トヨタ車&レクサス車解説

GRヤリスとヤリスの違いは?スペック比較や写真で違いを紹介

GRヤリスとヤリスの違いは?スペック比較や写真で違いを紹介

今回は、トヨタ「GRヤリス」と「ヤリス」の違いをご紹介します。
ヤリスが上質な乗り心地と最新の安全・安心技術を追求したコンパクトカーとして開発されたのに対し、GRヤリスはWRC(FIA世界ラリー選手権)で勝つという目標のもとに開発された経緯があります。大幅に改造が加えられるとはいえ、WRCの参加車両は市販車をベースにしたものと規定されています。つまりベース車両の性能が高ければ、ラリーでの能力も高くなるわけです。
モリゾウという名前でレースにも参戦している豊田章男社長の「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という熱い想いが込められているGRヤリスは、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発されました。

※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。

GRヤリスのグレードの違い

GRヤリス

GRヤリスは、RZ・RZ“High performance”・RS・RCという4グレードで構成されています。

グレード

エンジン

トランスミッション

駆動方式

価格(税込)

RS

M15A-FKS(1.5L直列3気筒)

Direct Shift-CVT(ギヤ機構付自動無段変速機)

FF(前輪駆動方式)

265万円

RC

G16E-GTS(1.6L直列3気筒インタークーラーターボ)

iMT(6速マニュアル)

4WD(スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”)

330万円

RZ

396万円

RZ “High performance”

456万円

このうちベースモデルとして位置付けられるのがRZで、卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデルになっています。

より限界性能を高めたのがRZ“High performance”で、冷却スプレー機能付きのインタークーラーやBBS製鍛造アルミホイール+ミシュラン Pilot Sport 4S ラジアルタイヤなどが標準装備されています。

またRCは、競技ベース用のグレードとして装備が簡略化されており、エアコンもメーカーオプションです。

一方、気軽にGRヤリスの走りを楽しめるグレードとして、RSが設定されています。マニュアル感覚の操作が楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックのパドルシフトを装備。RZより130万円ほど安い車両価格のため、GRヤリスの雰囲気を気軽に味わいたいユーザーにはおすすめといえます。

GRヤリスとヤリスの違い

GRヤリスとヤリスは、エンジンやボディ構造をはじめ、異なる点が多々あります。ヤリスは、新世代のコンパクトカーとして最新の安全・安心の技術や装備が特徴のモデルですが、GRヤリスの場合、その技術は専ら走行性能を高める方向に向けられています。

両車は、見た目こそ似ているものの、コンセプトや開発の方向性が大きく異なる車なのです。ここからは、GRヤリスとヤリスの違いについて、具体的に見ていきます。

エクステリアの違い

フロント

GRヤリス

ヤリス

グリルやバンパー部分のデザインが大きく異なることがわかります。またGRヤリスの方が、よりワイド&ローなスタイルになっています。

サイド

GRヤリス

ヤリス

GRヤリスが3ドアハッチバックなのに対してヤリスが5ドアハッチバックという、大きな違いがあります。また、ルーフの傾斜がGRヤリスの方がヤリスに比べてより前方から始まっていることもわかります。

リヤ

GRヤリス

ヤリス

似ているようにも見えますが、リヤウインドウやリヤバンパーの形状などが違います。

ボディサイズの違い

GRヤリスとヤリスのデザインは似ていますが、実際のボディサイズはどの程度違うのか、表にまとめました。

GRヤリス

ヤリス

全長(mm)

3,995

3,940

全幅(mm)

1,805

1,695

全高(mm)

1,455

1,500~1,515

ホイールベース(mm)

2,560

2,550

定員(人)

4

5

車両重量(kg)

1,130~1,280

940~1,180

最小回転半径(m)

5.2~6.0

4.8~5.1

全長はGRヤリスがやや長めにつくられていますが、軽快なスポーツ走行に直結する低重心化を図るべく、全高はGRヤリスの方が低くされています。

またGRヤリスは、あくまで「モータースポーツ用の車両」として開発されたため、ヤリスのように「5ナンバーサイズ」に沿っていません。そのため全幅1,805mmと、ヤリスの全幅1,695mmから大幅に広げられています。

ダウンフォースの最大化と優れた空力性能を織り込んだ、ワイド&ローの躍動感あふれるGRヤリスのデザインは、高いスタビリティとコントロール性を発揮します。

プラットフォームの違い

GRヤリスとヤリスは、基本となるプラットフォームも異なります。

ヤリスに採用されるのがコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)なのに対して、GRヤリスはTNGAの思想に基づくスポーツ4WDプラットフォームを採用(RSを除く)。

