試乗記・レポート
【ペーパードライバー体験記】立往生!改めてクルマの警告表示を確認してみた
皆さんこんにちは。KINTO勤務の運転初心者マサカです。
今回は、トヨタのクルマの安全技術をリアルに体験してみようと思ってレンタカーをした結果、曲がり角で曲がり切れず15分立ち往生したけど、無傷で脱出できた話をお伝えしたいと思います。
KINTO運転部は毎回曇天というか、今回はみぞれ
今回のドライブの目的
ペーパードライバー体験記3回目のドライブは、知多半島。名古屋市内から電車で約30分の中部国際空港セントレアもつながっている半島です。本来ならばKINTOの本社のある名古屋駅前でレンタカーを借りるのが一番楽で簡単なのですが、交通量の多い名古屋市内を運転できる自信がなかったため、比較的道が広いこととネットで「知多半島」を検索すると数多くのドライブ体験記が上がっていたので、そのエリアでドライブすることに決めました。
ドライブ当日の朝空港まで電車で移動しながら天気予報を確認すると、曇りマークから雪マークに予報が変わっていました。なんということでしょう。当然ながら予定していなかったためスタッドレスで予約はしていませんでした。愛知県ではドライブの前々日にも大雪が降ったので到着後空港のレンタカー屋さんで道路の雪の状態を聞いたところ「(残雪は)大丈夫です。」とのこと。多少の不安を感じながらも「大丈夫」の言葉を信じてドライブは決行することにしました。
予約していたクルマに案内され「このクルマは新車です!昨日お店に入ってきたばかりで、走行距離は50kmもいってないんですよ。」と、とびっきりの笑顔でアテンドされて、一ミリたりともクルマを傷つけてはならないという責任感で震え上がりました。
出発時はみぞれまじりの雨
Google mapで知多半島の海岸線を見ていたら、海を背景に美しいクルマの写真が撮れそうな駐車場を発見。行先は空港から約30kmのところにある上野間漁港駐車場としました。
そして、今回のドライブの目的は、実際に安全機能を意識しながらドライブしてみて、何が起こるのかを体験するというものでした。運転経験が少ないと、一番理解しておきたいクルマの安全機能や高度駐車支援システムなどの具体的なイメージがわかず、お客様に自信をもってご説明できないのです。
車種は安全機能が充実したアクアを指定しました。本当は、トヨタチームメイト「アドバンストパーク」という駐車支援機能のオプションがついている車種がよかったのですが、愛知県内のトヨタレンタカーではアドバンストパークの機能付きのアクアは取り扱いがない(2023年1月現在)ということで、残念ながらこの機能はありませんでした。
立ち往生するまでの経緯
ドライブは、陸の孤島である中部国際空港から高速にのって橋で常滑市内に入り、県道274号線を南下。運転しやすい一本道で、出だしはのんびり楽しいドライブでした。
1本道が続いていました
しかしドライブを開始して30分。目的地の上野間漁港駐車場に到着直前のことです。県道274号線からそれ、目的の場所を目指す脇道としてナビが選んだのは常滑街道でした。
なんか狭い…。
歴史ある街道は決してクルマが通ることを考えて作られていません。進めば進むほど幅が狭くなり、アクア一台が通るのがギリギリの状況。運転経験ある人がこの状況に遭遇したらこれは引き返さないと危険だという判断ができたのでしょうが、私は「ナビが紹介しているんだから大丈夫に違いない!」と、ひたすらに前進しました。
窓を開けながらサイドをこすらないか 確認して前進
ここで右にまがれというナビの指示が映っていますが、実はこの時点で通り過ぎてしまっており、するとナビは賢いので再度ルート検索。
ナビからは次の交差点を鋭角に右折との提案
案内されるがままに次の交差点で右折ねと理解し、ハンドルを最大限に右に切って曲がってそのまま曲がり切れず、立ち往生となったのです。
右折した先から、立ち往生ポイントを撮影
