トヨタ車&レクサス車解説

新型クラウン(スポーツ)の燃費は?クロスオーバーやハリアー、先代クラウンとの比較も

新型クラウン(スポーツ)の燃費は?クロスオーバーやハリアー、先代クラウンとの比較も

満を持して2023年10月6日に発売された新型クラウン(スポーツ)。その美しいデザインから、購入を心に決めていた人もいるのではないでしょうか?しかし、実際に購入するとなると気になることも多いもの。特に、ランニングコストに大きくかかわる燃費は重要なポイントです。
 
クラウン(スポーツ)はハイブリッドのほか、PHEVの発売も予定していますが、今回はハイブリッドを中心に、クラウン(スポーツ)の燃費と燃費に貢献する機能・機構を紹介していきましょう。また、2022年秋に発売された新型クラウン(クロスオーバー)や先代クラウン(15代目)、ハリアーとの燃費も比較していきます。

※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。

新型クラウン(スポーツ)とは?

新型クラウン(スポーツ)とは?

2022年7月に16代目となる新型クラウンを発表。当初予定していたマイナーチェンジを見送り、フルモデルチェンジに変更しました。

ボディタイプは、クロスオーバー/スポーツ/セダン/エステートの4種類。新型クラウン(スポーツ)は、2022年に発売されたクロスオーバーに続き、新型クラウンシリーズ第2弾としての発売となります。

新型クラウン(スポーツ)は、俊敏でスポーティな走りで楽しさを感じさせる、新しいカタチのスポーツSUVです。エモーショナルな雰囲気の新型クラウン(スポーツ)は、大きく張り出した艶やかなリヤフェンダーにより美しく、走りの良さを感じさせるデザインが特徴。また、高い走行性能や安全性、心地よい室内空間でストレスフリーな走りを体感できます。

新型クラウン(スポーツ)の燃費

新型クラウン(スポーツ)燃費

「楽しさ」を基準に、スポーツの名にふさわしい走行性能の新型クラウン(スポーツ)。燃費が気になるポイントですが、新型クラウン(スポーツ)は、これまでのクラウンより大幅に低燃費となっています。

では、新型クラウン(スポーツ)のカタログ燃費を、モード別に見ていきましょう。

新型クラウン(スポーツ)

パワートレーン

2.5L ハイブリッド

駆動方式

E-Four(電気式4WD)

グレード

SPORT Z

WLTCモード(km/L)

21.3

市街地モード(km/L)

19.1

郊外モード(km/L)

22.7

高速道路モード(km/L)

21.6

 郊外モードの燃費が一番良いことが分かります。しかし、市街地モード、高速モードも大きな差はありません。新型クラウン(スポーツ)は、燃費のムラがないことが特徴のひとつといえるでしょう。

新型クラウン(スポーツ)は満タンで何キロ走る?燃料タンクの容量は?

新型クラウン(スポーツ)燃費タンク容量

新型クラウン(スポーツ)の燃料を満タンにするとどのくらい走るのでしょうか。ハイブリッドの燃料タンクの容量は、満タンで55L。燃料は、経済的なレギュラーガソリンです。航続距離はWLTCモードを元に計算しています。

 

WLTCモード燃費(km/L)

燃料タンク容量(L)

航続距離(km)

ハイブリッド

21.3

55

1,171.5

※航続距離(km)はWLTCモード燃費(km/L)×燃料タンク容量(L)で算出

 

新型クラウン(スポーツ)の航続距離は、1,171.5km。燃料を満タンにしておけば、旅行等でロングドライブをする際にも安心です。

ただし、上記の計算はあくまでカタログ燃費を基準としています。実際は、路面状況やエアコンの使用などで変わるため、参考程度にお考えください。

新型クラウン(スポーツ)・クラウン(クロスオーバー)・先代クラウン(15代目)・ハリアーの燃費比較

新型クラウン(スポーツ)と、先代や先に発売されたクロスオーバー、同じくSUVで人気のハリアーの燃費を比較してみました。航続距離は、全てWLTCモードをもとに計算しています。

 

新型クラウン(スポーツ)

新型クラウン(クロスオーバー)

先代クラウン(15代目)

ハリアー

グレード

SPORT Z

RS“Advanced”

G“Advanced・Leather Package”

RS Advance Four

Z“Leather Package”

パワートレーン

2.5Lハイブリッド

2.4Lターボガソリン

2.5Lハイブリッド

2.5Lハイブリッド

2.5Lハイブリッド

駆動方式

E-Four

E-Four Advanced

E-Four

4WD

E-Four

燃料

レギュラーガソリン

プレミアムガソリン(ハイオク)