軽量・高剛性が特長のプラットフォームをフロントに、リヤにはスポーツ4WDに求められるサイズや形、剛性、取付位置を確保するために、ひと回り大きなプラットフォームを組み合わせています。

GRヤリスのボディ

またGRヤリスのボディ素材としては、エンジンフード、トランクリッドおよびドアパネルにアルミ素材、ルーフパネルにはCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)素材が採用され軽量化が図られています。

パワーユニットの違い

GRヤリスとヤリスの違いは、走行性能を左右するパワーユニットにも現れています。GRヤリスのベースモデル「RZ」とヤリスの中間グレード「G」について、4WD・ガソリン車同士でその違いを見てみましょう。

GRヤリス RZ 4WD

ヤリス G 4WD

排気量(cc)

1,618

1,490

エンジン種類

直列3気筒インタークーラーターボ

直列3気筒

最高出力(ps)

272

120

最大トルク(Nm)

370

145

トランスミッション

iMT(6速マニュアル)

ダイレクト・シフトCVT

使用燃料

無鉛プレミアムガソリン

無鉛レギュラーガソリン

燃費(WLTCモード・km/L)

13.6

19.2

ヤリスの1.5Lダイナミックフォースエンジンは、低燃費と高出力を両立。コンパクト化と軽量化を追求することで軽快な走りの楽しさと、優れた燃費性能を実現しています。

一方、GRヤリスの1.6Lターボエンジンは、TNGAエンジンの高速燃焼コンセプトに加え、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化などにより、3気筒エンジンとして世界最高レベルの出力(272ps)とワイドなトルクレンジを追求。6速マニュアルトランスミッションと組み合わせ、圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びが感じられるエンジンとなっています。

インテリアの違い

最後に、GRヤリスとヤリスのインテリアの違いを画像で見比べていきましょう。

インパネ

GRヤリス RZ

ヤリス G

GRヤリスは、視認性を高めたスポーツメーターや指先までしっくりと馴染むグリップ形状の本革ハンドル、アルミペダルなどが特徴的です。

シート

GRヤリス RZ“High performance”

ヤリス G

GRヤリス RZ“High performance”のプレミアムスポーツシートは、ホールド性の高いサイドサポート形状のドライバーズシートでコーナリングでの強い横Gに対しても身体をしっかりサポートします。

GRヤリスとヤリスの違いまとめ

GRヤリスの外観

上質な乗り心地と最新の安全・安心技術を追求したコンパクトカー「ヤリス」、WRC(世界ラリー選手権)で勝つという目標のもとに開発されたモータースポーツ用の車両を市販化した「GRヤリス」。デザインは似ていますが、中身はかなり異なるモデルであるということがわかったかと思います。

GRヤリスの価格(税込)は、RSが265万円、ベースモデルのRZで396万円と、一見、安くは感じないかもしれません。確かに139万5,000円から設定されているヤリスとは価格の差が大きいですが、前述のとおり、GRヤリスは「ヤリスに似ているが中身は異なるモデル」です。走行性能を限界まで追求するために装備された機能をひもといていくと、GRヤリスの価格は、むしろ魅力的に思える方も多いのではないでしょうか。

最後に、購入以外にもトヨタやレクサスの新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス車をご利用いただける(サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」最短1ヶ月納車!(東京・愛知・長野で提供、エリア順次拡大中)
  • 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。

初期費用0円で気軽に乗り始められる初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。

トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。 申し込みは全てインターネットで完結できます

※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。

≪関連リンク≫

KINTO ONEサービス内容

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

≪関連リンク≫

KINTO Unlimitedサービス内容

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?

KINTO専用車GRヤリス“モリゾウセレクション”が誕生

2021年6月7日に、KINTO専用車「GRヤリス“モリゾウセレクション”」がデビューしました。

GRヤリス“モリゾウセレクション”では、技術革新にあわせて最新のソフトウェアをその都度アップデートしていくことで、「走る」「曲がる」「止まる」といったクルマの基本性能を最適化

またドライバーの運転データの分析結果をもとに、ソフトウェアをパーソナライズし、よりよい運転方法の提案・運転スキル向上をサポートすることで「進化」をタイムリーに反映します。

詳細はこちらをご覧ください。

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