう。
bZ4Xの航続距離と電費
新型BEVとして誕生した bZ4Xの、一回の充電で走行可能な距離(一充電走行距離)や1km走行するために必要な電力量(電費=交流電力量消費率)をみてみましょう。
一充電走行距離
世界トップレベルの電池容量維持率(10年後90%)を目標に開発し、安心して長く使えるBEVを追求したbZ4X。高い電費性能と十分な航続距離を誇り、bZ4Xの一充電走行距離(WLTCモード)は、FWDで559km、4WDで540kmです。
電費(交流電力量消費率)
ガソリン車などの「燃費」にあたる指標を、電気自動車では「電費」(交流電力量消費率)と呼び、「1km走るのに何Whの電力が必要か」ということを「Wh/km」(ワットアワー・パー・キロメートル)の単位で示します。数値が小さいほど電費性能が高い、ということになります。
bZ4Xの電費
bZ4Xの電費(交流電力量消費率)は、WLTCモードでFWDは128Wh/km、4WDは134Wh/kmです。1km走行するのに必要な電力量が、FWDでは128Wh、4WDでは134Wh必要ということになります。
参考までに、様々な国産の電気自動車をピックアップし、車種ごとの電費(交流電力量消費率)のWLTCモード最高値を調べてみました。
- 超小型BEVのトヨタ「C+pod(シーポッド)」:54Wh/km
- レクサスのコンパクトSUV「UX300e」:140Wh/km
- 軽(自動車)ハイトワゴンクラスの日産「サクラ」:124Wh/km
- bZ4Xと同じミドルサイズSUVの日産「アリア B6」:166Wh/km
- 世界初の量産BEVとなる日産「リーフ」:155Wh/km
- 5ドアハッチバックのコンパクトEV「Honda e」:131Wh/km
- マツダ初の量産EVとなるコンパクトSUV「MX-30 EV」:145Wh/km
さらに海外にも目を向け、世界的に有名な電気自動車メーカー、テスラの最量販車でありエントリーモデルとしての位置づけとなるミドルサイズセダン「Model 3(RWD)」の電費127Wh/kmと肩を並べる結果でもあることからも、bZ4Xの電費性能の高さがわかります。
bZ4Xの充電
※普通充電ポート
一見、取り扱いが難しそうなイメージがある電気自動車の充電ですが、bZ4Xは手軽に充電可能。自宅で「普通充電」する場合は、車両に付属の充電ケーブルと自宅駐車場などのコンセント(200V/100V)をつなぐだけです。※急速充電ポート
また、サービスエリアや道の駅などに設置されている充電器の「急速充電」を使えば、普通充電よりも早く充電することができます。
さらに、bZ4Xは世界各地域の高出力充電にも対応。これまで主に輸入車で採用されてきた150kWタイプの急速充電器でも充電可能です(※)。
※2022年時点で150kW出力の公共急速充電器は国内には存在しません
充電時間
付属の充電ケーブルを使って自宅でbZ4Xを普通充電するのに必要な時間は、200V 3kW(16A)の場合は約21時間、200V 6kW(30A)の場合は約12時間です。
また、サービスエリアや道の駅などに設置されている充電器の「急速充電」を使うと、50kW(125A)出力の急速充電器(スタンド)では約60分、90kW(200A)出力の急速充電器(スタンド)では約40分の充電時間で、約80%の充電量を充電可能となります。
なお、充電時間はあくまで目安の時間であり、バッテリーの残量や外気温、普通/急速充電器(スタンド)の仕様などの条件により、充電完了までに必要な時間が変わります。
ソーラー充電システム(メーカーオプション)
※Z(ブラック×プレシャスメタル)<オプション装着車>
メーカーオプションとなりますが、bZ4Xは、自らエネルギーを作り出す「ソーラー充電システム」を車両ルーフに装備することができます(※)。
※ソーラー充電システムは、生産状況により注文できない場合があります
ソーラー充電システムでは、駐車中に太陽光による充電が可能。1年間で走行距離1,750km、1日最大で約11.6km(トヨタ社内試算値)に相当する発電量を生成します。優れた航続可能距離に貢献するとともに、充電スタンドがない場合でも、青空駐車場等であれば充電可能なほか、災害時などにも活躍。発電量はマルチインフォメーションディスプレイやマルチメディア画面、スマホアプリでも確認することができます。
また、走行中に発電した電力は、補機バッテリー系統に給電することで、駆動用バッテリーの消費低減を促す役割をします。
外部給電機能
bZ4Xには、アウトドアや災害時などの緊急時に、住宅や電気製品に大出力の電力を供給できるDC外部給電機能(V2H、V2L)が備わっています(※)。
※V2HとはVehicle to Homeの略で、車から施設等への電力供給を意味し、V2H充放電設備を設置することで、停電時の施設等への電力供給や平常時の施設等で電力を有効活用できます
※V2LとはVehicle to Loadの略で、車から家電機器等への電力供給を意味し、外部給電機器(車によっては100Vコンセントを装備しており外部給電機器不要の場合あり)により、停電時の避難所での電力供給等で活用できます※V2H機器(別売:写真はDENSO製)
V2Hの役割としては、家庭用太陽光発電と併用し、日中は太陽光発電で家に電気を供給したり、余剰電力は別売りの外部給電機器(V2H機器)を通じてbZ4Xを充電、また夜間はbZ4Xにためた電気を自宅用の電力として使ったりすることが可能です。※アクセサリーコンセント
V2Lの役割としては、荷室右側に設置されたアクセサリーコンセント(AC100V・1,500W/1個/非常時給電システム付)を使用することで、AC100Vで最大消費電力の合計が1,500W以下の電気製品を使うことが可能です。※外部給電アタッチメント
さらに、非常時給電システムにより、災害などによる非常時に電力が必要なとき、bZ4Xの走行機能を停止した状態での給電が可能で、外部給電アタッチメントを使うことでドアを閉めたまま電源コードが出せるので、野外でも安心して給電できます。
V2H機器はCEV補助金の対象
V2H機器も令和4年度当初予算事業のCEV(クリーンエネルギー自動車)補助金の対象で、例えば、デンソーのDNEVC-D6075であれば補助金上限額は55万円となります。
詳しくは、次世代自動車振興センター「CEV補助金:V2H充放電設備・補助金申請はこちら」から、ご確認ください。
bZ4Xの月額利用料や補助金 まとめ
ここまで、トヨタの新型BEV「bZ4X」の月額利用料や補助金、優れた電費性能などについて紹介してきました。2050年のカーボンニュートラル実現に向け、世界的に機運が高まっている電気自動車の普及拡大。地球環境を守るサステイナブルな移動手段として、bZ4Xの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
前述したように、bZ4Xは、個人向けにはトヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」、法人向けには全国のトヨタレンタリース店またはKINTOを通じてリース形態で提供されます。
bZ4Xの見積りはこちら
最後に、そのKINTOについてご案内します。
KINTOは月々定額でトヨタ・レクサスの新車に乗れる(※)サブスクリプションサービスを中心としたサービスの総称。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
- トヨタの新車が対象の「KINTO ONE」
- トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」(東京・愛知でスタート。エリア順次拡大中)
- 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン」
- レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS」
- KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited」
などのサブスクリプションサービスを展開しています。
それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。
KINTO ONEとは?
KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。
初期費用0円で気軽に乗り始められる「 初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる「 解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。
トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。 申し込みは全てインターネットで完結できます。
※「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。
※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。
≪関連リンク≫
KINTO Unlimitedとは?
トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。
KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりご提供を始め、お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。
≪関連リンク≫
充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?