レギュラーガソリン

レギュラーガソリン

レギュラーガソリン

WLTCモード(km/L)

21.3

15.7

22.4

18.2

21.6

市街地モード(km/L)

19.1

12.6

21.2

14.9

18.9

郊外モード(km/L)

22.7

15.8

23.8

19.2

24.2

高速道路モード(km/L)

21.6

17.6

22.1

19.4

21.4

燃料タンク容量(L)

55

55

55

66

55

航続距離(km)

1,171.5

863.5

1,232

1,201.2

1,188

※航続距離(km)はWLTCモード燃費(km/L)×燃料タンク容量(L)で算出

新型クラウン(クロスオーバー)燃費比較
新型クラウン(クロスオーバー)

まずは、昨年発売された新型クラウン(クロスオーバー)と比較すると、クロスオーバーの2.5Lハイブリッドのほうが全体的にやや低燃費。新型クラウン(スポーツ)は車両が重いのでどうしても燃費は落ちますが、どちらも同じハイブリッドシステムを搭載しています。また、2.4Lターボガソリンとの比較では、ハイブリッドの新型クラウン(スポーツ)のほうが勝ります。

先代クラウン(15代目) RS Advance(2.5L ハイブリッド)
先代クラウン(15代目) RS Advance(2.5L ハイブリッド)

次に、先代クラウン(15代目)と比較を見ていきます。航続距離は、先代のほうが長く走行しますが、それは燃料タンクの容量が多いため。燃費自体は新型クラウン(スポーツ)の方が、良好です。

ハリアーZ“Leather Package”(センシュアルレッドマイカ)
ハリアーZ“Leather Package”(センシュアルレッドマイカ)

最後にハリアーとの比較を見てみましょう。最も差があるのは郊外モードで、ハリアーのほうが1.5km/Lほど好燃費。とはいえ、新型クラウン(スポーツ)のほうが市街地モードと高速道路モードの燃費はよく、全体的を通して比較すると大きな差はありません。

  1. 新型クラウン(クロスオーバー)2.5Lハイブリッド
  2. ハリアー 2.5Lハイブリッド
  3. 新型クラウン(スポーツ)2.5Lハイブリッド
  4. 先代クラウン(15代目)スポーツ 2.5Lハイブリッド
  5. 新型クラウン(クロスオーバー)2.4Lターボガソリン

燃費重視の方は、上記の順で検討するのがおすすめです。しかし、車の見た目や価格、走りなどの特徴が大きく違ってくるので、燃費は選ぶ基準のひとつとしてお考えください。

新型クラウン(スポーツ)の燃費性能を支えているものは?

走りの良さや快適さに加えて、燃費性能にもこだわった新型クラウン(スポーツ)。ハイブリッドシステムを筆頭に、ドライブセレクトモードや先読みエコドライブシステムなどにより燃費を向上させています。なかでも、新型クラウン(スポーツ)の燃費性能を支えている5つのシステムや機能を見ていきましょう。

ハイブリッドシステム

新型クラウン(スポーツ) ハイブリッドシステム

パワートレーンは、現在2.5Lハイブリッドのみがラインアップ(2023年12月頃にPHEVが登場予定)。ハイブリッドシステムには、新開発のバイポーラ型のニッケル水素電池を採用。アクセル操作に対する応答性のよさと、パワフルでスムーズな加速を実現しています。

新型クラウン(スポーツ)エンジン

2.5Lエンジンは、低燃費・高出力・高レスポンスを追求。低回転時や低温条件下においても位相可変でき、吸気バルブの開閉タイミングを最適制御してエンジンの低燃費化、高性能化、高レスポンス化を助ける「VVT-iE」(※1)を採用。また、筒内直噴と吸気ポートの2つのインジェクターを持ち、低燃費・低排出ガスを実現した「D-4S」(※2)も採用しています。
※1 VVT-iE=Variable Valve Timing–Intelligent by Electronic Motor(電動連続可変バルブタイミング機構)…エンジンの吸気弁の開閉を電動モーターで制御するシステムのこと
※2 D-4S=Direct injection 4-stroke gasoline engine Superior version(筒内直噴システム)…トヨタが開発した筒内直噴システムのこと

駆動方式は、E-Four(電気式4WDシステム)です。加速時や雪路など滑りやすい路面では4WD、常時走行時には2WDに賢く切り替えられるため、走りのよさを実現しながら燃費性能にも貢献します。

