試乗記・レポート

プロドライバーは新型プリウスをどう評価したのか?KINTOの新型プリウスYouTube動画撮影の裏側をレポート

プロドライバーは新型プリウスをどう評価したのか?KINTOの新型プリウスYouTube動画撮影の裏側をレポート

12月某日、富士スピードウェイに颯爽とやってきたのは、TOYOTA GAZOO Racing所属のドライバーである、立川 祐路選手中山 雄一選手山下 健太選手阪口 晴南選手の4名。SUPER GT(国内最高峰のツーリングカーレース)などに参戦するトップレーサーのみなさんです!2023年シーズンもGRスープラGT500での参戦やチーム体制が発表され、開幕が待ち遠しい今日この頃。

今回4名にお集まりいただいたのは、話題のクルマである「新型プリウス」と「bZ4X」に乗っていただき、運転のプロの率直な感想をそのまま動画におさめよう!という撮影企画のためです。気になるインプレッションは・・・?撮影の裏側とともにご紹介します。

選手到着を前に現場入りした新型プリウスとbZ4X。撮影を前にピカピカに洗車しました

AM9時 まずは試乗からスタート

撮影前にまずはどんなクルマかをつかむため、2チームに分かれて試乗が始まりました。「新型プリウス」に乗るのは中山選手と山下選手。電気自動車(BEV)の「bZ4X」に乗るのは立川選手と阪口選手。それぞれ初めて試乗されるとのこと。

富士スピードウェイのショートサーキットを5周ほど走っています、サーキットなのに静寂で新鮮

試乗後に外観やボディスタイルもしっかりチェックされていた立川選手、阪口選手


プリウス組は、開発責任者の大矢さんとファーストインプレッションを話し、動画でのコメント内容をすり合わせ。撮影のタイムスケジュールに沿って、こうして生の声を現場で調整していきました。

(左から)山下選手、プリウス開発責任者の大矢さん、中山選手

AM10時 新型プリウスのインプレッション

ショートサーキット内に移動し、動画のオープニングトークから撮影がスタート!中山選手の進行で大矢さんが呼び込まれます。今回、2.0Lは山下選手に、1.8Lは中山選手に担当いただき、交互に撮影していきました。

和気あいあいと撮影がはじまりました


運転する選手と助手席の大矢さんとの掛け合いのシーン、視聴者が画角に飽きないよう、カメラ位置を何度か変えながら撮っていきます。

窓の外から覗いているこのようなシーンは・・・


こんな感じでカメラを車外に貼り付けていました。落っこちないか心配したところ、クルマと接着する吸盤は航空機にも使われる頑丈なものだそう。

運転席側、助手席側、フロントガラス、様々な角度から撮影していきます

カメラの準備中は撮影スタッフと次のシーンの打ち合わせ

車両への乗り込みシーンも何度か撮りました


一方そのころbZ4X組は、午後からの撮影に備えつつ、KINTOスタッフからのインタビューに対応いただいていました。立川選手は実はbZ4Xも検討されていたとか!初めて乗ってみて欲しくなったと笑顔でお話されていたのが印象的。

立川選手、阪口選手×bZ4Xスペシャルインタビューは近日公開!


余談ですが、この日”新型クラウン"で現場入りした立川選手。

立川選手もクルマもあまりにもかっこよくて合間に1枚撮らせていただきました


トヨタとKINTOは、TOYOTA GAZOO Racing所属のドライバーにKINTOご契約車両を提供しており、サーキットへの移動など普段の移動をサポートさせていただいています。

立川選手より
今までのクラウンとはイメージがだいぶ変わりましたが、初めて見たときにいま流行りのデザインになってカッコいいなと思い、クラウン CROSSOVER RS"Advanced"を選びました。バイトーンのカラーリングもお気に入りです。ダイレクトシフトの6速ATにより、スポーツカーに乗っているようなイメージで軽快に走ってくれます。静かで速く、きびきび動いてくれるので運転が楽しいです。

KINTO コーポレートサイトにも掲載


話は戻り、その裏では、bZ4Xの外観や内装などのインサートシーンをしっかりとスタッフが撮影されていました。

インパネ周りの撮影中、カメラにつく長い支柱のおかげでぶれないのです


こうして様々なシーンの撮影を同時進行でこなしていき、お昼休憩をはさんで、午後の撮影へ突入です。

PM1時 bZ4Xのインプレッションへ

bZ4Xに乗り込む立川選手と、助手席に阪口選手


bZ4Xのインプレッション撮影がスタートしました。スーパーフォーミュラでは監督と選手の間柄でもある息ぴったりのお2人の会話、普段のドライブの様子を覗き見したような気にもなりました。こちらも台本がなく自由に語っていただいたのですが、電気自動車の魅力を深く知れて、一度乗ってみたくなります!