鋭角に右折した先にあったのは、突っ込み防止の石です。おそらくこの道は何回も私のように立ち往生したクルマがいて、家に突っ込んできた過去があったのでしょう。石がおかれている道は危険であるという経験から得られる危機感がまったく働かなかったため、この後15分間、近所の人たちが不安そうな目で遠目から見ている視線を感じながら、目に涙をためて切り返すこと20回以上となったのでした。
垣根にクルマのボディが当たりそうになり、サイドミラーもたたまなくてはいけなくなり、同乗していたチームメイトのシマダさんと、みぞれふりしきる中、二人で窓を全開して声掛けをして数センチの余白を前に行ったり後ろに行ったりして切り返す。結局最後は運転を交代してシマダさんの経験とテクニックでこの難所を奇跡的に無傷で切り抜けることができたのでした。
一人だったら完全に終わっていました。
難所をすり抜けたあと、一刻も早くこの狭い道を抜け出したい気持ちが前面に出て、遠くまでいってしまったクルマの後ろ姿を撮った写真がこちら。
無傷で進めたのは奇跡
その後二人で反省会をしました。なんで狭い道なのに進んでしまったのか?なんでクルマ1台分もないような交差点で鋭角に右折できると思ったのか?と。
私は今までの人生で大抵のことは進めばなんとかなると思ってやってきて、なんとかならなかったことがありませんでした。けれども運転においては危険ならやめる、引き返す判断を早めにしなくてはいけない。無理しないことの大切さを、身をもって学んだのでした。
さてこの時のクルマの安全機能はどのように働いていたか?という今回のドライブのテーマですが、おそらくディスプレイに表示されていたであろう警告灯や、聞いていたであろう警告音。二人とも何も記憶にのこっていませんでした。そのくらいパニック状態だったのです。
狭い路地に入り込んですぐ、私が窓をあけて側面を気にしながら運転している写真のナビの部分にもう一度ご注目ください。「実際の交通規制や道幅に注意してください」の文字がちらりと映りこんでいるのがわかります。道に入り込んだ瞬間にナビは警告をだしていたのに、まったく気づいていなかったのです。
クルマの警告表示場所を確認してみた
上野間漁港駐車場に到着
目的地の上野間漁港駐車場について、せっかくのクルマからの警告が出ていてもそれに気づかなければ意味がないと、どこにどういった警告がでるのかにクルマに実際に触れて学ぶことにしました。
ハンドルの奥にみえるのが マルチインフォメーションディスプレイ
ハンドルの両脇の操作ボタンで操作
実際に操作しているときのディスプレイの様子
ぶつからないようサポートしてくれる「プリクラッシュセーフティー」の機能を作動させるかどうかや、反応の感度まで調整できます。また、カメラでとらえた道路標識を表示する「ロードサインアシスト」が50キロ規制の道にいますよと、表示されていることもわかります。
ぜひ、クルマを運転する前にペーパードライバーみなさんにやってほしいことは、どんな機能がどういった形で表示されているか、どうやって操作するかを確認してから、クルマの運転を開始してみてください。どういった場所にどのような警告が表示されるとわかれば、未然に危険を察知できるかと思います。
詳しくは、トヨタの安全性能解説ページのほか、各車種のWEBカタログ、主要装備一覧表をご覧ください。
≪関連リンク≫トヨタの安全技術
最後に…
みぞれが降りしきる
クルマの安全機能について説明書で確認し、操作ボタン探したり押したりしていただけであっという間に30分が経過。外気温は2度となり、みぞれがどんどん激しくなってきました。「今日のドライブはここで終わろう。」無理をしないということを学んだ私たちは、空港から30kmのポイントにきただけで、引き返すことを決めました。
結局、天気は途中でみぞれから雨になり路面凍結といった危険な状況にはならず、無事故、無傷でクルマを返却することができました。皆様もぜひ無理なさらず、何かあったら引き返すことを思い出してください。
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