車のサブスク解説
「移動のよろこび」体験レポvol.1~キャンピングカー活用で広がるかも!?新たな働き方「ワーケーション」
自由な移動が難しくなっている今、KINTOは、クルマのサブスクだけでなく、新しい生活様式にあわせた「移動のよろこび」を感じてもらうための様々な体験をお届けしています。今回、こうした取り組みの一部を、KINTOマガジン編集部が、体験した方々の声や独自の取材をもとにシリーズでご紹介。第1弾は、キャンピングカーやバンを活用して、今注目のワーク+バケーションの「ワーケーション」についてお伝えします。
<この記事の目次>
1.2020年の流行語大賞ノミネート「ワーケーション」とは?
2020年は新型コロナウイルス感染拡大にともない、テレワークを奨励する動きが生まれてきました。しかし、KINTOが行った「移動」に関する一般生活者の意識調査(2020年11月実施)の中で、テレワークを実施していると答えた人は回答者全体の14.5%で、まだまだ伸びしろがあることがわかります。
今回のテーマでもある「ワーケーション」は、テレワークをさらに発展させた働き方で、観光地やリゾート地でテレワークを活用し、働きながら休暇をとる過ごし方です。2020年の新語・流行語大賞にノミネートされ、注目度は高まりましたが、KINTOの意識調査の中で、これまでにワーケーションを実施したことがある人はわずか3.8%。さらに、ワーケーションに興味がある人も16.2%と、多くの人にワーケーションの魅力を体験していただき知ってもらう必要性を大いに感じました。
2.CarstayとKINTOがプレゼント「リモートワークをキャンピングカーで新しいワーケーション体験」
2020年10月に、車中泊スペースとキャンピングカーのシェアリングサービスを運営するCarstayとKINTOがコラボレーションして、「3密」を避けた新しいリモートワーク体験をプレゼントするキャンペーンを実施しました。キャンピングカー、車中泊スポット、レンタルWi-Fiも全てフルパッケージで20組(1組最大8名様)にワーケーション体験をご用意しました。
ワーケーション体験は10コースあり、特徴的なものをご紹介すると「手ぶらBBQを楽しめる葉山ワーケーション(神奈川県)」「湯めぐりを楽しめる日光テレワークプラン(栃木県)」「富士山麓の森でキャンプしながらワーケーション(山梨県)」「古民家でゆっくりワーケーション(兵庫県)」と、BBQ、温泉、キャンプ、古民家と多種多様な場所やアトラクションのあるワーケーション体験をご用意しました。
3. 体験してみてどうだった?「ワーケーション」の魅力と課題
・体験者が魅力に感じたポイント
①場所の変化で気持ちのリフレッシュ
ワーケーションの魅力の一つは、日常から離れた空間に身を置くことで気持ちをリフレッシュできることです。また、新しい刺激を受けることで新しい発想が生まれたり、自然の中にいることでストレスが軽減される効果があるかもしれません。
「朝は鳥のさえずりで目覚め、夜は星空がきれいでした。近くを自然散策したり、温泉地だったので立ち寄り湯で温泉を楽しんだりしました。これなら、夏休みなどの子供の長期休みの期間も仕事があるから旅行できないではなく、仕事も旅行もできちゃうのですね」(40代女性)
「演奏を仕事にしているので実際に現場に行かないと仕事が成立しないのですが、その準備・練習等は自然の中でできるので、気持ちがよく、ストレスがありませんでした」(40代女性)
②アウトドアでも家と同じ感覚で過ごせる設備
今回のワーケーションに用意したキャンピングカーやバンは動く部屋といってもいいほど快適な居住空間に整えられています。すべてのクルマに電源がついており、雨風などの悪天候にも対応。暑さ寒さにも対応できるエアコン完備のクルマもありました。
「車内に電源があり、すぐにパソコンを開いて仕事ができるのが印象的でした。暖房完備、シンクあり、コンロありで本当に家みたいでした(笑)」(40代男性)
「キャンピングカーが初めてだったので、こんなに快適なものだと思わず、驚きました!普段はテント泊ばかりですが、キャンピングカーだと天候にも左右されないので、とてもよかったです」(40代男性)
「家ごと移動するイメージなので、時間の節約にもなるし、コロナ禍における対策にもなりました。また使ってみたいです」(20代男性)
・体験者が課題に感じたポイント
①集中して働ける環境を整える難しさ
仕事を集中して行う環境を整えるのは実はとても大変なこと。特に山の麓の森の中や街から離れた場所だとWi-Fiがうまく繋がらなかったりすることもあったようです。さらに、これはリモートワークでも同じなのですが、小さい子どもを連れて参加した場合、自然の中には危険がいっぱいあるので目が離せず、なかなか仕事に集中することは難しいようです。
②キャンピングカーの運転や扱い方
キャンピングカーのほとんどは普通免許で運転ができます。ただ、最初は慣れないクルマの運転は誰だって緊張するもの。細い路地では、同行した家族に見てもらいながら運転したという方もいらっしゃいました。また机の上にのせていた食べ物がクルマの振動で飛んで行ったという方もいて、乗りこなすには少しの勇気と、そして慣れが必要のようです。
③週末の予約の取りづらさ
ここ4、5年日本ではキャンプブームが起きています。アウトドアメーカーの売り上げが伸び、キャンプ芸人なるものが生まれ、キャンプやアウトドアをテーマにしたテレビ番組も多くみられるようになりました。さらに、コロナ禍で3密を避ける動きがありアウトドア人口はさらに増え、人気のキャンプ場の予約はアッという間に埋まってしまう状況です。ワーケーションをするならば、比較的余裕がある平日や、知る人ぞ知る車中泊スペースを知っておくことがポイントですね。
4.「ワーケーション」の可能性は?
今回のワーケーションは体験者全員が「また利用したい」と回答していて、みなさんそれぞれに楽しんでいただけたようでした。
会社の制度、職種の問題、仕事環境など、今すぐにワーケーションを取り入れることができる人は少数です。でも、興味をもっている人はいっぱいいるはず。多くの方にワーケーションを体験してもらい、そこで生まれた新たな気づきや発見を、さらに多くの方々に知ってもらうことで、働き方に多様性が生まれる、そんなきっかけを作ることができたらいいなと思っています。「ワーケーション」の可能性は、まだまだこれからです。
KINTOでは、こうしたキャンピングカーを利用したワーケーションを含む「移動のよろこび」を提供するオンラインプラットフォーム「モビリティマーケット(モビマ)」を2021年4月にオープンしました。
ドライブしたいと思い立ったときにぴったりなお出かけ先や、クルマライフを充実させるうれしいサービスを、ストーリー仕立てでご紹介しています。オリジナリティあふれるプログラムの数々は発見がいっぱい。「モビマ」ならではの「新しい移動のよろこび」をどうぞお楽しみください。
取材・文/KINTOマガジン編集部
※記事の内容は2021年4月時点の情報で制作しています。
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