個人的には1:50あたりのこのシーンが好き


ここで、車両の走行シーンを前から撮る、”引っ張り撮影”に同乗しました。

動画ではこんなシーンのことですね


実はこんな感じで荷室を利用してカメラをセットし、前を走っていました。各車両、数周ずつ撮影しましたが、コーナリングやアップダウンのあるコースなので、スタッフさんは車酔いになりそうな程の大変な撮影。

カメラはしっかり固定されており、スタッフもしっかりシートベルトを着用

臨場感のあるかっこいいシーンの裏側です


撮影も大詰め、ショートサーキット内に定点カメラを置いたりドローンを飛ばしてラストのシーンを撮っていきます。

ドローンを飛ばして上空から車両を追いかけます

ラスト1周を颯爽と駆け抜けるプリウス


こうして日が落ちる前に長丁場の撮影が無事終了。ドライバーみなさんがレース車両ではなく、乗用車に乗るレアな姿が新鮮でした。
気になるインプレッションは・・・?ぜひ動画でお楽しみください!
▼中山選手、山下選手が出演する新型プリウスのインプレッションはこちら

▼立川選手、阪口選手が出演するbZ4Xのインプレッションはこちら

ご協力いただいたドライバープロフィール


立川 祐路(たちかわ ゆうじ、1975年7月5日生まれ)

神奈川県出身のレーシング・ドライバー。1993年に地方カート選手権でタイトルを獲得。翌年はオイルメーカーのスカラシップで、フランスの育成レースであるフォーミュラルノー・キャンパスに参加。1995年はフォーミュラトヨタ西日本で3勝を挙げ王者となる。以後、全日本F3選手権、フォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)へとステップアップ(2009年まで参戦)。同時期に全日本GT選手権(現SUPER GT)のGT500クラスにスポット参戦し、1999年からCERUMOでGT50クラスにレギュラー参戦を開始。2001年と2005年は先代スープラで、2013年はLEXUS SC430で計3回の王者を獲得する。2020年はGR Supra GT500を駆りポールポジション1回を獲得し、自身が持つ最多ポールポジション記録を24回に更新した。2022年もTGR TEAM ZENT CERUMOから参戦し、GR Supra GT500でも勝利と4度目のチャンピオンを狙っていく。


中山 雄一(なかやま ゆういち、1991年7月25日生まれ)

東京都出身のレーシング・ドライバー。5歳でキッズカートを体験し、その後カートレースで活躍。2006年にフォーミュラトヨタ・レーシング・スクール(FTRS)を受講。トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)スカラシップを得て、2008年にフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)に参戦。2010年はFCJで12戦全戦ポールポジション、10勝をあげて王者となる。2011年は全日本F3のNクラス、翌年からC(選手権)クラスに上がり2013年にシリーズ制覇。翌年から3季はスーパーフォーミュラにも参戦し、以後もスポット参戦の機会を得ている。ニュルブルクリンク24時間レースでは2018、19年と参戦し、2018年はクラス優勝した。SUPER GTでは2015〜18年にGT300クラスで通算7勝。2019年にはGT500クラスにステップアップし、昨年まで2勝を重ねる。2022年も引き続きTGR TEAM SARDから参戦する。


山下 健太(やました けんた、1995年8月3日生まれ)

千葉県出身のレーシング・ドライバー。5歳からカートを始め、数々のタイトルを獲得。2012年に限定A級ライセンスを得て参戦したスーパーFJもてぎ選手権を制する。その年にフォーミュラトヨタ・レーシング・スクール(FTRS)を受講し、スカラシップを獲得。2013年はフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)を制して、翌年からトヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)の支援で全日本F3選手権に参戦。2016年には全日本F3王者となる。翌年、スーパーフォーミュラにステップアップして2019年に初勝利。2018年からはSUPER GTのGT500クラスへフル参戦し、翌年に初優勝して大嶋和也共にドライバータイトルを獲得。2019、20年はWECチャレンジプログラムでWECのLMP2クラスに参戦。2021年はSUPER GTのGT500クラスのレギュラーとして復帰。2022年もスーパーフォーミュラ(KONDO RACING)とSUPER GT(TGR TEAM ENEOS ROOKIE)に参戦する。


阪口 晴南(さかぐち せな、1999年7月9日生まれ)

大阪府出身のレーシング・ドライバー。祖父、父、叔父がレーシング・ドライバーという一家に生まれ、早くも2歳で子供用カートに乗り始めた。レーシングカートでは多くのタイトルを獲得し、2015年に鈴鹿サーキットのレーシングスクールのフォーミュラ部門を首席卒業。同年には限定A級ライセンスを発給された誕生日以後にFIA-F4選手権に途中参戦する。翌年はFIA-F4選手権と共に全日本F3選手権にも参戦。2019年にはK-tunes RacingのLEXUS RC F GT3でSUPER GTのGT300クラスに参戦し、2勝を挙げてランキング2位に。2020年は全日本F3を引き継いだスーパーフォーミュラ・ライツでランキング2位。スーパーフォーミュラにスポット参戦する。またSUPER GTではGT300をメインに、GT500クラスにもスポット参戦した。2021年はスーパーフォーミュラにP.MU/CERUMO・INGINGよりレギュラー参戦を果たし、SUPER GTは引き続きGT500クラスにもスポット参戦し、ポールポジションも獲得した。2022年もスーパーフォーミュラは継続。SUPER GTはTGR TEAM WedsSport BANDOHから念願のGT500クラスのレギュラー参戦となった。

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