試乗記・レポート

トヨタ ハリアー (ガソリン・2WD)(2025年6月一部改良前車両)試乗レビュー! 見映え中心によく出来たバランス型商品/ハリアーを選ぶならHEVかPHEVにしたくなるが…

トヨタ ハリアー (ガソリン・2WD)(2025年6月一部改良前車両)試乗レビュー! 見映え中心によく出来たバランス型商品/ハリアーを選ぶならHEVかPHEVにしたくなるが…

2020年に現行型が発表されたトヨタの中核クロスオーバーSUV「ハリアー」。久しく乗っていないが、その商品性や走り味はどうか。販売店で試乗してきました。

クルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から、特徴を分解し印象・感想をレポートしてみたいと思います。KINTOのYouTubeチャンネルにも出演中!

※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:25年3月


ハマやん

この記事の執筆者

ハマやん

クルマ大好き元トヨタの企画マン/公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗/愛車はLEXUS UX250h “F SPORT”

ハリアー (ガソリン・2WD)(2025年6月一部改良前車両) 試乗概要

スタイリッシュで恰好よい外観スタイル。絶妙なポジション

現行モデルになって約5年経過しているため、見慣れた印象のあるハリアーですが、外観スタイルに古さは感じられず、今でも“スタイリッシュSUV”として存在感ある佇まいを保っていると思います。

全長×全幅×全高(4,740mm×1,855mm×1,660mm)がちょうどよいサイズで、都会派クロスオーバーSUVとして絶妙なサイズとパッケージのクルマという感じです。

デザイン面でも、全体に質感ある面やラインで構成され、要所要所に高級感のあるデザイン処理が施されていることで、クルマ全体がとても恰好よい感じに仕上がっています。恰好良さだけで選ぶ人がいても不思議ではない一台ではないでしょうか。

ハリアー リヤ
上下:スタイリッシュで恰好よく、見栄え質感もよい内外装
ハリアー 内装

質感・高級感あるインテリア。ちょうど良いサイズ感で絶妙のパッケージ

ドアを開けてみると、そこは質感と高級感あるインテリアが広がり、外観同様、古さを感じさせない雰囲気とわかりやすさがあると思いました。

LEXUSプレミアムとは少し違った「トヨタ流のアッパーミドル商品感覚」があり、特にシートやトリム、インパネの見映えは本当によく出来ていると感じました。

また、室内空間、ラゲージルームともに絶妙なサイズ感で、都会派クロスオーバーSUV指向層のニーズにしっかり応えるパッケージになっています。

充分な動力性能。(ハイブリッドじゃないとなあ・・・との気持ちにはなるが)

2.0Lエンジン(171PS・207Nm)とCVTの組み合わせによる動力性能は街中走行には必要充分で、1.6トンの車体を軽く走らせてくれました。性能レベルもマジョリティに受け入れられるでしょう。

スムーズで充分なレベルのパワートレーンで何ら不満はないものの、ハイブリッドの走り味に慣れ親しんでいると、静かさやアイドリングストップ有無など、物足りなさを感じる場面があるのも事実。「ハリアー選ぶならハイブリッドだろうなあ…」という思いが試乗中に浮かんできました。

ハリアー エンジンルーム

基本的にはフラットでスムーズな乗心地。雑味は少なく乗用車感覚

乗り味に関しては、基本的にフラットでスムーズ。雑味は少なく、乗用車のような感覚で、セダンや普通のクルマから乗り換える層にはよくフィットした仕上がりだと思いました。

街中での試乗のみでしたが、路面の凸凹や不整に対しても、雑味を取り除いて伝えてくるような印象。どちらかというと「走行時の安心感」を重視したような味付けではないかと推測しました。

ハリアー タイヤ

都市型クロスオーバーのセンターをターゲットにした走り味

走り味も乗り味同様、基本的にフラットでスムーズ。尖った点や面白さよりも、平均点の高さと信頼感を感じさせてくれるクルマだと感じました。このあたりも、都市型クロスオーバーSUV指向層のセンター(マジョリティ)を強く意識して仕立てられた感じがします。

外観や内装の見映え、高級感、サイズ・パッケージといった要素の巧みなバランスに加え、走り味・乗り味についてもターゲットユーザーの事をよく見て考え造った商品と言えそうです。

ハリアー インパネ
上下:アッパーミドルらしい佇まい・雰囲気のある内外装
ハリアー フロント

ハリアー (ガソリン・2WD)(2025年6月一部改良前車両) まとめ

見映え中心にバランスよく仕立てられた商品

  • 都会派クロスオーバーSUVとして定番的なスタイリッシュさ
  • 見映えよく高級感ある外観スタイルと室内デザイン
  • 視点の高さ・視界の良さによる運転のし易さと、絶妙なサイズ感
  • 充分なレベルの動力性能と、平均的ユーザーにフィットした動質と乗心地
  • クラス充分以上の仕様装備
  • デビューから5年経過するが、古さを感じさせないクルマ

乗用車ベース・プレミアムSUVのパイオニア商品としての積重ね

  • 1997年にデビューした初代から30年近い歴史を持つハリアー
  • 乗用車ベースSUVとしての確固たる立ち位置を堅持している
  • 2020年発売の現行(4代目)も歴史を背景に持っている感じ

ハリアー選ぶならHEVかPHEVにしたくなるのが辛いところ

  • パワートレーンとしての洗練度合いの違いと燃費の差
  • 走り味・乗り味も、より都会派クロスオーバーらしさが感じられる

総合評価

  • 期待値を上回ったか? 

    〇-(バランス良い商品性だが、抜きん出て期待を超える何かは感じ取れず)

  • また乗りたいか? 

    〇-(やっぱりハリアーはハイブリッドの方が良いのだろう…との感想)

※評価基準と評価マークの意味

項目/マーク

〇+

〇-

期待値を・・・

大きく上回る

上回る

まあ上回る

上回る部分もあるが・・・

下回る

また乗りたいか

とても乗りたい

乗りたい

まあ乗りたい

乗りたい面もあるが・・・

あまり乗りたくない

今回試乗したクルマはこちら!

〔試乗車〕:トヨタ ハリアー Z (ガソリン 2WD)
〔車両価格〕:¥4,038,000(税込) (車両本体価格)
〔主要諸元〕:
全長×全幅×全高・WB・車重:4,740mmx1,855mmx1,660mm・2,690mm・1,590kg、M20A-FKSエンジン:1986CC、171PS/6600rpm、207Nm/4800rpm、前輪駆動、WLTC燃費15.4km/L、サスペンション前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン、タイヤ:225/55R19
〔試乗概要〕
名古屋トヨペット 熱田店試乗車、試乗コース約5km走行

※スペック・価格などのデータは試乗時のものです。最新情報は店頭等でご確認ください

ハマやん

この記事の執筆者

ハマやん

クルマ大好き元トヨタの企画マン/公私合わせて2,000台以上のクルマを試乗/愛車はLEXUS UX250h “F SPORT”

\ 流麗なクーペフォルムと上質な空間が魅力 /
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