走りのテイストを自由に選択できるドライブモードセレクト

ドライブモードセレクトは、スイッチひとつで走りのテイストを自由に変更できるモードです。ドライブモードセレクトスイッチは、センターコンソール上に配置しています。

<ドライブモードセレクトの制御>

 

パワートレーン

シャシー

エアコン

ECO

穏やかな加速

標準状態

燃費優先

NORMAL

標準状態

SPORT

鋭い加速

スポーツ制御

(ステアリング制御、DRS制御)

標準状態

CUSTOM

各モードを自分好みの組み合わせに設定可能

モードは全部で4種類。ダイナミックな加速を体感したい時や穏やかに走りたい時など、走行シーンやドライバーの気分に合わせて選択可能。ECOモードでは、燃費優先に制御してくれます。

ハイブリッドシステムの効率向上に貢献する先読みエコドライブ

先読みエコドライブ

先読みエコドライブは、GPS情報をもとに充電をコントロールし、ハイブリッドシステムを効率的に制御します。GPS情報から「長時間駐車場所(目的地)」を推定し、車両が目的地に近づくとEVに切り替えて駆動用電池の残量を減らしておくことで、次の始動時にはエンジン暖機と同時に駆動用電池を充電し、暖気時間を短縮。これにより、優れた燃費に貢献します。

なお、先読みエコドライブは、T-Connect契約とコネクティッドナビのオプション契約が必要です。初度登録日より5年間無料(6年目以降は有料)で利用できます。

左右独立温度コントロールフルオートエアコン

左右独立温度コントロールフルオートエアコン

運転席・助手席において好みに合わせた温度設定ができるフルオートエアコンは、オールオート機能付き・S-FLOW:全席集中モード付です。S-FLOWは、人が乗っていない席の空調を自動で抑制。乗車している人の快適さを維持しつつ、省燃費も実現できる機能です。

プラグインハイブリッドシステム(PHEV)

現在、新型クラウン(スポーツ)は、ハイブリッドのみの発売ですが、2023年12月頃にプラグインハイブリッド(PHEV)の発売を予定しています。

プラグインハイブリッドはハイブリッドと比べて大容量のリチウムイオン電池を搭載し、外部から大容量バッテリーへの充電も可能。電気のみで数十キロ走行できるので、通勤や送迎など短距離のみの走行では、ガソリンを使わずに走ることができます。

クラウン(スポーツ)のプラグインハイブリッド(PHEV)には、出力密度の高い駆動用モーターが搭載され、魅力的な加速だけでなく、微妙なアクセルワークで前後の荷重移動や車速のコントロールができる駆動力を実現。エコなだけでなく、車と対話し、自在に操る楽しさを存分に味わえるプラグインハイブリッド(PHEV)に仕上がっています。

新型クラウン(スポーツ)の燃費 まとめ

わずかな違和感も許さず、妥協なく磨き上げられた新型クラウン(スポーツ)。新型クラウン(スポーツ)のテーマである「楽しい走り」を体感できる車となっており、俊敏でスポーティな走りを追求しながらも、優れた燃費性能を実現しました。先代より低燃費となっています。

トヨタのSUVは、今回紹介した新型クラウン、ハリアーのほかにも豊富に取り揃えています。また、新型クラウン(スポーツ)のプラグインハイブリッド(PHEV)も登場する予定です。燃費だけでなく、価格や特徴などを比較しあなたにピッタリな車を見つけて、充実したカーライフを送ってください。

最後に、新型クラウン(スポーツ)に乗るなら購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス車をご利用いただける(サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」最短1ヶ月納車!(東京・愛知・長野で提供、エリア順次拡大中)
  • 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。

初期費用0円で気軽に乗り始められる初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。

トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。 申し込みは全てインターネットで完結できます

※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。

≪関連リンク≫

KINTO ONEサービス内容

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

≪関連リンク≫

KINTO Unlimitedサービス内容

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?

ヤリス・ヤリス クロス・プリウス「Uグレード試乗会」開催!!(2024/5/11~6/30)

富山県、長崎県、熊本県で、KINTO Unlimited対応の「Uグレード(ヤリス・ヤリス クロス・プリウス)」の試乗会の開催が決定!試乗会開催期間は2024年5月11日から6月30日まで。試乗予約は2024年4月25日から可能です。

試乗機会が少ないUグレードに乗ることができる、貴重なイベントです。予約はWebから可能。以下リンクから申し込みください。

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