試乗記・レポート

GR86 RZ(6MT)を試乗レビュー!86スタイル“スポーツドライビングスタイル”を実感「やっぱり後輪駆動の軽量スポーツカーは良いなあ!」

GR86 RZ(6MT)を試乗レビュー!86スタイル“スポーツドライビングスタイル”を実感「やっぱり後輪駆動の軽量スポーツカーは良いなあ!」

GRのスポーツカー“86”。愛知県の販売店に試乗車が設置されていたので、試乗してきました。久しぶりの86体験でしたが、“やっぱり後輪駆動の軽量スポーツカーは良いなあ!”と改めて感じました。今回もクルマ大好き元トヨタの企画マン、公私合わせて1,800台以上のクルマを試乗してきた試乗のプロフェッショナル、ハマやんの視点から特徴を分解し、感想・印象をレポートしたいと思います。

※試乗実施時期の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
試乗実施時期:23年11月

GR86 RZ(6MT)試乗概要

正常進化した感じの外観スタイル"軽量級スポーツ/GTらしい佇まい"

2代目の“86”として2021年に登場した現行GR86ですが、エクステリアやプロポーションは、初代86を継承したもので、色々なリファインを加えた正常進化型のモデルチェンジという方向で登場しました。

スポーツカーのエクステリアは、その性能やキャラクターを雄弁に語っているものですが、このGR86は、ロングノーズ・2+2キャビン・ショートデッキで、いかにもバランスのよさそうな走りを思わせるスタイルに仕上がっていると思います。

世の中にあまり存在しないFR駆動の軽量級スポーツカーですが、正常進化した現行86は、“86らしいスタイル”が商品の大きなメッセージであり特徴になっているように思われます。

GR86 RZ(6MT)試乗レビュー

シンプルでドライビングに集中できるインテリア・操作性

スポーツカーのインテリアは、“より運転操作に集中しクルマと一体感を持ちやすい”事が重要ですが、その意味で現行86のインテリアは先代同様、とてもスポーツカー的と言えそうです。

インテリアのコンセプト・デザインは外観スタイル同様、先代の正常進化で、直線的なダッシュボードと見やすく操作しやすい視認系/操作系が配置されており、乗り込んですぐにスタートしても問題ない扱い易さだと感じました。

またインテリア全体に質感向上が図られた点もポジティブな印象で、ステアリング・シフトノブ・サイドブレーキ・各種スイッチ類など、“見て・触って・操作して”感じる質感がかなりレベルアップしたように思われました。

短い試乗時間でしたが、スポーツカー的により運転操作に集中しクルマと一体感を持ちやすいインテリア・乗り味のおかげで、気分良いスポーツカードライビングをすることができました。

GR86 RZ(6MT)車内

“剛性感”と“軽快感”とてもバランスの良いスポーツカー

GR86の乗り味では、クルマの剛性感と動きの軽快感を強く感じました。

ドアの開閉時・ステアリングやペダル、シフトレバー操作時・そして走行中に感じるクルマの“剛性感”は初代より一回り高く感じられ、操作・走りの際の安心感につながっていると感じました。

また、“86”の特徴である軽量感はこのGR86でも依然として特徴で、走行時のスムースかつクイックな動きや加減速の良さの大きな要因になっていると思いました。

剛性感と軽量感の双方を感じさせるとてもバランス良いスポーツカーという感じが走っていて伝わってきましたし、クルマ中央の低いところに座って操縦するスポーツドライビングスタイルのおかげもあって、クルマとの一体感を感じやすいクルマと改めて思いました。

先代よりトルクフルなパワートレーン"全域で速い感じの動力性能"

先代(2.0L)に対して排気量アップ(2.4L)されたGR86ですが、市街地走行程度でも、先代よりトルクアップされ速くなったことを発進直後からすぐに実感させられました。

先代の3-4,000rpm付近でのトルクの落ち込みがなく、1速~2速で、スムースに速度を乗せていくことができ、また全域トルクアップのおかげで、シフトダウンする必要性が減ったように思われ、走り全体として“力強さ”を増した動力性能と感じました。

動力性能に直結するトランスミッションについてですが、試乗車は幸いな事に6MTで、街中走行で1速~4速を主に使って走ったのですが、シフトフィールやギア比も適切で、リズミカルなドライビングを楽しむことができました。

乗心地はスポーツカーの基準では良好なレベル

乗心地については、(あくまでスポーツカー基準ですが)良好なレベルと感じました。

路面からのインフォメーションは強め・多めで、凸凹や継ぎ目・マンホール等の存在は忠実に伝えてきますが、上下動や音はうまく緩衝されており、全体として、乗心地と走りの程よいバランスの脚といった感じがしました。

GR86 RZ(6MT)エンジン

GR86 RZ(6MT)まとめ

パワートレーンの力強さ等、先代より一回り成長したスポーツカー“86スタイル”の継承・正常進化モデル

GR86のカタログ表紙には1983年のAE86発売からの“86”の歴史が記載されており、次の見開きページでは、“TOYOTA 86からGR86へ”のタイトルで、GR86へと成長した“86”の想いが記載されています。

今回改めて試乗してみて、パワートレーンの力強さやボディ剛性感の向上など、一回りの成長を実感できましたが、同時に“86”としてそのスタイルを継承した正常進化モデルであることもよくわかりました。

やっぱり“後輪駆動の軽量級スポーツカーは良いなあ!”

今回の試乗は街中で数キロ乗るだけのもので、とてもスポーツドライビングとは言えません。が、乗っているうちに気分がよくなり“ハイな気分”で運転するようになったのも事実です。

クルマのセンター付近の低いところに座って、低い視点から周囲を眺めながら、低重心感を味わい、また後輪駆動のフィールを全身で感じながら走る…。やっぱり“後輪駆動の軽量級スポーツカーは良いなあ!”という言葉が口をついてでてきました。

GR86 RZ(6MT)外装

総合評価

  • 乗る前の期待値越えか?

    〇+(全体的な剛性感・質感向上と軽快感は期待値を超えていた)

  • また乗りたいか?
    〇+(2台目のクルマが持てたら欲しいクルマ)


    ※評価基準と評価マークの意味

    項目/マーク

    〇+

    〇-

    期待値を・・・

    大きく上回る

    上回る

    まあ上回る

    上回る部分もあるが・・・

    下回る

    また乗りたいか

    とても乗りたい

    乗りたい

    まあ乗りたい

    乗りたい面もあるが・・・

    あまり乗りたくない

    今回試乗したクルマはこちら!

〔試乗車〕:GR86RZ(6MT)
〔車両価格〕:3,476,000円
〔主要諸元〕:全長×全幅×全高・WB・車重:4,265mm×1,775mm×1,310mm・2,575mm・1,270kg
FA24エンジン 2,387cc 235ps/7,000rpm、250Nm/3,700rpm 6MT
FR、WLTC:11.9km/L
サスペンション前/後:ストラット/ダブルウイッシュボーン、タイヤ:215/40R18
〔試乗概要〕:愛知トヨタ万場大橋店周辺試乗ルート約5km走行

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